こんにちは、ちゃぶ台です。
今回は Sundered: Eldritch Edition という2Dアクションを紹介します。手書き風の滑らかさアニメーションとおどろおどろしい世界観が特徴の作品です。内容としてはメトロイドやキャッスルヴァニアに近く、探索で新しいアクションを増やしていき、更に新しい場所を探索していく形式(メトロイドヴァニア形式)のアクションです。
エンディングまでのプレイ動画を投稿しているので、気になる方は覗いてみてください。こちらです。
それでは早速紹介していきます。
概要
タイトル | Sundered: Eldritch Edition |
対応機種 | Steam, Nintendo Switch, Xbox, PS4(無印バージョン) |
価格 | 2050円(Steam, Nintendo Switch, Xbox) |
プレイ人数 | 1-4人(マルチプレイ対応) |
言語 | 日本語対応 |
ジャンル | 2D アクション, ローグライク, メトロイドヴァニア |
開発元 / 発売元 | Thunder Lotus Games / Thunder Lotus Games |
一言 | 正直、後半のエシさんの方がよっぽど人間離れしていますね。 |
ストーリー
砂漠を歩いていた人間エシは突如、地面から這い出てきた無数の手に引き込まれ、気を失ってしまいます。気が付くとエシは巨大な遺跡に迷い込んでました。そこで “トラペゾヘドロン” という謎の声に話しかけられ、エシの未来に邪悪な影が迫っていることを告げられます。
エシは定められた未来に抗うため、”トラペゾヘドロン” の力を借りて自由のために戦うのでした。
本作はCoC(Call of Cthulhu: クトゥルフ神話)のラヴクラフトの作品からインスパイアを受けているとのことで、人ならざる異形の敵が出現しプレイヤーに襲い掛かります。ゲーム開始時点であらすじは上記の内容しか伝えられませんが、ゲームを進めるにつれ少しずつバックボーンが明かされていきます。
CoCを知らない方でも楽しめる(というかストーリーは無視してしまっても問題ない)作品なので、その点はご安心ください!
こんなゲーム
サイドビュー形式の2Dアクションです。主人公のエシを操り、巨大な遺跡を探索します。
操作はジャンプ・ローリング・格闘攻撃・スペシャル攻撃と単純ですが、冒険を進めると新しいアクションが増えていきます。どのアクションもアニメーションが非常に綺麗で操作感やレスポンスが良いことが特徴です。アニメーションの切り抜きを張ってみたので、是非見てみてください。
遺跡は大きく分けて3(+α)つのエリアに分類されており、それぞれ雰囲気や出現する敵が大きく異なります。各エリアは色々なところで繋がっており、ボスを倒さずとも他のエリアに進むこともできます。エリア内の大まかな配置(ボスの位置や他のエリアへの繋がり等)は基本的に固定ですが、各部屋の構成は自動生成され、ゲーム再起動時や死んでしまった後には通路や敵の配置が異なる点も特徴です。
道中では主人公に大量の雑魚敵が群がってきます。敵の攻撃は容赦なく主人公をボコしてきますが、主人公にはバリアが張られており、一定のダメージであればバリアだけで受けきることが可能です。バリアは時間経過で自動で回復するため、意外と何とかなります。
各エリアには中ボスが3体とボスが1体用意されています。ボス戦は超巨大な敵と迫力満点のバトルです。敵の攻撃もド派手なものが多く、描き込みも綺麗なこともあり素晴らしい出来栄えです。実際には戦うことに集中してしまい、アニメーションをじっくり眺める余裕はないのですが、細かいところまでしっかりと描写されていて、後から撮影した動画を見て感動してしまいました。
ゲーム内では入手したシャードという通貨で、強化フロー内のマスをアンロックすることで、エシを強化できます。それぞれのマスでは最大HPアップ、クリティカルダメージアップ等の効果があり、強化することで隣接したマスもアンロックされて強化できるようになります。シャードは雑魚敵やマップ内のオブジェクトから入手することができますが、各マスは3回強化しないと次のマスに進めないため、かなりの量のシャードを準備する必要があります。攻略に詰まった際には、がっつりシャードを稼ぎ、強化することも検討しましょう。
おすすめポイント
・アクションの自由度の高さ
最初のアクションは、通常攻撃・スペシャル攻撃・ジャンプ・ローリング等程度ですが、後半に進むにつれて壁キックや滑空等を習得します。空中を飛び回ることが多くなり、どんなところへも行けるようになるため、自由度が大幅に増加します。攻撃もジャンプ攻撃、上・下方向攻撃・急降下攻撃・ラッシュと自在に使い分けることができるため爽快感がたまりません。これらすべてのアクションがすべて滑らかなアニメーションで描写されるため、プレイしていてとても楽しいです。
・壮大なボリューム
この手のゲームにしてはかなりのボリュームを誇り、難易度正常で相当順調に進めたにも拘わらず、 エンディングまで15時間程度要しました。他の方のレビューを見ると20時間を超えたという意見も多く、 2D アクションのボリュームとしては非常に膨大だと思います。マップもかなり広大で、手に入れることのできるアクションや収集要素も多いため、かなり超時間遊べるゲームだと思います。
・ローカルでの COOP プレイに対応
まさかの 2~4人での協力プレイに対応しています。Switch版以外は入力機器を 4 つもそろえるのが大変ですが、2人いるだけで雑魚敵戦がかなり楽になるので、詰まったらマルチプレイで挑むのもありだと思います。
このゲームに向いている人・向いていない人
こんな人におすすめ
・手ごわい2Dアクションが好きな方
・メトロイドヴァニア作品が好きな方
プレイヤーのステータスもどんどん強化されていくのですが、出現ゾーンによってはそれ以上に敵キャラが強化されており、徒党を組んでプレイヤーをボコりにかかってくるのでとんでもないこととなります。低い難易度を選ぶと敵は弱くなりますが、探索で繊細な操作を要求されることも多いのでそこそこアクションゲームに慣れている人がプレイすることをお勧めします。
一方で、以下の人にはおすすめできないです。
・アクションゲーム苦手な人や根気がない人
・ローグライク要素を求めている人
正直、かなり死にゲーです。
難易度は 簡単, 正常, 穢れ, 異常の4つからの選択ですが、簡単でも他のゲームの ノーマル くらいに相当するレベルで難しいと思います。後半はプレイヤーの手数が非常に多くなる分、繊細な操作を要求されます。敵の攻撃も激しくなり、袋叩きにされることが多く、立ち回りでカバーできないことも多いので、敵を相手にしない・レベルを上げて物理でたたくという要素も時には必要となります。死んでしまってもペナルティなどは無いため、気軽にプレイしましょう。
マップの自動生成の要素ですが、道中で特殊イベントの発生やレアなアイテムが落ちているといったランダム性については、ほとんどありません。そのため、一度探索したところをもう一度探索する楽しみは薄いように思いました。また、ショートカットはありますが、ワープやボス前からのリトライといった機能はなく、再度スタート地点から戻し作業を行う必要があります。
この場合も非常に多くの敵に囲まれたり、自動生成されたマップの把握に時間を取られてしまうので、ややランダム生成の機能とミスマッチであるように感じました。
ここに注意!
ストアにも記載があるので記載してしまいますが、本ゲームはマルチエンディング制です。ゲーム内でとる行動に応じてエンディングが分岐します。これ自体はウェルカムなのですが、クリア後に別のエンディングを見る場合、再度ストーリーを1から攻略する必要があります。前回クリア時のステータスを引き継いで新規ゲームを始めたりすることはできないので、全エンディングを見るには実質倍の時間を要するので要注意です。
後はもう少しやりこみ要素があればうれしかったかなと思いました。
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総括
2D形式の探索アクション(メトロイドヴァニア)+ローグライクの作品です。アニメーションの綺麗さ・ボリュームや成長要素が素晴らしく、メトロイドヴァニア作品としては相当のクオリティですが、ローグライクゲームとしては、ランダム要素や周回の存在に欠け、少し物足りないと思いました。
豊富なアクションを用いた自由度や超巨大なボスとの戦いが綺麗なアニメーションで描かれた作品は他ではなかなか味わえないので、気になった方は是非プレイしてみてください!
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