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Somerville 地球侵略を食い止めろ!【レビュー】

ゲームレビュー
ゲームレビュー

こんにちは、ちゃぶ台です。

今回は Somerville というパズルアクションを紹介します。以前紹介した LIMBOINSIDEを手掛けた一部のメンバーが作成した作品で、精神的後継作の位置づけです。質のいいグラフィックで繰り広げられる怒涛のSF展開が特徴の作品なので、気になった人は是非覗いてみてください。

それでは早速紹介していきます!

概要

タイトルSomerville
対応機種Steam
価格2,800円
プレイ人数1人
言語日本語対応
ジャンル2Dアクションパズルゲーム
開発元 / 発売元Jumpship / Jumpship
一言(ストーリーが)ぜんぜんわからない。俺たちは雰囲気でこのゲームをやっている。

ストーリー

主人公の男は妻と小さな息子とペットの犬と、共に幸せな時間を過ごしていました。

テレビを見ながら一家団欒していたある日、突如、家の外で爆音が響き渡ります。家の外に様子を見に行った主人公は、次々と巨大な何かが家の周りに突き刺さり地面を深く抉る光景を目にします。地球上で起きているとは思えない光景に戸惑いつつ、身の危険を感じた彼らは家の地下に逃げ込んで避難しました。

ようやく辺りが静かになった頃、謎の人物が彼らの前に現れます。大きな傷を負い、息絶える間際のその人物は最期の力を振り絞って主人公になにかを渡そうと手を伸ばしました。

その人物の手に触れた瞬間、主人公は巨大なエネルギーによって気を失ってしまいます。

長い時間の後、目覚めた男は不思議な力が使えることに気づきます。
いつの間にかはぐれてしまった家族を探して、受け継いだ力を使いながら主人公は荒れた世界を旅するのでした。

突如現れた謎の人物から特殊能力を受け取ります。

こんなゲーム

2.5次元のパズルアクションで、はぐれてしまった家族との再会を求めて冒険に出ます。操作は移動、アクション、パワーを使うとシンプルです。LIMBOやINSIDEは完全な2Dアクションでしたが、本作は2.5次元で画面手前や奥に進むこともあります。道中では一本道で邪魔な障害物をどかしたり、塞がれた道を開けながら先に進んでいきます。

家はボロボロになり辺りには謎のオブジェクトが地面に刺さっています。
どこに進んでも建物や乗り物が壊れていたり、火があがっていたりと終末感があります。

アクションボタンはランプやレバーを掴んだり、扉や障害物を押したりすることができます。どこにアクション出来るか分かり辛いですが、アクション出来る場所は必ず先に進む(または実績解除に利用する)ために利用するので、手当たり次第ボタンを押すことをおすすめします。

(かなり暗いですが)トロッコを引っ張るシーン。

主人公は謎の人物から受け取った特殊能力で光を出すことができます。侵略者達が出した物質を光で消したり、液体状の物質を固めてしまったりと様々な使い方で道を切り拓くことが可能です。ライト等の光を発するアイテムと一緒に使うことで、光を増幅させてより強力な効果にすることもできます。

不思議な光で、侵略者が出した物質を消すシーン。

侵略者達の監視の目から逃れながら先に進んでいくシーン。

一部時間制限のあるステージもありますが、ミスしても直近のチェックポイントから再開されます。マルチエンディング制で大体3時間程度で1周クリア可能です。実績は用意されているものの少なめで、全体的なボリュームも少なめでした。

おすすめポイント

・何が起きるか分からないドキドキ感

映画の宇宙戦争のような世界観で、セリフや説明は一切なく綺麗なグラフィックやジェスチャーで全てが語られます。前作までは静かな怖さがありましたが、後半は意外な展開が続きます。グラフィックが綺麗なため、前半・後半のどちらも良い雰囲気でしたが、ストーリーの詳細は一切説明されないため、よく言えば考察の余地がある、悪く言えばプレイヤーに物語を投げっぱなしといった印象でした。

不気味さと神秘的な雰囲気が同居する演出が魅力的です。

ゲーム性はLIMBOやINSIDEに近しく、閃き力や観察力が求められるパズルです。ただし、ダッシュやジャンプの操作が無くなりできることが少なくなった分、パズルの解き方のバラエティーは少なめ、難易度も簡単とやや拍子抜けしました。グラフィックのクオリティが高いため、どちらかというとアクションパズルよりも映像作品の立ち位置に近いと感じました。

このゲームに向いている人・向いていない人

こんな人におすすめ

・SF 映画が好きな人

SF映画のようなスピード感のあるストーリーと迫力のあるグラフィックが魅力的な作品です。序盤は先の読めない不気味さと静けさ、後半は予想外の怒涛の展開を楽しむことができます。ほどほどのパズル要素に加えて映像作品のような作風なので、SF映画の世界観が好きな人にはおすすめすることができると思います。

一方で、以下の人にはおすすめできないです

・コストパフォーマンス重視の人
アクション要素を求める人

サクサク解いていくと3時間程度でクリア可能です。やりこみ要素も少なく、価格のわりにボリューム不足感は否めないため、コストパフォーマンス重視の人にはおすすめすることができないと思います。

また、全体的にアクション要素は薄めです。パズル要素が9割を占めており、ダッシュやジャンプもできないのでアクション要素を重視している人にはおすすめすることができないと思います。

ここに注意!

カメラワークがイマイチ、アクション出来るポイントが分かり辛い、アクション出来るポイントの判定が狭い、移動が遅いと全体的にユーザービリティがいまいちです。ストーリーもかなりぶっ飛んでおり、理解することは難しいため、ストーリーを楽しみにしている人にもあまりおすすめできないと思います。

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総括

INSIDE/LIMBOの精神的後継作に当たる2.5Dのパズルアクションです。グラフィックが綺麗な点、急展開で矢継ぎ早にストーリーが進んでいく点は魅力的でしたが、アクション出来る部分が分かり辛い点、プレーヤー置いてけぼりのストーリー展開、価格のわりにボリュームが少ない点が残念でした。INSIDE/LIMBOレベルの作品を期待していた人には若干物足りなさを感じてしまうかもしれませんが、これらの作品が好きな人は是非遊んでみてください。

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