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What Remains of Edith Finch 今際の際を覗く旅【レビュー】

ゲームレビュー
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こんにちは、ちゃぶ台です。

今回は フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと(原題: What Remains of Edith Finch) の紹介します。不幸な事故で次々と命を落としていくフィンチ一族の最後の生き残りとして、家族が死んだ原因を突き止めるというホラー形式のビジュアルノベルです。映画のような短時間に濃縮されたシナリオと綺麗なビジュアルが魅力的な作品なので、気になった人は覗いてみてください!

それでは早速紹介していきます。
#ホラー作品ではありますが、出血やグロテスクな要素はほぼありません。

概要

タイトルWhat Remains of Edith Finch(フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと)
対応機種Steam, PS4(5)
価格1,980円(Steam), 2,200円(PS4/PS5)
プレイ人数1人
言語日本語対応
ジャンルノベルゲーム, ホラー
開発元 / 発売元Giant Sparrow / Annapurna Interactive
一言家の間取りが一番気になりました。

ストーリー

『フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと』(原題:What Remains of Edith Finch)は、ワシントン州のとある一族に関する奇妙な物語集です。

プレイヤーは一族の血を引くエディスとして、フィンチ家の風変わりな屋敷を舞台に家族の軌跡をたどりながら、なぜ彼女が最後一人の生存者なのか謎を解こうとします。遠い昔から現在に至る追憶…それぞれのストーリーを見つけるたび、その家族の命が尽きた日の人生を体験していきます。(PS Store より抜粋)

こんなゲーム

1人称視点のアドベンチャー作品でフィンチ家の最後の生き残りであるエディスを操り、家族が死んだ原因を突き止めます。操作は移動・アクションで、エディスが一族が住んでいた昔の家に再訪する所からストーリーが始まります。扉やアクション出来るポイントは近づくと白いアイコンで光るため、家の中を探索して触れるアイテムを探していきます。

字幕は3D空間上に表示されます。文字が出たらカメラを動かして文字を探して読みましょう。
白く光るアイコンや〇マークを見つけたら近づいてアクションボタンを押しましょう。

家の中には彼女の家族が死ぬ直前に書いた手記や手紙などが残されています。見つけて目を通すことで、その人が死ぬ直前や行方を眩ませる直前の光景を追体験することができます。回想によっては移動だけではなく、簡単なアクション要素が用意されていることもあります。

死んでしまった人物目線でストーリーが進みます。最初は腹ペコ少女の回想。
プレイヤーが少年となってブランコを漕ぐシーン。なんとなくオチが読めますね。
体が変身したり、アメコミ調で進む回想もあります。

ストーリーは一本道で、。若干のアクション要素もありますが、誰でもクリアできるレベルの簡単なものばかりでした。クリアまでは2-3時間程度とボリュームは少なめです。トロフィー要素も用意されており、クリア後は任意のチャプターから再開することが可能ですが、何度も遊ぶ作品ではないと感じました。

おすすめポイント

・映画のような没入感

ストーリーは全て1人称視点で進み、背景もリアルなため没入感があります。ビジュアル面、BGM 面は良好で楽しい・悲しい雰囲気を盛り上げてくれます。全体的にメルヘンチックなテイストで描かれており、どうやって死ぬのか想像もつかないものが多いので、想像力を掻き立てられます。悲惨な死を遂げるものもありますが、いきなり驚かさせることや痛ましい描写は少ないため肩の力を抜いて楽しむことができました。

住人達の生活ぶりがそのまま残っています。
時には人から別の生き物の姿に変身することも。

また、部屋のレイアウト・小物の造り込みが凝っている点が魅力的です。キャラクター毎に部屋の個性が異なりそれぞれのキャラクター毎に暮らしぶりが伺えます。そのキャラクターが死んだ後の主人公の心象や他の家族の描写が沢山入るため、没入しやすかったです。不気味さや怖さを感じる部分もあるものの、クリア時にはセンチメンタルな気分に浸ることができたため、ストーリーとしては楽しめる作品だと感じました。

兄弟の部屋。色使いが対照的で面白いです。

このゲームに向いている人・向いていない人

こんな人におすすめ

・ドラマが好きな人
ファンタジーが好きな人

ゲームというよりは動かせる映画、ドラマといった映像作品の部類に近いです。また、特定の人物に惨殺されたり、パンデミックが発生したなど現実に則した死に方ではなく、モンスターに襲われて死んだ等、ファンタジー感に溢れた作品なので、意外性を楽しみたい人にはお勧めすることが出来ると思います。

一方で、以下の人にはおすすめできないです

・ホラーやゲーム性を求める人
コストパフォーマンス重視の人

ストーリーは一本道で一部アクション要素もありますが、ゲーム性は殆どありません。ホラー要素・ミステリー要素・グロテスクな要素はほぼ排除されているため、これらの要素を求めている人にはお勧めすることはできないと思います。

また、2-3時間程度でクリアできるものの2000円程度と価格は割高です。やりこみ要素もほとんど無いため、コストパフォーマンス重視の人にはお勧めすることが出来ないと思います。

ここに注意!

一族の死因を追体験することができますが、フィンチ家が滅びてしまった原因自体を特定することはできません。

また、FPS形式なので3D酔いしやすい人にもお勧めすることが出来ないと思います。

類似のゲーム

バイオハザード7・・・こちらはがっつりゲームですが、雰囲気は似ています。

総括

一人称視点のビジュアルノベルで一族が死んだ原因を追体験するホラー作品です。プレイヤー介入のアクション要素、探検要素が用意されていますが、おまけ程度でゲームとしてはあまり楽しめないかと思います。家族達の心象を想像したり、意外性のある展開やクリア時の後味に浸ることを楽しむ映像作品なので、映画仕立てのストーリーが好きな人は是非遊んでみてください。

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