こんにちは、ちゃぶ台です。
今回は Superliminal という3Dアクションパズルゲームの紹介します。不思議な3D空間で遠近法、錯視を用いたシステムでパズルを解いていく作品です。プレイヤーの予想を上回る展開が続き、平面と立体の区別がつきにくくなる斬新なパズルゲームです。クリア後には先入観から解放され、物事を多面的に見れるようになる(かもしれない作品な)ので、気になった人は是非覗いてみてください!
それでは早速紹介していきます。
概要
タイトル | Superliminal |
対応機種 | Steam, Nintendo Switch, XBOX, PS4 |
価格 | 2,050円(Steam / Switch), 2,330円(PS4) |
プレイ人数 | 1人 |
言語 | 日本語対応 |
ジャンル | パズルゲーム |
開発元 / 発売元 | Pillow Castle / Pillow Castle |
一言 | ゲーム内で滅茶苦茶してくるトリックアート美術館 |
ストーリー
午前3時にテレビを見ながら眠りにつくと、ドクター・ピアーズのSomnasculptによるドリームセラピープログラムのCMが映っていたことを思い出します。目を開けるその時まで、あなたはずっと夢の中にいます。実験プログラム初期段階の始まりです。 Superliminalへようこそ。
(Nintendo Store より抜粋)
こんなゲーム
9つのチャプターで構成される、一人称視点のパズルゲームとなります。夢の中で広大な施設を歩き回り、夢から覚めるためにパズルを解いていきます。プレイヤーの操作は移動、見回す、アイテムを掴む / 置く、ジャンプのみと現実世界の動作と変わらないですが、物理法則が一風変わっています。
具体的にはアイテムを掴んで、プレイヤーがアイテムを離した時、そのアイテムのサイズが見たそのままの大きさとなります。(遠近法のサイズが適用されます。)
例えば、下記の動画では巨大なチェスの駒が通路を塞いでいますが、駒を持ち、床を向くことで遠近感に変化が発生し、チェスの駒が相対的に小さく見えます。この状況で手を離すことでチェスの駒が小さくなり、通路を通りぬけることが可能になっています。後半では逆のことを行い、駒が大きくなっています。30秒程の動画ですが、分かりやすいため是非覗いてみてください。
パズルは基本的に一本道で、高所に設置された扉に入るためにアイテムを大きくして足場を用意したり、ドアを開くスイッチを起動させたりしながら次へ次へと進んでいきます。時には、扉以外の所が出口に繋がっていたり、特定の行動でループから回避するなど、頭を捻るパズルというよりは直感的な閃きが求められるようなパズルも用意されています。
シナリオはやけに小難しい内容を延々と聞かされます。最初はゲーム内でこのセラピーの発案者の博士やテストの内容を告げるアナウンスがあるのですが、徐々に雲行きが怪しくなっていき緊張感があります。博士の人工知能のアシスタントがあなたを侵入者と勘違いし、あの手この手で邪魔をしてくるというストーリーが面白く、惹き込まれました。
各パズルは独立しており、いずれもやれることが少ないため、1つのパズルは詰まっても10~20分程度でクリアできます。(一度ハマるとドツボにハマる可能性もありますが・・・)
クリア後は、製作者達のオーディオコメンタリー、自作ステージ作成モード、チャレンジモードが解放されます。チャレンジモードでは限られた手数(アイテムを掴む/置く数、ジャンプ数)でのクリアを目指します。
これからも追加アップデートが実施されていくことが記載されていたため、今後の展開に大きく期待できると思います。プレイ時間はエンディングまでで 7.2 時間程度でした。(やや詰まる箇所が多かったため)閃き力が高い人ならもっと短時間でクリア可能だと思います。
おすすめポイント
・視覚トリックを用いた難問の数々
本ゲームでは錯視(目の錯覚)を用いたパズルがテーマになっています。
扉だと思ったら絵だった。床だと思ったら落とし穴だった。夢から覚めたと思ったら夢の中だった。
等など、何度も騙されたり、ユニークな仕掛けに満ち溢れています。設置された扉とは別の場所から次の場所に進んだり、ミニチュアサイズの家を大きくしてその中に入るなど、色々な考え方が必要となります。
下記の動画では一見バラバラなイラストが描かれていますが、正しい場所からイラストを見るとブロックが出現します。このブロックを足場にして次に進むわけですね。
他にも直感を活かして解くようなパズルが多く出現します。例えば、下記は2つの扉をそれぞれ開く2つのスイッチがあるのに、部屋の中にアイテムが1つしかないというパズルです。先に進むには同時にスイッチを押すか、1つ目の扉の先からスイッチを置く必要があります。
#残念ながら1枚目のドアの先にもアイテムはありません。
普通、前の部屋やこの部屋、1つ先の扉にアイテムを探すところですが、このパズルではどでかい看板を造り出し、同時に押すという力業での脱出が可能です。
中盤からは物理法則を無視しまくったトンデモ世界の要素が強くなり、突っ込みが忙しくなります。終盤は情報過多で、(突っ込みが追いつかなくなり)世界の先の展開が一切予測できなくなり、非常に面白いです。
錯覚に気づいた時の楽しさや、一本取られた時の悔しさ、ギミックが解けた時のすっきり感が本作品の醍醐味だと思います。
このゲームに向いている人・向いていない人
こんな人におすすめ
・新しい視野や考え方を取得したい人
「扉は出ていくもの」、「遠いものはつかめない」といった当たり前の概念が何度も覆されます。目に見えるものはすべてを疑ってかかり、確認したものだけ信じることができるようになるため、非常に注意深くなれます。このゲームクリア時にはきっと、新しい視野や多面的な考え方ができるようになるため、視野を広げたい人にはおすすめできるかもしれません。
一方で、以下の人にはおすすめできないです。
・コスパのいいゲームを求める人
・アクション性を求める人
面白いですが、ボリュームの割に価格はやや高いです。セールでもあまり安くならないので、何十時間も遊べるゲームを購入したい方には向いていないと思います。また、3Dアクションがベースですが、あくまでもパズルがメインでアクション性は殆どありません。
ここに注意!
一人称視点で予期しないところで落ちたり、回転する事があるため、酔う人がいるかもしれません。
ゲーム内では様々なアイテムが出現しますが、掴むことができるものは一握りで、カーソルを合わせないとアクション可能かどうか分かりません。アイテムを探したり確認することに時間がかかる場合があり、少しめんどくささを感じました。
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総括
目の錯覚や遠近法を用いた一人称視点の3Dパズルゲームです。有名パズルゲームのPortalのような世界を探索して、夢の中でパズルを解いていきます。閃き重視のパズル性とトリックアートや遠近法を用いたゲーム性が良くマッチしています。プレイヤーの虚をひたすら突いてくるゲーム性で、解けた時のすっきり感やそう来たか~と納得させられる部分が沢山ある良作です。
ややコスパは割高ですが、購入の価値は十分にあるので、気になった方は購入してみてください!
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