こんにちは、ちゃぶ台です。
今回は Slay the Spire というローグライク要素を備えたカードゲームの紹介をします。数あるカードゲームの中でも屈指の面白さや中毒性を持ち、ついつい時間を忘れて遊んでしまう良作です。1本で非常に長く遊べるおすすめの作品なので、気になった方は是非遊んでみてください!
それでは早速紹介していきます。
概要
タイトル | Slay the Spire |
対応機種 | Steam, PS4, Nintendo Switch, IOS, Android |
価格 | 2,570円 (Steam, Switch) 1,220 円(IOS) |
プレイ人数 | 1人 |
言語 | 日本語対応 |
ジャンル | ローグライク, カードゲーム |
開発元 / 発売元 | Mega Crit Games / Mega Crit Games |
一言 | ゲームシステムの説明が難しいシリーズ 久しぶりのおすすめタグ |
ストーリー
特にストーリーはありません。塔を登るだけです。
こんなゲーム
ローグライクシステムのカードゲームで、3(+α)ステージの塔を進むことを目的とします。ローグライクなので各プレイは独立しており、マップは自動生成で、ゲーム開始時は常に最弱のデッキから始まります。
プレイヤーはマップ上でスタート地点を選択し、上に上に登っていきます。分かれ道があるときは発生するイベントを確認しながら進路を選択することができます。止まったマスではアイコンに描かれたイベントが発生し、最奥に待ち構えているボスを倒すことで次のステージに進むことができます。
それぞれのマスについて簡単に紹介していきます。
⬛︎敵・エリート(中ボス)・ボス
上記3マスではターン制のバトルが始まります。自分のターンではデッキから5枚カードを引いて手札にし、エナジーを消費してカードを使用します。カードを消費することで敵を攻撃する、シールドを張る、エナジーの回復、カードのドローなど様々なことが可能です。使用したカード、ターン終了時に手札に残ったカードは捨てられます。(山札のカードがなくなったら捨てたカードをシャッフルして山札にします。)
手札が0枚になったり、エナジーやプレイできるカードがなくなると自分のターンが終了します。自ターン終了後は敵のターンに移り、敵が攻撃・バフ・防御を行います。敵がどの行動を行うかは、敵のアイコンから事前に確認できるため、敵の行動に備えて自分のターンで使うカードを決定する必要があります。(1枚目の画像の場合はプレイヤーへ11ダメージの攻撃、2枚目の加増の場合はプレイヤーへ11ダメージと10ダメージの攻撃)
敵の攻撃は防御カードを使用することでダメージの軽減が可能です。シールドの値が敵のダメージを肩代わりし、超過したダメージをプレイヤーが受けることとなります。全ての敵の行動が終了後、また自分のターンが始まります。これを繰り返して相手を倒すことを目標とします。
敵との戦闘後はランダムに選ばれた3枚のカードの中から1枚を選択してデッキに追加することができます。初期にデッキに入っているカードは非常に弱いため、新しいカードを増やしたいところですが、いたずらにカードを増やし過ぎるとキーカードが引けないこともあるため、上手く厳選する必要があります。
⬛︎財宝
エリート・ボスとの戦闘報酬や財宝のマスではレリックと呼ばれるパッシブアイテムを入手することができます。レリックにはデッキ内のカードを強化するもの、戦闘中に条件を満たすことで体力を回復するもの、デッキからカードを追加でドローするものなど様々な効果があります。
⬛︎商人
敵を倒して得たお金は商人のマスでカードやレリック、ポーションの購入に利用できます。また、デッキから不要なカードを除外することもできます。お金はかなり貴重なので、使い道は慎重に吟味しましょう。
⬛︎未知
未知のマスでは様々なランダムイベントが発生します。お金やレリックを発見したり手持ちのカードが強化されるメリットのあるイベントもあれば、デメリット効果が発生することもあります。体力が減るイベントやいきなり戦闘が始まることもあるので、油断できないマスです。
⬛︎休憩
休憩のマスでは体力の回復またはデッキ内のカードの強化を行うことができます。どちらも非常に貴重な効果なので慎重に選ぶ必要があります。
プレイを重ねると新しいカードやレリックがアンロックされます。アンロックされるものは最初から使用可能なものよりも比較的強力なものが多いため、まずはとにかく遊びつつ立ち回りを覚えましょう。
プレイアブルキャラクターは全部で下記の4種類です。それぞれ初期デッキやレリック、出現するカードが異なります。ひたすら筋力を高めて殴るキャラ、毒やナイフの手数で圧倒するキャラなど、全く違った遊び方で楽しむことができます。
ローグライクゲームの為、ワンプレイは60〜90分程度です。クリアまでの時間はプレイヤーの実力・運に依存しますが、非常に上手くいけば最短10時間程度でエンディングまで到達可能といったところだと思います。私はラスボス戦で何度も躓き、18時間要しました。
おすすめポイント
・繰り返し何度も遊べるゲーム性
・求められる運と力量のバランスが丁度良い
ある程度運も絡みますが、ルート/レリック/カード選択、戦闘におけるカードの使用順などプレイヤーの選択幅が非常に多く、毎回違った立ち回りを強いられます。多少の不運はプレイヤーの立ち回りでカバーできる点が多く、プレイヤーの習熟度と共にクリア率が上がっていくため、程よい良いゲームバランスとなっています。
常に最良の選択を取り続けることが非常に難しく、(結果論となることも多いですが、)自分のプレイを省みて新しい学びを沢山得ることができるため、”次はこうしよう!” と続けてトライしたくなる作品です。逆に上手くコンボが決まって、ノーダメージで敵を倒せた時や、1ターンに何十枚もカードを使用できた時の爽快感はたまらないものがあります。
常に選択の連続ですが、無駄なカードを入手しないように意識して進めていくと自然とクリアできるようになります。ラスボスだけは異様に強いです。どうしても詰まってしまったら特殊ルールを設定して遊ぶことも可能です。
このゲームに向いている人・向いていない人
こんな人におすすめ
・カードバトル系の作品が好きな人
・がっつり1つのゲームを楽しみたい人
ゲームシステム・バランスが上手く調整されており、カードバトル系作品のお手本のような作品に仕上がっているため、カードバトル系作品が好きな人には間違いなくおすすめできる作品です。完全クリアまでの難易度はかなり高く、必然的に何度も遊ぶこととなります。クリア後も別キャラクターやハードモードでのクリア、実績解除、デイリーチャレンジ等、楽しめる要素が多く用意されているので、この1本で100時間以上遊ぶことができると思います。
一方で、以下の人にはおすすめできないです。
・戦略をがっつり建てるのが苦手な人
・テンポよく遊びたい人
考えなしにプレイしているとどんどんジリ貧になっていきます。山札や捨て札内のカードを確認したり、次のターンの行動まで考慮する必要があるため、まどろっこしいことを考えるのが苦手な人には向いていない作品だと感じました。
ここに注意!
慣れるまでは1ゲームで2時間近くかかることがざらにあります。中断はいつでも可能ですが、なるべく時間があるときのプレイをお勧めします。慣れてくると一時間弱でクリアすることも可能です。
ラスボスだけが異様に強いです。生半可なデッキでは半分も HP を削ることができず、絶望に叩き込まれます。攻略に詰まったら各キャラクターで遊びまくって強アイテムをアンロックしてから挑んでもいいかもしれません。
高速モードを選択することで時間短縮することも可能なので、慣れてきたら設定から変更しましょう。
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総括
ターン制のカードゲーム×ローグライクの作品です。プレイヤーの行動の幅や戦略の自由度が非常に高く、何度も遊べる作品に仕上がっています。ゲームシステムやレベルデザイン、ボリュームの全てが完成されているので、本当に何十時間も遊べる、”夢中になれるゲームを見つけたい!!” という方は是非遊んでみてください!
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