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Streets of Rogue 暴力と金で全てを掴みとれ!【レビュー】

ゲームレビュー
ゲームレビュー

こんにちは、ちゃぶ台です。

今回は Streets of Rogue という 2D アクション・ローグライクを紹介します。権力を盾に独裁政治を続ける市長に正義の鉄槌を下すバイオレンスアクションです。自由度の高さとジョブの多さがウリで、ローグライクらしくシングル/マルチプレイで何度も遊べる作品に仕上がっているので、おすすめできる作品です。

本作は日本語に対応していませんが、こちらの手順で日本語化できるためプレイのハードルは低いです。

それでは早速紹介していきます!

概要

タイトルStreets of Rogue
対応機種Steam, XBOX
価格2,050円
プレイ人数1-4人(マルチプレイ対応)
言語日本語非対応
#ただし、日本語化可能
ジャンル2D アクションローグライク
開発元 / 発売元Matt Dabrowski / tinyBuild
一言SOX要素は一切ありません。

ストーリー

平和と繁栄の最中にあった街は、冷酷で独裁的な市長の手に落ちた。
市長は “減税” や “ビール手当” 等の適当な公約を掲げ当選し、就任後直ぐに本性を現した。

市長が最初に出した命令は超増税と、昔にもあった禁酒法だった。
市長は禁酒法への反発について、「有権者全ての不満の声に応える」と声明を出した。
実際に出てきたのは、ビール一樽とポテチ一袋だけだった。

すっっげえクソだな。

市長は公金と没収していた酒を使って私設軍を結成し、非道な命令を出して楽しんでいた。
すぐに街は混沌と化した。だがまだ希望は残されている!

市長の独裁政治と戦うために、秘密組織 “レジスタンス” が結成されたのだ。
それが我々の物語の始まり。
今から君が身を投じる冒険、それが…

Streets of Rogue!

(ゲーム内より抜粋)

こんなゲーム

見下ろし型の2Dアクションです。様々な職業の中から1つを選択し、レジスタンスとして街を駆け巡ります。操作は移動・攻撃・話しかける・アイテムを使用すると非常にシンプルです。自動生成で構成される計6個のステージを攻略し、市長を倒して自らが市長となることを目的とします。

ステージ内ではミッションをクリアしたうえで、ゴールに向かうことが目的です。

各ステージには奴隷や医者、商人やマフィアや食人鬼等といった沢山のNPCがうろついています。プレイヤーを見るといきなり攻撃してくるNPCもいれば、中立で友好的なNPCも存在します。普段は中立ですが、犯罪を犯したら警官が襲い掛かってきたり、立ち入り禁止の場所に入るとマフィアが襲い掛かってきたりとプレイヤーの行動によって様々なイベントが発生します。

敵対していないキャラクターであれば全て話しかけることができます。

襲い掛かってくる敵は、逃げまくるか素手か武器(拳銃・ショットガン・バール・警棒・バット・ナイフ等)で蹴散らしながら先に進んでいきます。全ての武器は弾数や耐久値があり使い捨てですが、他のNPCが使用している武器を回収できるので、次々と武器を入手することができます。他人の家の金庫を漁ったり、無抵抗の市民に殴りかかったり、建物の壁を壊したりとやりたい放題です。

武器はクイックメニューで即時切替が可能です。

各ステージは3つのフロアで構成されており、各フロアでは2~3個のミッションをクリアすることで次のフロアに進めるようになります。

ミッションでは特定の人物を殺害する、金庫からアイテムを回収する、要人をステージの入り口/出口に護衛する等、6~7種類(?) の中からランダムで選択されます。
達成する方法は様々で、プレイヤーの発想力が問われます。壁を壊したり扉をハッキングして静かに突入する、入手した毒や麻痺薬を空調に混ぜて部屋の中の人々に吸わせてから侵入する、コソ泥や奴隷を買収し、仲間にして一気に襲い掛かる、遠隔の爆弾を仕掛けて敵をおびき寄せている間にミッションをこなす等、状況や手持ちアイテムにあったプレイスタイルを選ぶことができます。

要人を殺害するミッション。護衛もろとも倒してしまいましょう。
ミッションの場所はマップから一目で分かります。

敵を倒したり、ミッションをクリアすることで経験値が貯まり、レベルが上がると特性を入手することができます。特性はランダムで3種類が表示され、その中から好きなものを選択します。移動速度・攻撃力アップやフレンドリーファイアの無効化、爆発ダメージ無効等、様々な効果があり戦闘を有利に進めることができます。当たり外れが大きいので強い特性を引けた時は嬉しいです。

ヤッタアアアア!!プレイスタイルに合わせて選びたいところ。

特定のミッションをクリアすることでチキンナゲットを入手することができます。チキンナゲットはアンロック用のアイテムで、ゲーム終了後に新しい特性やアイテムのアンロックが可能です。また、特定のミッションをクリアすることでキャラクターのジョブをアンロックすることもできます。

何故にチキンナゲット…?逆クリティカルが気になりますね。

何度かエンディングまで辿り着きましたが、1周2時間~2時間半程度とローグライクのジャンルの中ではやや長めの印象でした。各種デバッグモード・デイリーモード・キャラクタークリエイト等様々な要素も用意されており、何度でも楽しめる作品に仕上がっていました。

おすすめポイント

・自由度の高いゲーム性

まず、選択できるジョブが25種類以上と非常に豊富です。貧民や兵士、医者といったメジャーな(?)職業から始まり、銀行投資家やコメディアンやギャング、果てにはゴリラ・ゾンビ・吸血鬼といった人外まで使用することができます。

  • ゴリラ・・・攻撃力が非常に高いが人間と話すことができない。
  • ゾンビ・・・死体をゾンビにして仲間にできるが、指が硬直して銃が打てない
  • 泥棒・・・素早さが速くアイテムの回収に長けているが、店に入るだけで店主から攻撃される

上記のようにジョブ毎にユニークな特徴が多く練り込まれているためプレイの幅が広いです。ジョブ毎にプレイスタイルが全く異なるため、何度も遊んでも楽しい作品になっています。また、キャラクターのクリエイト機能も用意されており、ステータス振り・特性の割り当てを自由に行うことも可能なので、様々な展開を楽しむことができました。

職業毎に能力や特性が大きく異なる。

警察を買収して犯罪を見てみぬふりをしたり、貧民を雇ってミッションに協力してもらったり、アブないクスリを購入したり、マフィアと縄張り争いをしたり、ステルスに徹して殺さず進んだりとプレイヤーの発想次第で色々なことができます。金を使えばジョブ毎のデメリットを消したりロケットランチャーといった強力な武器を得ることができるため、運に左右されにくく、実力が上がると自ずとクリアできるようになります。

お金を出せば貧民も警官もみんな友達!

一部のステージではミサイルが無差別に降り注ぐ・指名手配状態となり全てのNPCが襲い掛かってくる・死体が全てゾンビになる・一定時間毎に全ての人間が何らかの状態異常になるといったフロア全体でのランダムイベントが発生することもあります。プレイヤーに不利に働くことも多いのですが、全てのNPCを巻き込んでのカオスなイベントとなるので、発生した時のワクワク感はたまらないものがありました。

放射能漏れイベントでは屋外にいると一定時間毎にダメージが発生する。

・マルチプレイ対応

本作は2-4人までの協力プレイに対応しています。Steam版ではRemote Play Togetherに対応しており、誰か1人がソフトを持っていればリモートでみんなで楽しむことができます。プレイ中はジョブを分散させることで各キャラクターの弱点をカバーできるほか、1人が死んでしまっても体力を分け与えるかお金を払うことで仲間を復活させることができるため、クリアできない場合には2人以上でトライしてみてもいいかもしれません。

死んだら幽霊になります。生きている仲間に近づいて復活させてもらいましょう。

このゲームに向いている人・向いていない人

こんな人におすすめ

・ストレスを解消したい人
・みんなでワイワイ楽しみたい人

民家に放火したり、巨大化して壁を壊しまくったり、毒薬を空調に流して中の住人に吸わせたり、爆薬を投げ込んだりとやりたい放題です。発想次第で様々な戦略・攻撃を仕掛けることができ、派手なエフェクトと共に敵が飛び散るのでストレスを抱えている人にはおすすめできると思います。
1人で遊んでも楽しいですが、マルチプレイでのプレイがおすすめです。みんなで連携して強敵を倒したり、パーティー内で役割を決めてミッションに取り掛かったりと様々な遊び方で楽しめます。

一方で、以下の人にはおすすめできないです

・同じ内容に繰り返し挑みたくない人

ジョブ毎の固有ミッションはありますが、各フロアのミッションの内容はほぼ似たり寄ったりでバリエーションが少ないです。(大体武力で制圧すれば解決します。)
特性やキャラクターのアンロックにはある程度回数をこなさないといけないうえ、通常のローグライクよりは1周がやや長いため、間延びすることも多いです。そのため、周回やアンロックに時間を割きたくない人、飽きやすい人にはおすすめできないと思います。

ここに注意!

血がトバドバ出るゲームですが、オプションで流血表現をオフにできるのでご安心ください。

武器やアイテム、ミッションの種類が少ないような気がしました。ただ、前述の通りジョブが豊富なので何回も楽しめる作品ではあると思います。

類似のゲーム

GTAシリーズ・・・乗り物要素が無いため GTA 程自由度は高くないですが、雰囲気としては似ているような気がしました。

The Escapists 2・・・牢獄からの脱出を目指す2Dアクション。雰囲気は似ています。

総括

見下ろし型の2Dローグライクアクションです。レジスタンスとして銃と鈍器を片手に、治安の悪い街を闊歩します。自由度の高さがウリで、お金で警官や貧民を買収したり、放火や殺人を楽しんだり、人類を全てゾンビにしたりとやりたい放題です。ジョブの数が多く、ジョブの数だけプレイスタイルがある作品なので何度でも楽しめる作品に仕上がっています。

ソロプレイで遊んでも楽しいですが、マルチプレイが非常に楽しい作品なので、気になった人は是非遊んでみてください!

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