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The Gardens Between 蘇るあの子との楽しい想い出【レビュー】

ゲームレビュー
ゲームレビュー

こんにちは、ちゃぶ台です。

今回は The Gardens Between というオーストラリア発のパズルゲームを紹介します。時間を操り少年と少女の想い出を辿る、少し切なく甘酸っぱい作品です。箱庭形式のパズルゲームですが、各ステージの演出や造り込みがとても丁寧で、作者による熱意と作品への愛を感じる作品なので、気になった人は覗いてみてください。

それでは早速紹介していきます。

概要

タイトルThe Gardens Between
対応機種Steam, Nintendo Switch, PS4, IOS, Android
価格2050円(Steam), 2199円(Switch) 610円 (IOS, Android)
プレイ人数1人
言語日本語対応
ジャンルパズルゲーム
開発元 / 発売元The Voxel Agents / The Voxel Agents(Steam)
一言説明のためにいつもより動画が多くなっていますが悪しからず。

ストーリー

活発な少女アリナ(Arina)と聡明な少年フェント(Frendt)は幼馴染です。2人の家は隣同士で、それぞれの家の庭の間にある木の上の隠れ家で、2人はこれまでの想い出を振り返ります。いつしか彼らは想い出が形になった不思議な島にたどり着き、2人の想い出を追体験していきます。

2人の過去・そしてこれからに何が待ち受けているのでしょうか。

こんなゲーム

サイドビュー形式のパズルゲームとなります。小さな無人島にたどり着いたアリナとフェントをゴールまで導き、ゴールまでランタンの光を届けることが目標です。最初は島の船着き場からスタートし、島の中央上部にある祭壇を目指して進んでいきます。

画面下の船着き場からスタート、目指すは頂上!

操作は時間を進める・戻す・アクションの3つだけで、プレイヤーは2人を直接動かすのではなく、時間を操って間接的に2人を導きます。プレイヤーが右を入力すると時間が進み2人も島の外周を右向きに(祭壇を目指して)進みます、左を入力すると時間はまき戻り、進んできた道を戻ります。

島は小さいものの仕掛けはめいっぱい。

状況によって途中で行き止まりになったり、ゴールについたもののランタンに光が灯っていない事態に陥るため、アクションボタンや時間操作でギミックに干渉することで道を切り開いたり、ランタンに光を灯します。特定のギミックやランタンの光は時間の変化の影響を受けないため、ギミックの操作後に時間を進めると未来に変化が発生します。

ランタンの光は謎の花から調達します。ランタンに光が灯るようにギミックを動かして道やタイミングを調整しましょう。

具体例として下記にギミックを使ってパズルを進める動画を切り抜いてみました。ランタンを持っていると近くのブラックホールに光が吸い込まれて消えてしまうので、謎の生き物にランタンを渡し、ブラックホールを回避した後にランタンを回収しています。

アリナにランタンを渡すように指示することで、未来を変えことでブラックホールに光が吸い込まれないようにしています。


ステージは全部で19個用意されており、各ステージでは2人の想い出に関連するアイテムがギミックとして登場します。祭壇に辿り着くとランタンで運んだ光を土台に押し込むことで2人の想い出が蘇り、ステージクリアとなります。ステージクリアすると配置されたおもちゃや訪れた場所に関連する想い出がフラッシュバックし、星座となって空に輝くお洒落な演出が魅力的でした。

ステージクリア時の動画です。非常に神秘的。

おすすめポイント

・造り込まれた箱庭パズル

各ステージは短めですが、どのステージも造り込みがとても丁寧です。2人は時に別の道を進んだり、特定のものを見上げて指差したり、時には勝手にオブジェクトに触れたりと、楽しそうに島を進んでいきます。ランタンを持ち、積極的に進んでいくアリナとは対照的に、フェントは物事をよく観察しギミック操作で道を切り開くように進んでいきます。2人のそれぞれの長所をうまく活かしてパズルが進んでいくため、とても相性の良い相棒だと分かります。楽しそうな2人を見ているとこちらも心が洗われるように感じました。細かい描写で仲の良さや物語の背景を知ることが出来る点はいいですね。

パズルは電気や水等の自然現象や時間の流れを用いて解く謎が多く、使いまわしのギミックもないので、毎ステージ新鮮さを感じました。下記の動画ではのこぎりと木だけが時間の影響を受けていないことを用いて、時間を進めたり戻したりを繰り返すことで、木を切り落として足場にしています。後半は閃き力が試される直感的なパズルが多く楽しめました。

フェントの道を切り開くアリナ

このゲームに向いている人・向いていない人

こんな人におすすめ

・ノスタルジックな想い出に浸りたい人
雰囲気ゲーが好きな人

ひと昔前のファミコンやビニールプール等、子供の頃に遊んだようなレトロなアイテムが多数出現し、童心に引き込まれます。時間の流れと共に沢山の変化が発生する不思議な島を神秘的なBGMに合わせて探検することがとても楽しいです。雰囲気ゲーとしての側面が強いため、雰囲気ゲーが好きな人には向いている作品だと思います。

パソコンやファミコン等が出現、見た目がもう懐かしいです。

一方で、以下の人にはおすすめできないです

難解な謎に挑みたい人
・沢山の謎に挑みたい人


各ステージでプレイヤーが取れる選択肢が数えるほどしかないため、難易度はかなり簡単です。各ステージのボリューム・全体のボリュームも少ないため、難解な問題を解きたい方や1つのゲームを長期間遊び倒したいという人には向いていない作品だと感じました。

ここに注意!

ボリュームはかなり少ないです、私はエンディングに3時間弱でたどり着きました。パズルの質は高いですが、2000円の価値があるかといわれると微妙だと思うので、スマホ版かセール中の購入をお勧めします。

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総括

時間を操り少年少女の記憶を辿りゴールまで導くパズルゲームです。1つ1つのステージ / 全体のボリュームはかなり少なく、難易度も簡単な部類ですが、ステージ毎の造り込みが凄く、ギミックの変化に驚かされました。パズルゲームですが雰囲気ゲーとしての色も強いため、両方のジャンルが好きな人は遊んでみることをおすすめします。

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