こんにちは、ちゃぶ台です。
今回は The Pedestrian というパズルゲームの紹介を行います。標識の中の人を出口まで動かし、標識間を移動して街を探索するゲームとなります。とにかく表現が斬新なパズルで、ゲームを進めているだけで非常に楽しい作品です。パズルの難易度がちょうどいいレベルで内容もとっつきやすく、背景が綺麗なので万人受けするゲームだと思います。非常に動画映えする作品なので、動画だけでも見ていっていただけると幸いです。
それでは早速紹介していきます。
概要
タイトル | The Pedestrian |
対応機種 | Steam, PS4/PS5 |
価格 | 2050円(Steam), 1,980円(PS) |
プレイ人数 | 1人 |
言語 | 日本語非対応(プレイに支障は一切無し。) |
ジャンル | パズルゲーム, 2Dアクション #PS版は日本語対応か未確認 |
開発元 / 発売元 | Skookum Arts / Skookum Arts |
一言 | アイデア1つでゲームはいくらでも面白くなりますね。 |
ストーリー
一切ありません。
主人公は標識の中の歩行者(Pedestrian)です。魅力的な世界を求めて、主人公は街中の標識を旅します。
こんなゲーム
標識の中の歩行者を操り、標識の出口に向かって進んでいくパズルゲームとなります。この世界の標識は、入り口・出口が他の標識と繋がっており、標識内のドアに入ると別の標識から出てきます。一部の標識は、標識間の繋がりが作られていないため、はしごやドアの入り口・出口の点をプレイヤーが外の世界で繋ぐことで、2つの標識を繋ぐことができます。パズルはエリア毎に区切られており、クリアすることで次のエリアに進むことができます。
チュートリアルのステージの動画を切り抜いてみました。動画の方が直感的で分かりやすいです。
上記のように本ゲームは3Dパートと2Dパートの2つのパートで構成されます。それぞれを簡単に説明します。
・3Dパート
標識自体の位置を動かしたり、標識内の出入り口を他の出入り口に繋いで道を作ります。カーソルの操作がメインとなるため、アクション要素は皆無です。標識の中だけでなく、標識の位置を用いて動かすギミックもあるので、標識の形や大きさにも目を配る必要があります。
・2Dパート
3D パートで作成した標識の中の道を主人公を操作して進み、ゴールを目指します。ジャンプしたり、箱を押したりと一般的な2Dアクションの操作となります。ギミックを動かすためにスイッチを押したり、ドアを開けるために鍵を拾うこともあります。時にはレーザーや歯車等、危険なものもあるので、上手く回避したりギミックで無効化する必要もあります。トラップに当たっても直前から再開することができる親切設計です。
3Dパートと2Dパートはいつでも行き来することが可能ですが、下記のルールを満たしている必要があります。
・出入口(はしご・ドア)を繋ぐには、正しい向きを指定する必要がある。(右向きのドアは左向きのドアとのみ繋げることが可能等)
・一度通り抜けた繋がりは固定され、他の出入り口と繋ぐことができない。(繋ぐ場合は、キャラクターやアイテムの位置がリセットされる)
標識やアイテムの数が増えると、組み合わせのパターンが複数考えられるようになり複雑になります。一度通った道を再利用することはできますが、接続を外して他の道と繋げることはできないため、一筆書きの要領で道筋を建てていく必要があります。どのアイテムやギミックを最初に使うかを見極め、そこに至るまでの道筋を組み立てていくとスムーズに解くことができました。
各ステージは一画面で完結するものが多く、サクサクと進めることが可能です。難易度は徐々に上がっていき複雑になっていきますが、試行錯誤するとギリギリ解ける絶妙な難易度に仕上がっています。文字は一切出てきませんが、ピクトグラムでヒントが描写され、パズル以外の要素で躓かないように配慮されていました。
おすすめポイント
・2.5 次元をうまく使った描写
パズルをクリアする時にガラッと変わる3次元の背景をみていると、旅をしている感じがしてとても楽しいです。1つ1つのパズルが短くサクサク解けるのに合わせて、次々と背景が変わっていくため、飽きることがありません。パズル自体はありがちなタイプですが、とにかく魅せ方が素晴らしく、演出1つでこんなにも面白くなるのかと非常に感心させられました。
また、標識の中の動作が現実世界に影響を及ぼすこともあり、こちらの動作も非常に面白いです。例えば、下記の動画では標識の中でスイッチを押すことで現実の電車を動かしています。2Dと3Dが互いに干渉したポイントに気づいた時のうれしさや納得感はひとしおです。BGMが心地よく、主張が控えめなため、パズルに集中できる雰囲気が作られている点も高評価でした。
このゲームに向いている人・向いていない人
こんな人におすすめ
・楽しいパズルや新鮮なパズルをプレイしたい人
とにかく様々な標識を転々としていきます。常に”次に何が起こるんだろう”と期待させてくれて、その期待を裏切らない作品です。パズルが解けた時の喜びが大きく、サクサクと進むことができるため、ゲーム初心者から上級者までみんなが楽しめると感じました。
一方で、以下の人にはおすすめできないです。
・ユニーク、難解なパズルゲームに挑戦したい人
・がっつりしたアクション要素を求める人
パズル・アクション自体の難易度はそれほど難しくありません。詰まっても5~10分もあれば解けてしまいます。演出や背景描写は最高にクオリティが高く、プレイしていて楽しいですが、パズルの内容自体はややありがちな内容です。パズルやアクション自体にゲーム性をがっつり求める方にはおすすめできないかもしれません。特にアクション性はかなり薄いので、アクションゲームとして買うことはおすすめできません。
ここに注意!
グラフィック・演出に相当力を入れていることもあり、ボリュームはかなり少なめで、隠し要素や収集要素なども一切ありません。クリアまで自分は5時間程度要しましたが、早い人はもっとスムーズだと思います。
オートセーブ機能が搭載されており、ゲームを終了すると同じところから始まりますが、チャプター選択等がないので、クリア済みでも好きなところから再開することが点が、若干不便だと感じました。
余談ですが、主人公のイラストはゲーム開始時に男性・女性から選択可能です。途中で変更はできないので、選択ミスしないように注意です。(自分は選択のタイミングがあったことすら気づきませんでした)
類似のゲーム
ここまで斬新なゲームは思いつかないですね。見つけ次第追記します。
総括
標識を繋げて並べる3D パート・標識内でゴールを目指す2Dパートの2つから成り立つパズルゲームとなります。ボリュームが少ない、パズル自体は目新しさに欠けるという欠点こそありますが、ピクトグラムと現実の背景の変化、それぞれが互いに干渉しあう様子が非常に面白く、上記欠点を補って余りある完成度になっています。若干、値段は張りますが、クオリティは間違いないので、動画をみて気になった方は是非遊んでみてください。
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