こんにちは、ちゃぶ台です。
今回は Roguebook というローグライク形式のカードバトルを紹介します。2人のヒーローを使い分けながら戦うゲームシステムと、筆によるマップ探索が特徴的な作品です。有名ローグライク、Slay the Spire に似た高クオリティ&中毒性のあるゲーム性が魅力的なので、気になった人は是非覗いてみてください。
それでは早速紹介していきます!
概要
タイトル | Roguebook |
対応機種 | Steam, Nintendo Switch, PS4, PS5 |
価格 | 2,570円(Steam), 2,890円(Switch), 2,860円(PS) |
プレイ人数 | 1人 |
言語 | 日本語対応 |
ジャンル | ローグライク, カードゲーム |
開発元 / 発売元 | Abrakam Entertainment SA / Nacon |
一言 | 大ダメージを与えるとコントローラーが大きく振動する仕様、好き。 |
ストーリー
もし未知の地を見てみたいと望むのなら
聖なる森の近くにある、遠く昔に忘れ去られた遺跡を抜けるとよい
フェアリアの世界で最も背の高い木の下に隠されている
年老いた冒険者の隠れ家が見つかるだろう
そこには「カエル盗賊」と呼ばれる男がいる
そして、その中には
1つの商店がある
そして、そこに1冊の本が売られている
そして、その本を開くと
全く新しい世界の幕開けとなるのだ
こんなゲーム
ローグライク形式のカードバトル作品で、3つのエリアの攻略を目指します。各プレイは独立しており、毎回最弱の状態から始まります。プレイヤーはプレイ毎に5人のヒーローの中から2人を選んで冒険に旅立ちます。各エリアは戦闘フェーズと探索フェーズから構成されているため、それぞれについて解説します。
◆戦闘フェーズ
ターン制のRPGで敵かヒーローのどちらかが全滅するまで戦います。各ターンではデッキからカードを手札として5枚引き、エナジーを3獲得します。自分のターンでは手札からエナジーを消費して、下記のような効果を持つカードをプレイします。
- 敵にダメージを与える
- 次の敵のターンに受けるダメージを減らすブロックを獲得する
- 様々な効果を持つ仲間を召喚する
- 山札からカードをドローする
- エナジーを獲得したり、他のカードのコストを下げる
プレイヤーのターンが終了すると敵のターンになります。敵の次の行動や残り体力は常に表示されるため、獲得するブロック数を調整したり敵を倒す順番を考慮しながら戦います。敵の攻撃は必ず前衛のヒーローにあたるため、どのヒーローで攻撃を受けるか考えて調整する必要があります。敵の行動が終わると再び自分のターンとなり、どちらかが全滅するまで戦います。
各ヒーローの体力は独立しており、1人がやられてしまった場合はそのヒーローのカードが復活カードになります。5枚復活カードを使用するか敵を倒すことでヒーローが復活しますが、それまでにもう1人がやられると全滅となりゲームオーバーとなります。
戦闘勝利時にはお金や筆、インク等を獲得することができます。体力はボスを倒すか探索フェーズで獲得するアイテム経由でしか回復できないため、いかに温存しながら進むかがカギとなります。
◆探索フェーズ
マップ上でヒーローを移動させて、戦闘マスやショップマス、お宝マスに向かいます。探索フェーズでは消費アイテムの筆やインクを使う事で、閉ざされたマスを開くことができます。閉ざされたマスの中にはお金や財宝、回復ポーション等がランダムに隠されています。 次のエリアに向かうまでの最短ルートはインクや筆がなくても到達することができますが、ボスを倒すには寄り道して敵と戦ったり、お金やカードを稼ぐ必要があります。そのため、効率よくアイテムを使いながらマップ上のイベントマスに訪れてデッキの強化を目指します。
カードマスではランダムに表示された3枚のカードの中から1枚をデッキに加えることができます。初期デッキに含まれているカードは弱いため、新しいカードを加えてシナジーを持ったデッキのビルドを目指します。
ジェムはカードを強化することができ、様々な効果をカードに付与します。ジェムには何度でも効果を発揮するものと、強力だが効果を発揮すると消えてしまうもの(フラッシュ)の2種類が用意されています。
更に、デッキの枚数が増えて一定枚数に到達するたびに才能というパッシブ効果を獲得することができます。この手の作品ではデッキを強いカードで圧縮することが一般的ですが、この仕様のおかげで大量のカードをデッキに加えて戦うという戦術を楽しむこともできます。
プレイ完了後は道中で得たページを利用することで、ヒーローの最大体力や初期アイテム等の永続強化が可能です。 1プレイは90~120分程度とやや長めで、やり込み要素として16段階まで難易度を上げることができます。
おすすめポイント
・探索/戦闘のどちらも楽しい作品
戦闘では前衛・後衛の組み合わせを活かした戦略の組み立てが楽しいです。下記の通りキャラクター毎に特性が異なり、それぞれ3種類程のビルドが作成可能なため、組み合わせ次第で様々なプレイスタイルを楽しめます。
- シャーラー・・・攻撃的なキャラクター。前衛にいる間攻撃力が3上がる。
- ソロッコ・・・体力が高く、前衛でターンを終了するとブロック2を獲得する。
- フーゴロ・・・各ターンの最初の攻撃は攻撃力が5上がる。魔法のコインと筆を使ったトリッキーな戦いが得意。
- サイファー・・・一定ダメージを受けると次回攻撃時のダメージが大幅に上昇。味方を召喚して戦う。
- アローラー・・・体力が少ないが時間を巻き戻すことで体力を回復できる。カエルや強力なドローカードを使った戦闘が得意。
相手に継続的にダメージを与えるカエルを大量に召喚するアローラーと防御に特化したソロッコで耐久しながら戦ったり、低コストの攻撃カードを主体とするキャラクターとコインを使うとプレイスタイルにあった戦術を楽しむことができます。
また、インクや筆を使う探索も楽しいポイントです。パッシブ効果を持つ財宝の種類も豊富で、1プレイで15個程手に入るため冒険していて楽しいです。強力な財宝やジェムは1つ手に入るだけで戦闘を有利に進めることができるようになるため、思わぬ収穫がある事が多く、宝探し感を楽しむことができました。
この手の作品では珍しくマップ上で後戻りすることが可能な点も魅力的です。他の雑魚敵を全て倒して強化が完了してから強敵である中ボス・ボスに挑んだり、回復アイテムを拾うタイミングを調整したりと細かい立ち回りが可能です。 ゲームバランスは良好で全体的にクオリティが高く、バラエティ豊かなイベント・立ち回りから非常に中毒性の高い良作に仕上がっていると感じました。
このゲームに向いている人・向いていない人
こんな人におすすめ
・カードバトル作品が好きな人
Slay the Spire をはじめとする有名カードバトル作品に肩を並べるクオリティの作品です。2人のヒーローやインクを活かしたゲーム性は独創的で、アイテムやカードの種類、キャラクターのバリエーションも豊富なため中毒性があります。やりこみ要素のボリュームも圧巻で挑みがいがあるため、カードバトル作品が好きな人にはおすすめすることができると思います。
一方で、以下の人にはおすすめできないです。
・周回前提の作品が苦手な人
1プレイは90分程度と長く、最高難易度に挑むには最低でも16回のクリアが必要となります。全てのカードをアンロックするにはヒーロー毎に周回が必要となり、ページを活かした強化も必須となるため、周回前提の作品が苦手な人にはおすすめすることはできないと思います。
ここに注意!
最初のレベルは初見でクリアできる程簡単ですが、やりこみ要素の後半のレベルは難易度が高く運ゲー寄りになってきます。クリアにはある程度の試行回数が必須となるのでご注意ください。
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総括
ローグライク形式のカードバトル作品で、2人のヒーローを操り3つのエリアのクリアを目指します。前衛・後衛を活かした戦い方や筆/インクを使ったマップ探索が特徴的なSlay the Spireライクな作品です。他の作品と明確に差別化されているものの、それぞれの要素が良く練られており非常に楽しめる作品でした。カードバトルが好きな人には間違いなくおすすめできるため、気になった人は是非遊んでみてください!
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