こんにちは、ちゃぶ台です。
今回は VA-11 Hall-A: Cyberpunk Bartender というアドベンチャーゲームを紹介します。207X 年の場末のバーが舞台で、バーテンダーとなって一癖も二癖もあるお客にカクテルを提供するという一風変わった作品です。お酒やバーが好きな人、ディストピアや近未来の世界が好きな人にはおすすめできる作品なので、気になった人は覗いてみてください。
CERO: D なので18歳未満の方は大きくなってから戻ってきてください!
一日を変え、一生を変えるカクテルを!

概要
タイトル | VA-11 Hall-A: Cyberpunk Bartender |
対応機種 | Steam, PS4, Nintendo Switch |
価格 | 1,500円(Steam) ,2,160円(PS4, Switch) |
プレイ人数 | 1人 |
言語 | 日本語対応 |
ジャンル | ノベルゲーム |
開発元 / 発売元 | Sukeban Games / Ysbryd Games, AGM PLAYISM |
一言 | 雨の降る夜にしっぽりと。お酒を飲みながら。 |
ストーリー
バー”VA-11 Hall-A”へようこそ。
ここは、西暦207X年、グリッチシティ。
その街のはずれにあるコンクリート砂漠の小さなオアシス。
疲弊した人々を待つ魂たちの泉。
”VA-11 Hall-A”のバーテンダー「ジル」となり、
水槽の中の脳や、喋る犬、ヒューマノイドなど
一癖も二癖もある多彩なお客にカクテルを提供しましょう。
こんなゲーム
「ジル」というバーテンダーの女性となり、お客の話を聞きながらお客の求めるお酒を提供するノベルゲームです。ジルはその日暮らしの生活を送っており、月末の家賃を払うことができない状態から始まります。ミスをせずお客にお酒を提供し、チップやお給料をもらって月末の家賃を払うことが目標となります。
出勤したら、まずはジュークボックスで流す音楽を設定します。(半数近くの曲はアンロックが必要ですが) 60の曲が用意されており、雰囲気に合う曲や好みの曲でプレイリストを作ることができます。

お店をオープンすると様々なお客が来店し、主人公と会話を繰り広げます。会話が進むとお客から注文が入るので目的のカクテルを提供しましょう。


注文を受けたら、まずはお客が求めるお酒を左画面の端末から検索して、レシピを表示します。レシピを基にシェイカーに材料を必要数入れて、ロックや熟成のコマンドと共にミックスします。ミックスを押すと自動でシャカシャカしてくれるので、適当なタイミングでストップするとお酒が完成します。失敗作はお客に出すことができず、何度でもやり直せるため、酔っ払いながらプレイしてもお客に怒られることはありません。

仕事を終えると売り上げに応じてお給料がもらえます。お酒を間違うとボーナスやチップが減って家賃が払えなくなる恐れがあるため、丁寧に働きましょう。

仕事の後は束の間の自由時間です。モチベーションを上げるために買出しに行ったり、匿名掲示板やニュースサイトを覗いたり、部屋の模様替えをすることができます。フォアという可愛い飼いネコがお出迎えしてくれるのも癒しポイントですね。


一周は大体8時間ほどです。あまり分岐は多くないですが、全部の会話を確認するには10時間以上要します。
おすすめポイント
・サイバーパンクな世界観
本作は西暦207X年のヨーロッパが舞台で、人々は腐敗した政府や大企業から抑圧・監視されています。今の世界とは様々な違いがあり、同性婚が当たり前になっていたり、人間が体の一部をサイボーグ化していたり、知能を持ったヒューマノイドが働いていたりと、聞くだけでワクワクするような進歩も多い一方、現在よりも貧富の格差が大きく、紛争や圧政による問題が多発しています。
お客も多種多様で口の悪いマスコミの社長から始まり、売れっ子アイドルや殺し屋、しまいには水槽に入った脳みそ等、癖の強いお客が沢山来店します。世界観が楽しいのは勿論のこと、お客たちのユーモアや皮肉の効いた会話や掛け合い、この時代ならではの問題や愚痴に耳を傾けることが面白いです。


本作では、選択肢ではなく提供するカクテルによってシナリオが変化します。プレイしていると、どのお酒を提供するか悩ましい場面に何度も直面します。これで正解だったのか、他のお酒を出していたらどのような展開になっていたのかが常に気になります。セーブ&ロードしたくなる気持ちをぐっと抑えてまずは、一期一会の精神で一通りプレイすることをおすすめします。
自宅に帰ってから見るインターネットの掲示板には、何故か日本のアニメなどのサブカルチャーのネタや、インターネットの黎明期の掲示板のノリが豊富に取り入れられています。見覚えのあるネタや、スラング等が多数出現するので日本人であれば必読です!

このゲームに向いている人・向いていない人
こんな人におすすめ
・お酒や人との会話が好きな人
・近未来やディストピアが好きな人
来店したお客との会話、世界観をとことん楽しむ作品です。ぶっ飛んだ世界観に圧倒されたり、お客の愚痴に共感したり、お酒の選択に悩んだりと他のゲームでは一切楽しむことのできない体験ができます。人の話を聞くことが好きな人、お酒が好きな人や近未来・ディストピアの世界観が好きな人にはおすすめできると思います。
一方で、以下の人にはおすすめできないです。
・ゲーム性を楽しみたい人
・お酒を飲まない人、お酒が好きではない人
ゲーム性としては言われた通りお酒を作ることをポチポチクリックするだけなのでほぼ皆無です。常連の好みの酒を覚えて出したり、アルコールの量を調整するなどのユーザー介入の要素も多少はありますが、あくまでもノベルゲームとして楽しむ作品です。
お酒の提供も決まりきったレシピをこなすだけのため、つまらないと感じてしまう人も多いかもしれません。お酒が好きではない人やゲーム性自体に期待している人には向ていない作品だと思います。
また下ネタが多いので、下ネタが苦手な人もプレイを控えることをおすすめします。
ここに注意!
下ネタや小難しい話が多いです。下ネタは頭が空っぽでも楽しめますが、プレイヤーが酔いすぎると世界観や登場人物などの把握が大変になるため、ご注意ください。
また、記載の通りゲーム性は皆無です。ゲームというよりビジュアルノベルであることを前提に購入ください。
慣れてくると正直、ややお酒を作るのがめんどくさくなる時があります。そんな時は日を改めて遊ぶこともありだと思います!
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N1RV ANN-A・・・本作の続編、気になった方はこちらも是非!
総括
207X年のディストピアな世界で、バーテンダーとしてお酒をお客に振る舞う作品です。ゲーム性自体は皆無ですが、独特な世界観、ユニークなお客との会話が楽しめます。アクションゲームやパズルゲームに疲れた際にピッタリの作品なので、是非お酒を片手に遊んでみてください!
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