こんにちは、ちゃぶ台です。
今回は The Messenger という 2D アクションゲームを紹介します。魔物に襲撃された忍者の里で唯一生き残った忍者が、世界の危機を救うために巻物を賢者に届けるというストーリーです。一見、シンプルなドット絵調が光る昔ながらの硬派な2Dアクションに見えますが、今風なテイストも含まれており遊びやすい作品なので、大人から子供まで楽しめる作品だと思います。
それでは早速紹介していきます!
概要
タイトル | The Messenger |
対応機種 | Steam, Nintendo Switch, PS4 |
価格 | 2,050円(Steam), 1,980円(Switch), 2,016円(PS4) |
プレイ人数 | 1人 |
言語 | 日本語対応 |
ジャンル | 2D アクション・メトロイドヴァニア |
開発元 / 発売元 | Sabotage / Devolver Digital |
一言 | 「面白い話してよ」という無茶振りに切り返せるありがたいゲーム |
ストーリー
ある日、突如として魔物の軍団が人類最後の生き残りが暮らす村を襲った。その災いに備え、日々鍛錬していたはずの村の忍者たちは敗北してしまったが、唯一生き残った若き忍者がひとり…。
彼は一族の存亡がかかった巻物を氷河山の頂で待つ三賢者へと届ける「使者(The Messenger)」として選ばれた。そう、全ては彼に託されたのだ!(Nintendo Store より抜粋)
こんなゲーム
サイドビュー形式の 2D アクションゲームです。主人公の忍者を操り、世界の危機を救うために、救世主より渡された巻物をとある山の頂上で待ち受ける3人の賢者に渡すことを目標とします。操作は移動・ジャンプ・短距離攻撃・遠距離攻撃ですが、ゲームを進めることで滑空や縄標(フックショット)等、少しずつアクションが追加されていきます。近接攻撃は刀での攻撃、遠距離攻撃は気ゲージ(エネルギー)を用いての手裏剣攻撃と非常にシンプルです。敵を倒したり、オブジェクトを攻撃すると一定確率で、体力や気ゲージの回復アイテムを入手することができます。
最初はステージクリア型の普通の 2D アクションですが、途中からメトロイドヴァニア形式のシステムへと変化します。自由にマップを移動できるようになってからは、ステージ各地に次元の狭間(?)が出現するようになります。この狭間を通ると同じ場所の未来を探検することができます。1度訪れたマップも、時代が変わると地形やギミックの配置、発生するイベント等が異なるため、2度楽しむことができます。
体力が 0 になってしまった場合、セーブポイントから再開されますが、この際クアブルという悪魔(?)が主人公に取り憑きます。クアブルは主人公が死ぬ前まで時間を戻してくれる代わりに、代償として復活後に主人公が拾うコインを一定枚数自分のものにしてしまいます。クアブルは主人公を煽ることが好きらしく、プレイヤーがミスをするとこれでもかと煽ってきます。
ゲーム内で集めたコインはショップにて主人公の強化に使用することができます。強化には最大体力やエネルギー、追加アクションの獲得等が用意されています。中盤からは他の用途も解放されるため、極力コインは回収しておくことをお勧めしておきます。
ステージ内には力の紋章と呼ばれる収集アイテムが多数隠されています。ストーリーには直接関与しませんが、全て集めることでショップ内に配置された宝箱を開けることができます。中盤以降は配置がいやらしく、見つけても難しいアクションをこなす必要があるものの、集めきるとかなり有用なものを入手できるため、頑張って集めてみてください。
エンディングまでは力の紋章の全回収も含めて10時間半程度でした。また、南国の島にバカンスに訪れる謎の DLC も無料で配布されているため、累計15時間程度は遊べると思います。
おすすめポイント
・適度な難易度と操作感
全体的に難易度は高めですが、トゲに触れても即死しない点、敵の遠距離攻撃も剣で撃ち落とすことができる点、セーブポイントの間隔が狭く死にやすいポイントの前には必ずセーブポイントが配置されている点等、親切な設計が目立ちます。移動しながら攻撃が可能、空中で被弾しても体勢を立て直すことができる等、今となっては当たり前ですが、プレイヤーに寄り添った部分が多く気楽にプレイできました。
主人公は空中で判定のある敵や弾、灯篭等のオブジェクトを斬ることで再度ジャンプできるようになります。空中で何度もジャンプしたり、滑空やワイヤー、壁張り付きを用いて空中を縦横無尽に移動できるため、プレイしていて非常に爽快感がありました。
また、ストーリーについても時空の超越が1つのテーマとして掲げられており、非常にユニークです。胡散臭い店主や謎の救世主の正体、時間の超越の秘密といった謎については余すところなくしっかりと明かされ、クリアした際も満足のいく作品になっていました。全体的にノリは軽めで、ストーリーの合間もユーモアのある会話が繰り広げられるため、大人から子供まで楽しめる作品だと思います。
このゲームに向いている人・向いていない人
こんな人におすすめ
・2D アクション、忍者が好きな人
忍者ゲーの中でも操作感がかなり良好で、理不尽な部分も一切無いため非常に遊びやすいです。程よく難しい丁度いいレベルの難易度で、連続ジャンプやワイヤーを使った人間離れした(忍者らしい)動きで爽快感を感じることができるので、2D アクションが好きな人は楽しむことができると思います。
一方で、以下の人にはおすすめできないです。
・煽られるのが嫌いな方
・同じマップを何度も探索したくない人
ショップの店長やクアブルから煽られることが多いです。「ヘタ過ぎる」と罵倒されたり、累計の死亡回数を引き合いに出して煽られたりとあの手この手でプレイヤーを苛立たせてくるため、煽り耐性のない人にはお勧めできないかもしれません。
また、中盤以降は数少ないヒントを頼りにアイテム探しの旅に出るので、同じマップを何度も往復することがあります。(追加でヒントを入手することは可能です。)何度も同じ箇所を行き来したくない人は大人しくステージクリア型のゲームをプレイすることをお勧めします。
ここに注意!
メトロイドヴァニア作品のわりにワープポイントの数がやや少なめで、移動がやや面倒な点がイマイチでした。
また、世界が破滅の危機に瀕している割に、全体的に登場人物のノリがやや軽いです。メタ要素も少し入っているので、気になる人はプレイしない方がいいかもしれません。
類似のゲーム
忍者龍剣伝・・・忍者が主人公の本家 2D アクション。がっつり硬派な作品。
総括
忍者が颯爽と動き回るサイドビュー形式の 2D アクションゲームです。ステージクリア型とメトロイドヴァニア作品が混ざったような作品で、8bit で表現される現代と 16bit で表現される未来を行き来しながらアイテムの回収や謎を解いていく部分が新鮮でした。操作感やBGM、ストーリーのいずれもクオリティが高くボリュームも十分で気軽に遊べる作品なので、忍者やメトロイドヴァニア、2D アクションゲームが好きな人は是非遊んでみてください!
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