こんにちは、ちゃぶ台です。
今回は 添丁の伝説 という2Dアクションを紹介します。日本統治時代の台湾の伝説的な英雄である廖 添丁(りょう てんてい)をモチーフにした爽快アクションです。カンフーや腰帯を用いたスタイリッシュなアクションと現実に起こった事件や舞台をモチーフとしたストーリーが魅力的な作品なので、気になった人は是非覗いてみてください!
それでは早速紹介していきます。
概要
タイトル | 添丁の伝説(The Legend of Tianding) |
対応機種 | Steam, Nintendo Switch |
価格 | 2,050円(Steam), 2,190円(Switch) |
プレイ人数 | 1人 |
言語 | 日本語対応 |
ジャンル | 2D アクション |
開発元 / 発売元 | Creative Games Computer Graphics Corporation / Neon Doctrine |
一言 | 乞食と共に強くなるアクション。 |
ストーリー
物語の主人公は、台北市の自警団員であり、日本の植民地時代には指名手配もされていた人物、廖 添丁(りょう てんてい)。20世紀初頭の台北の街で、歴史に残る “ならず者” として、富める者から奪い、貧しき者を養い、正義のために戦います。
実在の事件や人物、歴史的背景をもとに、見過ごされがちな時代と場所を掘り下げ、中国の伝統的な漫画スタイルで表現したのがこの『添丁の伝説』です。(Nintendo Store より抜粋)
こんなゲーム
サイドビュー形式の2Dアクションで、主人公の廖 添丁(りょう てんてい)を操り、台北市の自警団員として困った住人を助けるため奔走します。ストーリーは6つの章から構成されており、各章では悪人達の野望を挫くために悪徳会社や洞窟に潜入し、雑魚敵やボスを倒しながら先に進んでいきます。
操作は移動・(2段)ジャンプ・通常攻撃・回避・強攻撃・回復アイテムの使用です。途中から壁ジャンプやフックアクション、滑空といった新しいアクションも獲得します。
通常攻撃はリーチの短い近接攻撃で繰り出しが早く、3コンボまで繋げることができます。強攻撃は跳び蹴り攻撃や急降下攻撃といったカンフー攻撃を繰り出すこともできます。威力が高く他の攻撃に繋げやすいため使い勝手は良好ですが、画面上の水色のゲージを消費するため連続で繰り出すことはできません。
また、敵を怯ませたタイミングで腰帯を用いることで、敵を拘束してナイフやライフルといった敵が持つ武器を奪い取ることができます。奪った武器は数回使うと無くなりますが、通常攻撃よりも威力が高く使いやすいです。武器毎に性能が異なるため、状況に適した武器を探すことも楽しいです。
回避は地上でも空中でも繰り出すことができ、無敵となります。敵の攻撃を受ける直前に繰り出して攻撃を避けると一時的に主人公の残像が出現し、主人公が攻撃を真似て追加攻撃を繰り出してくれます。
道中には要所要所に体力と回復アイテムを補給できるセーブポイントが用意されています。基本的には一本道ですが隠し部屋も用意されており、敵から奪った武器の攻撃力増加や攻撃回数の増加といったパッシブ効果を持つアイテムを獲得することができます。また、道中で獲得したお金を拠点の街に座り込んでいる乞食に渡すことでも、同様に強化アイテムを獲得することができます。
更に、装備アイテムとしてお守り袋という要素も用意されています。装備した袋に応じて、3段ジャンプが可能となったり体力回復アイテムの性能が向上するといった恩恵を受けることができます。最初は種類が少ないですが、隠し部屋を攻略したりストーリーを進めることで新しいお守り袋を獲得することができます。
難易度はノーマルとハードコアの2つから選択し、いつでも変更することができます。ストーリーはマルチエンディング制で、4-7時間程度でクリア可能です。ボスラッシュモードやアイテムを回収するというやりこみ要素は設けられているもののボリュームは少なめだと感じました。
おすすめポイント
・スタイリッシュな爽快アクション
通常攻撃の繰り出しが早く敵を怯ませやすい点、腰帯による武器奪いや強攻撃との連携がしやすい点から、コンボが繋がりやすく遊んでいて気持ちがいいです。雑魚敵は一体一体が弱めで、同時に複数体出現するため、まとめてなぎ倒すことができます。相手が持つ武器によって、こちらの戦い方にもバリエーションが出てくる点も面白いと感じました。
また、回避の使い勝手が良く、分身出現時の恩恵も強力な点も魅力的です。ボスの行動パターンは多めで比較的難易度は高めでしたが、慣れると何度も分身を出現させることができ、相手を圧倒することができるため、ほどよい難易度だと感じました。
・時代背景を取り入れた作風
実在の人物や事件がモチーフの作品ですが、中国の伝統的な漫画調や紙芝居のような特徴的な表現が取り入れられています。日本植民地時代がテーマということもあってか、まさかの日本語音声も1部収録されており、主人公や主人公を捕まえようとする刑事のキャラクター付けも上手くできていたため、楽しく読み進めることができました。翻訳も高クオリティで、芸者等の馴染み深い日本の文化も出現するため、日本人はより楽しむことができると思います。また、実際の歴史や文化に沿った Tips やミニゲームも用意されており、丁寧な作風に仕上がっていると感じました。
このゲームに向いている人・向いていない人
こんな人におすすめ
・スタイリッシュなアクションが好きな人
・歴史モノが好きな人
素早い通常攻撃と、いつでも繰り出せる回避、武器奪いやカンフーと手数が豊富です。フックアクションや滑空を活かすようなステージも用意されており、スタイリッシュなアクションが好きな人にはおすすめできると思います。
また、台湾の有名な義賊が主人公で、文化や歴史にもフォーカスした作品です。時代背景や風土にフォーカスしたアイテムや説明、任侠モノのストーリーが含まれているので、歴史モノの作品や好きな人にはおすすめすることができると思います。
一方で、以下の人にはおすすめできないです。
・やりこみ要素を求める人
・高難易度アクションが苦手な人
ゲーム性は面白いのですが、ボリューム・やりこみ要素ともに少なめです。コストパフォーマンス重視の人にはおすすめし辛いと思います。
また、設定からいつでも難易度を下げることはできますが、ボス戦と一部ステージの難易度がやや高めです。一撃でミスとなるトラップ等も用意されているため、アクションが苦手な人にはおすすめできないかもしれません。
ここに注意!
セーブデータを分けることができないため、一度実績を取り逃してしまうともう1周プレイする必要があるのでご注意ください。
また、シナリオ上でのお使い要素が若干面倒だと感じました。
類似のゲーム
がんばれゴエモンシリーズ・・・(ゲーム性は全く似ていないですが)世界観はやや似ているような気がしました。
総括
20世紀初頭の台北を舞台とした、スタイリッシュな2Dアクションで義賊の主人公が弱きを助け、強きを挫きます。カンフーや腰帯、残像を用いたテンポの良いアクションと当時の時代背景を積極的に組み込んだストーリー・表現方法が魅力的でした。ややボリュームが少ない点は残念でしたが、手数豊富なアクションと日本人も楽しみやすいシナリオ、演出が光る作品なので、気になった人は是非遊んでみてください!
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