こんにちは、ちゃぶ台です。
今回は 東方夜光幻夢 というローグライク形式のシューティングゲームを紹介します。東方らしい弾幕アクションにローグライク要素を組み込んだシステムで、強化アイテムを積み重ねていくゲーム性が楽しい作品です。本家とは別物ですが、繰り返し遊べる中毒性を秘めた作品なので、気になった人は是非覗いてみてください。
それでは早速紹介していきます。
概要
タイトル | 東方夜光幻夢 ~Touhou Endless Dream |
対応機種 | Steam |
価格 | 820円 |
プレイ人数 | 1人 |
言語 | 日本語対応(半分程度) |
ジャンル | 2D シューティング, ローグライク, |
開発元 / 発売元 | a10a010, MyACG Studio / MyACG Studio |
一言 | 咲夜さんのアンロックアイテムがPADで笑いました |
ストーリー
満開の桜の下、幻想郷でいつも通り楽しく宴会を開いていた霊夢達でしたが、”闇を操る程度の能力” を持つ妖怪、ルーミアが突如彼女達の前で苦しみだします。ルーミアを心配して駆け寄る霊夢達でしたが、ルーミアの身体から暗闇が溢れ出し、周りの全てを巻き込んで拡がってしまいます。
命からがら逃げ出した霊夢達は世界が暗闇で埋め尽くされる前に解決方法を探して冒険に出るのでした。
こんなゲーム
全方向型のローグライクシューティングで、主人公の博麗霊夢や霧雨魔理沙を操り、ルーミアから湧きだした闇を打ち消すために冒険に出ます。ローグライク作品の為、各プレイは独立しており何も持たない状態からプレイが開始します。全体マップから洞窟や湖といったステージをクリアして火を灯し、ルーミアを元に戻す方法を探します。合計20個程度のステージをクリアするとエンディングとなります。
操作は移動・(360度への)攻撃・ダッシュ・アイテムの使用・アクティブスキル利用・必殺技です。各ステージでは広めのフィールド内に雑魚敵が全方向から出現します。攻撃を掻い潜りながら敵を倒すことで画面中央上のゲージが溜まり、最大まで溜まるとステージクリアとなります。
自キャラクターの上に表示される赤いゲージが体力ゲージ、青いキャラクターが必殺技ゲージです。必殺技はシューティングゲームでお馴染みのボムのように、ゲージを消費することで敵の弾を打ち消す強力な攻撃を繰り出します。回復アイテムを利用することで体力・必殺技ゲージの回復が可能です。
本作は道中やステージクリア時に回復アイテムやパッシブアイテム、アクティブアイテムを獲得することができます。パッシブアイテムは被ダメージ低下や攻撃力や攻撃速度の増加、追加攻撃の発生等といった恩恵を受けることができます。アクティブアイテムは最大3つまで持つことができ、利用することで強力な攻撃を繰り出すことができます。アクティブアイテムは時間経過で何度でも利用することができるので、溜まり次第どんどんと使っていくこととなります。
冒険は仲間を1人連れて行くことができ、仲間は自動で敵を攻撃してくれます。プレイヤーの体力が0となってしまった場合、仲間に操作を引き継いで攻略を行います。仲間を操りステージをクリアすると元のキャラクターが体力1の状態で仲間として復帰します。2人ともやられない限り、冒険を続けることができるため、1人がやられてしまっても諦めずに挑みましょう。
道中ではショップやイベントも用意されています。強化アイテムや回復アイテムを入手できる貴重なステージなので積極的に入っていきましょう。また、一部、中ボスやボスも出現します。攻撃はそれほど激しくありませんが、雑魚敵を大量に召喚するので、気合で避け続ける必要があります。
プレイ後は集めたクレジットを消費することでキャラクターの強化、新キャラクターのアンロック、アイテムの購入ができます。プレイ回数を重ねるほどクリアしやすくなるため、とりあえず何度も挑んでみましょう。
ワンプレイは30分-45分でクリア可能です。難易度はイージー、ノーマル、ハード、ルナティックの4段階からプレイ可能です。複数の難易度やキャラクターが用意されているもののやりこみ要素や裏ステージはありませんでした。
おすすめポイント
・東方×ローグライクアクション
本家とはゲーム性や世界観が全く異なる作品ですが、ローグライク要素がシューティングにマッチしており楽しい作品に仕上がっています。手持ちのアイテムやキャラクターの特性を考えながら、周りの敵を排除していく部分が地味に難しく、1プレイが短いため何度もトライしてしまいます。本家は立ち回りを覚える必要がありますが、本作はボスの攻撃パターン以外はランダムなため、慣れると直ぐにクリア可能で遊びやすいです。
1ステージが短めで集中しやすい点、ユニークな強化アイテムを次々と獲得できるため強化が楽しい点が魅力的です。1つ1つのアイテムの強化幅は小さめですが、多数集めることで後半は目を見張る威力やシナジーを発揮します。程よく運の要素が組み込まれており、運がいい時にはローグライクらしいインフレを体験できるため、アイテムを獲得する楽しさを感じることができる作品でした。
所感ですがイージーやノーマルは原作よりも簡単で遊びやすいと感じました。弾幕要素はそれほど強くないので、シューティングゲームが苦手な人でもクリアできるレベルだと思います。(本家のハード・ルナティックがクリアできるレベルであれば本作のルナティックも十分クリア可能だと思います。)やりこみ要素はほぼありませんが、出現するアイテムの種類が多くプレイを続けることで新しいキャラクターのアンロックやキャラクターの強化、アイテムの持ち込みも可能なため、何度も遊べる作品に仕上がっていると感じました。
このゲームに向いている人・向いていない人
こんな人におすすめ
・ローグライクアクションが好きな人
強化アイテムをどんどんと積み重ねていくローグライク要素満載のシューティングです。徐々に手数が増えていき、程よいインフレや毎回展開が異なる展開を楽しむことができるため、ローグライクアクションが好きな人にはお勧めすることができると思います。
一方で、以下の人にはおすすめできないです。
・東方のBGMや世界観が好きな人
東方といえば音色豊かなBGMですが、本作は原作アレンジではなく特徴の少ないBGMです。どうしても物足りなさがあるため、BGMに期待している人にはおすすめすることができないと思います。
また、雑魚敵や出現するアイテムはとってつけたようなデザインで東方の世界観にマッチしていないように感じます。ルーミアから闇があふれ出した理由やチルノ達が立ちはだかった理由も一切語られることは無いため、東方の世界観を重視する人にはおすすめすることができないとおもいます。
ここに注意!
日本語訳が半分程度しか実装されておらず、残り半分は英語と中国語が混ざっています。ストーリーは勿論、アイテムの効果も訳されていないものがあり、キャラクターの口調も違和感を感じました。世界観の崩壊やゲーム自体の進行に問題がある点がとても残念でした。
また、適当に目についたステージばかりに挑んでいると全ての松明の明かりが消えていきなりゲームオーバーとなることがあります。外側に進んでいく必要があると説明がなされない点、暗闇が大きくなるサイズについて明確な基準が分かり辛い点がかなり不便だと感じました。
類似のゲーム
Risk of Rain・・・同じく多数のアイテムを積み重ねて攻略するローグライクアクション。紹介はこちら。
総括
見下ろし型の全方向STGで、複数のステージをクリアして世界に火を灯していきます。次々と強化アイテムを重ねていく点、周回プレイで新しいキャラクターの開放や強化が可能な点が楽しいポイントです。BGMをはじめとして口調やアイテムの種類が東方の世界観にそぐわない点、日本語が半分程度しか訳されていない点が残念でしたが、楽しい作品ではあるので気になった人は是非遊んでみてください!
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