記事内に広告を含む場合があります。

VirtuaVerse Welcome to the Underground! 【レビュー】

ゲームレビュー
ゲームレビュー

こんにちは、ちゃぶ台です。

今回は VirtuaVerse というポイント&クリックの謎解きゲームを紹介します。人間が拡張現実を通して生活するようになった近未来で、謎のメッセージを残して行方不明になった彼女を探し出す作品です。派手なドット絵で描かれるサイバーパンク全開な世界観と超高難易度の謎解き、重量感のストーリー・ボリュームが魅力的な作品なので、気になった人は是非覗いてみてください。

それでは早速紹介していきます。

概要

タイトルVirtuaVerse
対応機種Steam, Nintendo Switch
価格1,350円(Steam), Nintendo Switch(1,800円)
プレイ人数1人
言語日本語対応
ジャンル謎解き
開発元 / 発売元Theta Division / Blood Music
一言主人公が中々の畜生で面白いです。

ストーリー

舞台は今から少し先の未来。とある人工知能が人類の頂点に立ち、人間達の生活もバーチャルの世界へと移り変わりつつあった。そこではあらゆる個人情報がAIによって処理され、常に人々の体験が最適化されていた。

社会の変革に従うことを拒むアウトサイダー、ネイサンは改造されたハードウェアや海賊版のソフトウェアを売り買いしながら生計を立てていた。彼は自身がカスタムしたAVRギアによってありのままの現実世界を見ることができる数少ない人間だった。

ある時、ネイサンと共に暮らす彼女、ジェイが行方不明となる。バスルームの鏡に残されたジェイからの謎めいたメッセージを頼りに、ネイサンはジェイを探して冒険に出るのであった。

こんなゲーム

ポイント&クリック形式のサイバーアドベンチャーで、主人公のネイサンを操り姿を消した彼女、ジェイを探して冒険に出ます。操作はマウスのクリックのみで、目当ての場所をクリックして移動したり、人やロボットに話しかけたり、調べることができます。

ゲーム開始は主人公の自室から。紫のネオンが輝く少し未来の世界が舞台です。

定期的に主人公の日記がデバイスに記録され、あらすじや次の目標が記録されます。

調べることで獲得したアイテムは鞄に保存されます。アイテム画面ではアイテム同士を組み合わせて新しいアイテムを作ったり、ドラッグ&ドロップの要領で特定の場所にアイテムを使うこともできます。 

VR機器や電子ドラッグ等、ワクワクするアイテムも多数出現します。

アクション出来るポイントが分かり辛いのでよく探す必要があります。

人と話す際は表示される選択肢からトピックを選択します。

序盤からバイクが利用可能で複数の拠点を移動できます。

ストーリーは約7章で構成されており、完全に1本道です。一部難易度が緩和されてストーリーを楽しむことをメインとするストーリーモードと複雑なパズルが解きたい人向けのクラシックモードが用意されています。クラシックモードでは攻略サイトを覗き見ながらでもクリアまで10時間程度要したため、かなりのボリュームでした。やりこみ要素などは一切なく、1周で全ての要素をコンプリートすることができます。

おすすめポイント

・アングラな世界を堪能できる作品

精巧なドット絵でサイバーパンクな世界観が見事に表現されています。様々な言語が混ざった看板やホログラムを使ったネオンが街中に所狭しと溢れており、歩いているだけで楽しむことができます。VR依存症になったホームレスが座り込んでいたり、違法な改造パーツや電子ドラッグが取引されていたりと近未来ならではの世界を楽しむことができます。

街中の広告やオブジェの密度と主張が凄いですね。

ストーリーはサイバーギャングやハッカー集団、呪術師といった独自の要素・団体が出現します。最初はこじんまりしていますが、徐々に世界を巻き込む大事件に発展していくため読んでいて面白いです。やや複雑な固有名詞なども出現しますが、現在のPC・ITに関する単語がベースに物語が構成されています。最初は普段からパソコンを弄る人であればなじみやすく、楽しむことができると思います。

大盛況中のクラブ。右の男女は SM カップルですってよ奥さん。

科学を超えた出逢いが待っていることも。

また、この手の作品では珍しく難易度は激ムズです。物を使う・組み合わせる、特定の場所を調べる、人と話すとできることが多く、マップも広大で組み合わせが膨大なため、まじめに攻略すると途方もない時間を要することとなります。突拍子もないアイテム同士を組み合わせることも多々あり、私は再序盤で家から出るだけでも一苦労でした。ヒント要素はなく、ボリュームも多いためクリアは大変ですがその分やりこみがいはあると思います。

このゲームに向いている人・向いていない人

こんな人におすすめ

・サイバーパンクな世界観が好きな人
・コストパフォーマンスを求める人

丁寧なドット絵によるビジュアルだけでなく、テクノ感のあるサウンドや近未来のバーチャル技術、無秩序な世界を色濃く描いたストーリーが魅力的なアドベンチャー作品です。サイバーパンクな世界観が好きな人にはおすすめすることができると思います。

(若干難しい謎解きでカサ増しされているようにも感じましたが、)この手の作品にしてはボリュームが多めです。コストパフォーマンス重視の人にもおすすめすることができると思います。

一方で、以下の人にはおすすめできないです

正攻法での攻略を目指す人
・スムーズに攻略したい人

取ることのできる行動が膨大で攻略は地獄を見るため、正攻法でのクリアを目指す人にはおすすめすることができないと思います。クラシックモードの攻略はしんどいので、攻略サイトを使うかストーリーモードでの攻略を強くおすすめします。
また、マップ移動を挟んだ攻略が多く、移動速度が遅いことも相まってより時間がかかります。謎が全然解けない事や、解けてもしっくりこないこともあるため、ストレスを感じたくない人にはおすすめすることができないと思います。

ここに注意!

マップを沢山移動する必要がある割に移動速度が遅い点がかなり面倒だと感じました。

中盤以降は街から舞台が移動するため、若干サイバーパンク成分が減ってしまいます。ずっと同じ世界観の中冒険するわけではないのでご注意ください。

また、謎解きについては考えるよりも手を動かして色々試す方が結果的に早く解けます。攻略に詰まったら早々に攻略サイトを見ることをおすすめします。

類似のゲーム

Tales of the Neon Sea・・・・同じくサイバーパンクな世界観が特徴的なパズルゲーム。翻訳がややイマイチだが雰囲気は似ている。紹介はこちら

総括

サイバーパンクな世界観が魅力的なポイント&クリックのアドベンチャー作品です。近未来のテクノロジーを活かしたシナリオ、莫大なボリュームが魅力的な作品です。難易度が高すぎるという点がややネックですが、退廃的な近未来やハイテクノロジーが好きな人にはおすすめすることができるので、気になった人は是非遊んでみてください!

コメント

タイトルとURLをコピーしました