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Time Spinner 時を遡り運命を変えるメトロイドヴァニア【レビュー】

ゲームレビュー
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こんにちは、ちゃぶ台です。

今回は Time Spinner という2Dアクションのメトロイドヴァニア(探索アクション)作品を紹介します。綺麗なドット絵と時間を止める機能が特徴的です。悪魔城ドラキュラをがっつりインスパイアしたデザインで、音楽、操作性・ドット絵・システムのいずれも高水準な作品なので、メトロイドヴァニアが好きな人にはおすすめできると思います。

それでは早速紹介していきます!

概要

タイトルTime Spinner
対応機種Steam, Nintendo Switch
価格1980円(Steam), 2200円(Switch)
プレイ人数1~2人(マルチプレイ対応)
#1人はアシストキャラです。
言語日本語対応
ジャンル2D アクション, メトロイドヴァニア
開発元 / 発売元(Steam) Lunar Ray Games / Chucklefish
一言雰囲気的には “メトロイドヴァニア” といった感じでした。

ストーリー

主人公のルーネはキーラン一族の少女で、時を駆けることのできる装置 “Time Spinner” を代々守っていました。平和に暮らしていたルーネでしたが、ある日、Time Spinnerの力に目を付けたラキエム帝国が、世界の支配のためにTime Spinnerの力を手中に入れようと襲い掛かってきます。ルーネの母が命を賭して時間を稼いでくれたおかげで、なんとか過去に避難したルーネは、ラキエム帝国の暴走を止めるため、そして母の仇を取るために立ち上がるのでした。

こんなゲーム

サイドビュー形式の2Dアクションです。主人公のルーネを操り、Time Spinnerの復元とラキエム帝国への復讐を目指します。操作はジャンプ・移動・通常攻撃・特殊攻撃・時間を止めると多数ありますが、操作感はいずれも良好です。メトロイドヴァニア作品なので広大なマップを自由に探索しますが、冒険を進めることでアクションが増えて、探索範囲が徐々に広がっていきます。

通常攻撃では、オーブを装備して敵に攻撃を行います。オーブ毎に攻撃範囲や属性、軌跡が設定されており、状況によって使い分けることが可能です。オーブは片手ずつ装備をできるので、異なる種類のオーブで同時に攻撃を行うことも可能です。

ブルーオーブは直線状にオーブを投げます。戻ってくるときにも判定があるため当てやすいです。
ブレードオーブは範囲は短いが攻撃力が高い。

本作の特徴は時止めが使えるところです。時を止めることで一方的に主人公だけが行動することができます。ただし、時止め中は敵の攻撃もこちらの攻撃も当たらないので、回避に使うことがメインとなります。時止めは左上の砂時計のゲージを消費しますが、ダンジョン内のいたるところで補給することができるため、積極的に使うことが可能です。

時止め中は世界がモノクロになります。

また時を止めることで、敵や敵の攻撃に乗ることができるようになります。これを用いて普段は届かない高所に登ることも可能です。例として10秒程度の動画を切り抜いてみました。本動画のように宝箱からHPやMP、時間を止める砂の最大値を増やすことができます。こういった隠れスポットを見つける部分がメトロイドヴァニアの醍醐味ですね。

敵が落とす岩を足場にするシーン

本作はレベル制が採用されており、敵を倒すことでルーネ自身・オーブ・特殊攻撃等のレベルが上がっていき、どんどん強くなっていきます。敵の苦手な属性で攻めるもよし、お気に入りのオーブでガンガンレベルを上げてもよしとプレイスタイルに合わせて戦い方を組み立てることが可能です。

ルーネのレベルが上がるとステータスが上がっていきます。

ボス戦では強大な力を持つ敵がルーネの前に立ちはだかります。一見、超広範囲の攻撃や回避不可能な攻撃が飛んできますが、時間を止めることで回避が可能なので、敵の攻撃を見極めて時間を止めていきましょう。

おぞましい生物が立ちはだかることも。

おすすめポイント

・収集要素が豊富

全体を通して様々な収集要素が用意されています。

メトロイドヴァニア作品には珍しくクエストの要素があり、特定のアイテムを持ってくる、特定の敵を○○体倒す等の依頼を受けることができます。やや手間がかかりますが、最後にはレアアイテムを手に入れることが可能で、報酬が攻略の要となることもあります。

敵には図鑑の概念が存在し、敵の弱点の属性やドロップアイテムを確認することができます。レアなアイテムや装備を落とすことがあり、上記のクエストに必要となることもあります。

収取要素としてメモリーやドキュメントの要素もダンジョンの中に隠されています。集めることでルーネの回想やラキエム王国の情報を読むことができ、物語の詳しい背景を知ることができます。

また、中には隠しボスや隠しエンディングまで用意されています。全体のボリュームはやや少なめですが、やりこみ要素としてルーネのレベルが上がらないナイトメアモードや実績要素も存在するので、物足りないと感じた人はトライしてみてください。

・2P 協力プレイに対応

本作では2P強力プレイに対応しています。2Pプレイヤーはファミリア(ペット)を操り、敵を攻撃することが可能です。ファミリアには体力といった概念はないため、一方的に敵を殴ることができます。ただし、攻撃力は抑えめで操作もかなり単調なので、正直飽きてしまいます。2人でプレイするために購入することは控える方がよいかもしれません。

各ファミリアには固有のスキルもあります。(フクロウはホーミング攻撃)

このゲームに向いている人・向いていない人

こんな人におすすめ

メトロイドヴァニア作品が好きな人

記載の通り、悪魔城ドラキュラからインスパイアを受けており、グラフィック、ゲームシステムはかなりの高水準です。オーブやファミリア、時間を止めるシステムもバトルに上手くマッチしており、メトロイドヴァニア作品が好きな人にはおすすめできる作品だと思います。

一方で、以下の人にはおすすめできないです

・パズル要素とマルチプレイ要素を期待している人

時を止めるという謎解きにピッタリな要素がありますが、謎解き要素はほとんどないので、謎解き要素に期待して本作をプレイすることは控えた方がいいかと思います。協力要素についてもかなりあっさりしているので、一人用ゲームと割り切ってもいいと思います。

ここに注意!

7時間強程度で99%マップが埋まり、クエストもほぼ完了しました。そのため、若干のボリューム不足感は否めないように感じました。

また、多数の攻撃方法・スキルがあるにも関わらず、主人公のレベルと回復アイテムがある程度あればごり押しでクリアすることが可能です。時間を止める要素も敵の攻撃を避けるためだけに使用することが多く、せっかく色々な要素があるのに少し独自の要素を活かしきれていないように思いました。

難易度はEasy,Normal,Hardの3つから選択可能ですが、上記の理由でやや簡単なので、普段からアクションゲームをプレイしている人は Hard を選択することをお勧めします。

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総括

全体的に “悪魔城ドラキュラ 月下の夜想曲” から強くインスパイアを受けた2Dアクションです。若干、ボリューム不足が目立ちますが、ゲームシステムやグラフィック、やりこみ要素等の造り込みが非常に丁寧で、よくできている作品だと思いました。メトロイドヴァニア作品が好きな人であれば間違いなく楽しめる作品なので、気になった人は遊んでみてください。

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