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Void Bastards 宇宙囚人漂流記!【レビュー】

ゲームレビュー
ゲームレビュー

こんにちは、ちゃぶ台です。

今回は Void Bastards というローグライク×FPSのゲームを紹介します。宇宙空間を生き残るために、宇宙船を探索して素材を集めたり、アイテムを作成しながら、自分自身を強化していく作品です。独特な世界観とシンプルながらバラエティ豊かなステージ・キャラクターの特徴により何度も遊べる作品に仕上がっているため、ローグライク形式が好きな方は是非ご確認ください!

それでは早速紹介していきます。

概要

タイトルVoid Bastards
対応機種Steam, Nintendo Switch, PS4
価格3,090円(Steam, Nintendo Switch, PS4)
プレイ人数1人
言語日本語対応
ジャンルローグライク, 3D シューティング
開発元 / 発売元Blue Manchu / Humble Games
一言ホラータグがなんでついていないのか不明な作品。
(Steam 準拠)

ストーリー

あなたは犯罪行為により逮捕された囚人です。刑務所から指令された仕事をこなすために、あなたは宇宙空間に乗り出し、機材の調達や組み立てを行います。宇宙空間に潜むおぞましい住人や超危険な海賊たちの魔の手を振り切り宇宙空間から脱出することができるのでしょうか。

死んでしまっても問題ありません。次の罪人があなたの後を引き継ぎますから。

こんなゲーム

3D シューティングとローグライク形式を掛け合わせた作品です。本作は探索パート、クラフトパートとマップマートの3つに分かれています。それぞれについて簡単に紹介します。

■探索パート

本作のメインパートです。宇宙船を探索し、アイテムの素材や食料を回収します。潜入時には、予め持ち込む装備を決めておき、その装備のみを使用します。銃弾や装置はダンジョン内で調達することが基本ですが、残弾数の少ないアイテムは道中で弾切れの心配があるため、必然的に色々な装備を使うこととなります。

銃や爆弾、敵を引き付けるデコイ等から3種類持ち込み可能。

マップは自動生成ですが、基本的に同じようなパターンの構成が多いです。宇宙船のマップはいつでも確認することができます。突入は “S.T.E.V” という場所から始まり、いつでも(目的のアイテムを回収していなくても) “S.T.E.V” に帰ってくることで帰還することができます。

マップの右側上部にある緑の三角が現在地かつ “S.T.E.V”

操作は移動・照準合わせ・ダッシュ・しゃがみ・ジャンプ・攻撃・装備変更と一般的なFPSと同様です。宇宙船の中にはおぞましい “住人” や警備タレットがおり、主人公を発見次第攻撃してきます。敵は一部無限湧きで、全て倒す必要は無いため、隠れてやり過ごしたり、無力化しながら先に進んでいきます。ヘッドショットで2倍のダメージを与えることが可能で、こちらの弾が大きいため、攻撃はかなり当てやすい部類です。

“住人” はゾンビのように気色悪い見た目です。

敵を倒したり、緑に光るアイコンをタッチすることでアイテムを入手することができます。アイテムの位置はミニマップから把握することができますが、拾うまでアイテムの中身はわからないため、目的のアイテムを拾うまで探し続けることが一般的です。

左上のミニマップ上の星マークがアイテムの在処。画面中央で緑に光っている引き出しがアイテム。

宇宙船は酸素で満たされていますが、時間経過と共に酸素量が少なくなっていきます。5分程度で酸素が無くなってしまうと定期的にダメージを受けてしまうため、継続して探索を行うには酸素室で酸素を補充する必要があります。その他、様々な部屋が用意されており、部屋毎に機能が異なるため、簡単に下記に記載しておきます。(他にも様々な部屋があります。)

操縦室・・・宇宙船の詳しいマップをダウンロードし、敵や目的のアイテムの位置が分かるようになる。
警備・・・45秒間監視カメラやタレットを非稼働の状態にできる。
居住室・・・自身に付着した放射線(毒)を除去することができる。食料が置いてあることが多い。
休憩室・・・ステータスを上げるお茶を飲むことができる。食料が置いてあることが多い。
FTL・・・燃料が保存されている。
発電機・・・停電を解除できる。
酸素室・・・酸素を追加することができる。
シアター・・・体力を回復することができる。

一部の住人や警備ドローンは扉を開けて襲い掛かってきますが、扉をロックしておくことで扉を開けることができなくなります。自分が開けるときにもロックの解除の手間がかかるため、必要なタイミングでのみロックしておきましょう。

ロック・開錠の完了までは5秒ほどかかります。

自分の体力は持ち越しで、宇宙船から脱出しても回復はしないため、目的のアイテムの回収後はすぐに帰還するか他の素材を集めるかの駆け引きが始まります。残りのHPや食料・燃料・残弾数と相談して引き際を考慮しましょう。

■クラフトパート&マップパート

探索パート終了後はクラフトパートとマップパートに入ります。(2つのパートは自由に行き来可能です。)

クラフトパートでは宇宙船から持ち帰ったアイテム(素材・パーツ)や素材を組み合わせて新しい装備やパーツの作成、既存の装備の強化を行います。使用しない既存の装備を分解して素材にしたり、素材同士を組み合わせてパーツにすることも可能です。

装備は自動的に効果が発揮されるもの(ステータスアップ)と装備として宇宙船に持ち込むものがあります。強化すると最大体力や武器の攻撃力、精度等がアップし、より探索が有利になります。

アイテムは49種類、強化も可能です。

マップパートでは、現在地から進行方向にあるマスの中から、次に挑むステージを自分で選択することができます。1マス移動するためには食料と燃料が1つずつ必要となります。

探索パートに入らないイベントマスもあるため、メインとなるマスについて簡単に説明します。

・イベントマス

ランダムイベントが発生し、素材やメリット(お金)、食料や燃料を入手したり、主人公の特性の変化などが発生します。デメリット効果のあるマスもあるので、軽い気持ちで入ると後悔することもあります。

・ショップマス

無人のショップに乗船できます。戦闘は一切なく、燃料と食料を1日分無料で獲得することができます。加えて、食料や素材をメリットで購入することが可能です。数少ない癒しポイントなので、見つけたら是非向かってみましょう。

無料で一日分の燃料と食料が入手できます。ありがたい。 

・宇宙船

メインとなるステージで、船内に降り立つと探索パートが始まります。(通り過ぎるだけで船内に降り立たないことも可能です。)事前に宇宙船内で入手できるアイテムや傾向、出現する敵やステージ固有の特性を確認することができます。傾向では食料が多い、銃弾が多いといった、入手できるアイテムに関する配分がランダムで決定されます。特性は、セキュリティが停止している、酸素量が少ない等ステージ内のギミックに関する変動がランダムで指定されます。マップは数マス先の内容まで確認できるので、目的の素材を見つけたら目当てのマスに舵を切りましょう。

また、マップ上では海賊船やボイドクジラと呼ばれるNPCが移動しています。同じマスに着いた際に大ダメージを喰らったり、宇宙船内で攻撃してくることがあります。これらのイベントは影響が大きいため、(食料を消費しますが)時にはその場で足踏みしてNPCの進行方向を確認することも考慮しましょう。

マップパートで体力が尽きてゲームオーバーになることも・・・(めっちゃ絶望しました。)

マップ上では1マス移動するたびにHPが少しずつ回復しますが、食料が無い場合は、1行動毎に体力が減っていきます。また、燃料が無くなると次のマスに進むには大量の食料(ない場合はHP)を消費するため、余裕を持った行動を心がけましょう。

■ゲームの進行について

本作はクラフトパート & マップパート → 探索パート → クラフトパート & マップパート → ・・・の順にゲームが進行し、プレイヤーが死ぬか、ストーリー上で指示されたアイテムをクラフトするまで継続します。ストーリーとしては、15個ほどのアイテムを回収してクラフトすることが目標です。

万が一死んでしまっても、(一部手持ちのアイテムに変化はありますが)作ったアイテムや回収したパーツはロストせず、別のキャラクターが進行度を引き継ぎます。死んだ際のペナルティが殆ど無く、死んでもすぐにストーリーを進めることができるため、アクションゲームが苦手な人も楽しむことができます。(その分、かなり死にやすく設計されているように感じました。)

死んだら新しい乗組員が仕事を引き継ぎます。

難易度は5段階でいつでも変更することができます。進め方に大きく依存しますが、エンディングまでは 5~12時間程度です。制限時間を設けるといったハードモードやトロフィー要素も存在するため、長く楽しむことが可能です。

おすすめポイント

・キャラクター特性×ステージ特性で無限大の面白さ。

キャラクターは1~2個、メリット・デメリットのある特性をランダムで持っています。強力なもの、扱いに困るもの、致命的なもの等様々なものがあり、立ち回りに大きく影響を与えます。しかし、デメリット効果も笑ってしまうものが多く、許せてしまいます。下記は一例です。

・走るときに音を立てない(気づかれにくい)
・扉のロック解除が速い
・背が高い / 低い (自分の視点の高さが高い / 低い)
・酸素の消費が早い
・定期的に咳をする(近くの敵に気づかれてしまう)
・アイテムを拾った時に雄たけびを上げる(近くの敵に気づかれてしまう)
・敵の名前を名字で呼ぶ(表示される敵の名前を見てもどの敵なのか判別がしにくい)
・視界がモノクロとなる
完全ランダムなのでデメリット効果しか持たないキャラクターも

また、宇宙船にも下記のような特性が存在し、探索時に有利 / 不利になることがあります。

・セキュリティカメラ / タロットが起動していない
・全ての敵のHPが半分になっている
・敵の1種類が味方になる
・視界がとても暗い
・滑りやすいオイルが散乱している
・1体だけ強力なボスが存在する

これらの要素のおかげで、せっかく目的のアイテムが眠る宇宙船に辿り着いたのに、とても厳しい戦いを強いられたり、強い敵がいるのにとても楽に探索できたりという事態が起きます。当たり外れが大きいため、不利なマスには到着しても宇宙船に降り立たない(探索をしない)、簡単なマップで一気に食料・燃料を調達するという立ち回りが重要です。マップパート・探索パートの双方で常に選択が発生し、その後の展開に大きく影響するため、面白いと感じました。

このゲームに向いている人・向いていない人

こんな人におすすめ

・リソース管理やクラフトすることが好きな人

記載の通り、マップパートでも探索パートでも常に燃料や食材、残弾数のリソース管理が重要となります。リソースを天秤にかけてプランを組み立てることが好きな人にはおすすめできる作品だと思います。

また、死亡時のペナルティが殆ど無いため、ローグライクとしてはかなりライトな部類です。黙々と装備を強化して強くなっていくことが実感できるため、クラフトで自身を成長させていくことが好きな人には向いていると思います。

一方で、以下の人にはおすすめできないです

・FPS のゲーム性を重視する人

マップや主人公の特性次第で、戦況が変わることもありますが、突き詰めると探索パートは同じような立ち回りをすることが多く、ややマンネリ化していくかもしれません。FPS部分もエイムの精度や瞬発力があっても危険を回避できないことが多く、立ち回りの方が圧倒的に重視されるため、自身の FPS技術で危機的状況を打開したい人にはおすすめできないかもしれません。

ここに注意!

ホラー要素はありませんが、出てくる敵は非常に気持ち悪いものが多く、敵のいきなりの出現でビックリすることも多いのでご注意ください。

ストーリーは非常にあっさりしており、唐突にエンディングを迎えます。ゲームシステム的に仕方ないように感じますが、肩透かしをくらうかもしれません。

最初から停電している船、海賊に乗り込まれた船から脱出するには、停電を解除する、海賊の網を外す必要があります。これを見落として死ぬことが多いため、記載しておきます。

類似のゲーム

System Shock 2・・・本作に影響を与えたホラーFPS。同じく宇宙船の中でモンスターを倒していく作品。
BioShock・・・同上。System Shock 2 の精神的後継作。
FTL: Faster Than Light・・・宇宙船の人材・リソースを管理しながら宇宙戦争を勝ち抜くローグライクシミュレーション。

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総括

ローグライク形式の3Dシューティングです。宇宙船を探索し、不気味なクリーチャーを蹴散らしながらアイテムを回収し、クラフトしていく作品です。(既定の設定では)デスペナルティが少なく難易度も5段階から変更できるため、初心者から上級者まで楽しむことができます。キャラクター・ステージの特性に振り回されながら、アイテムの回収・クラフトの完了ができた時の喜びがたまらない作品なので、気になった人は是非購入してみてください!

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