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Ring of Pain 痛み輪のその先へ【レビュー】

ゲームレビュー
ゲームレビュー

こんにちは、ちゃぶ台です。

今回は Ring of Pain というローグライク形式のカードバトル作品について紹介を行います。リング状に並ぶ敵を退けながらダンジョンの最深部を目指す作品です。高難易度ですが独自性・中毒性に溢れており、ローグライクが好きな人にはお勧めすることができる作品なので、気になった人は是非覗いてみてください!

それでは早速紹介していきます!

概要

タイトルRing of Pain
対応機種Steam, Nintendo Switch
価格2,050円(Steam, Switch)
プレイ人数1人
言語日本語対応
ジャンルローグライク・カードバトル
開発元 / 発売元Simon Boxer, Twice Different / Humble Games
一言痛そうなサムネイルを選びました。

ストーリー

意味ありげなフレーバーテキストは出現しますが、ストーリーはほぼ皆無です。

こんなゲーム

ターン制のカードバトル×ローグライク作品で、計16+αのステージの攻略を目指します。ローグライク形式なので、各プレイは独立しており、毎回最弱状態からゲームが開始されます。

各ステージでは複数のカードがランダムな順番でリング状に並び、プレイヤーは正面に配置された2枚と対面します。操作はマウスのみで、各ターンではプレイヤーは対面した2枚のカードのどちらかに対してアクション(敵であれば攻撃、アイテムであれば入手)を行うか、左右に移動するかの4つのアクションから選択することとなります。

①は左に移動、②はアイテムの取得、③は敵へ攻撃、④は右に移動 の4択です。

アクション後の結果は事前にカーソルを合わせる事で分かるので、あらかじめ選択後の結果を確認した上でそのターンの行動を選択することができます。

例えば、下記画像では左の敵に対してカーソルを合わせることで、このターンの戦闘で下記の内容が発生することを事前に把握することができます。

  • ・敵の方が素早さが高く、先制攻撃を受けたのちにプレイヤーが攻撃する(攻撃の順番)
  • ・(プレイヤーの防御力が高く)敵から受けるダメージは0だが、敵の特性で毒にかかり3ダメージ被弾する(プレイヤーの被ダメージ)
  • ・HP6の敵に毒ダメージで2ダメージ、攻撃力で1ダメージを与えて敵を氷状態にする(敵へのダメージ)
片方にアクションする場合、もう一方で対面する敵は行動しません。
敵には固有の特殊能力がある場合もあるので事前に要チェックです。

移動を選択すると、リング全体が1枚分横にズレて、対面するカードが変化します。宝箱やポーションの横を移動する場合、デメリットは一切ありませんが、敵の横を移動する場合は敵に見つかり、攻撃される恐れがあります。見つかるかどうかは自分のステルスのステータスに依存し、見つからなかった場合にはダメージは受けませんが、見つかると一方的に攻撃されます。

見つからなかった場合はノーダメージで移動できます。
マップ全体を俯瞰して全てのカードを確認することもできます。

ステージ内には敵以外にもさまざまなものが出現します。下記に代表的なものを記載します。

  • ポーション・・・体力の回復を行う。呪われたポーションの場合、一定確率で回復する代わりにダメージを受ける
  • 宝箱・・・装備を獲得する。後半は宝箱のレアリティに応じてアイテムの獲得にお金が必要となる
  • ステータスアップ・・・選択したステータスが上昇する。他のステータスが下がる代わりに選択したステータスが大きく上昇するものもある
  • 巻物・・・任意のタイミングで使用可能な巻物を獲得する。1度使うとなくなる
  • 魔導書・・・任意のタイミングで使用可能な魔導書を獲得する。一定数の敵を倒すと再利用可能となる
  • クリスタル・・・全てのカードの配置をシャッフルする
  • 扉・・・次のステージに進むことができる。複数の扉がある場合はそれぞれ異なるステージに繋がっている

呪いのポーションは一定確率で回復の代わりにダメージを受ける。
確率は左下から確認できます(42%の確率で6ダメージ被弾、58%の確率で7回復)
巻物の効果はどれも強力ですが1つしか同時に持つことはできないので使用タイミングが難しいです。
この魔導書は5体の敵を倒すと再利用可能となります。

プレイヤーには下記の5つのステータスと3つのサブステータスが用意されています。装備を装着したり、ステータスアップカードにアクションするとステータスが増減します。

  • ■ステータス
    攻撃力・・・戦闘時、自分の攻撃力から敵の防御力を引いたダメージを相手に与える
  • 防御力・・・戦闘時、敵の攻撃力から自分の防御力を引いたダメージを受ける
  • 素早さ・・・戦闘時、素早さが高いキャラクターが先に攻撃する
  • 最大体力・・・無くなるとゲームオーバー
  • 知性・・・敵を倒した時のお金(ソウル)の獲得数が増える。クリティカル発生率が増加する。呪いのポーション取得時に呪いの発生率が下がる

    ■サブステータス
    クリティカル率・・・攻撃時のクリティカル発生率。クリティカル発生時は2倍のダメージを与える
  • 回避率・・・敵の攻撃を回避できる確率。回避すると敵の攻撃でダメージを受けない
  • ステルス率・・・敵の横を移動したときに見つからない確率。見つからなかった場合、敵から攻撃されない

選んだパラメータが3上がる代わりに下に表示されるパラメーターが1下がるカード。

プレイヤーは武器・兜・鎧・アクセサリー等10箇所以上の部位に装備を装着することができ、装備毎にステータスの変化や特殊能力が存在します。一度装着した装備は同じ部位の装備を再獲得することでしか外すことができないので、デメリット効果を持つ装備を付けるときは要注意です。

同じ部位であれば古い装備を破棄します。
装備は2つから選択可能。お金を払えばリロールができます。

ステージ内には複数の扉が用意されている場合があります。それぞれ行き先が異なり、特定の傾向の敵ばかりが出現するステージや、イベントが発生するステージに遷移することもあります。

扉の上のマークで次に進む部屋が分かります。
数字が通常の戦闘ステージです。ステージの並びもリング状です。
捧げの祠。体力を捧げると…?

現段階では2つのエンディングが用意されており、1週は最長1時間程度でクリア可能です。クリア後は難易度ハードが追加され、デイリーミッションも用意されているため、やり込み要素は豊富です。

また、1ターンで敵を10体倒す、累計で1000体敵を倒すなど、100以上のミッションが用意されており、クリアする事で新しいアイテムのアンロックが可能です。中には非常に難しいものも用意されているため、やりこみがいがあります。

エンディングは光エンドと闇エンドの2種類。どちらも高難易度です。

おすすめポイント

・高難易度のカードバトル

“痛みの輪” というタイトルからも分かるように難易度は高めです。序盤から適当にプレイしているとすぐに死にますし、中盤以降も運が悪いとジリ貧になってしまいます。終盤になるほど攻撃力や防御力に特化した尖ったステータスの敵や厄介な固有能力を持つ敵が出現するため、最後まで気を抜くことができません。

何度か挑んでいると徐々にクリアできる確率が上がっていきますが、ハードモードや一部やりこみ要素では、敵の動きやアイテムの特性を熟知してもギリギリの戦いを強いられるためやり込みがいがあります。

敵に先制されるとプレイヤーがそのターン攻撃できないという特性を持つ。放置したり巻物で対処しましょう。

難易度を劇的に低下させるアイテムはありませんが、運がいいとレジェンダリーレベルの装備を沢山纏って無双することもできるため、ローグライクらしい丁度いい塩梅の難易度設計に仕上がっています。

上記のように時々無双できる点、死亡時に反省点を見い出しやすく次回に活かしやすい点、1ターンの処理のテンポが良い点から、死んでしまってもついつい続けてリトライしてしまう中毒性に満ちた作品だと感じました。

・柔軟なプレイスタイルに対応

ポーションの取得タイミングや次のステージへ進むタイミング、寄り道をするか否か等、常に選択を強いられます。装備の入手手段が多くリロールすることで別の部位の装備に変更することができるため、自分が目指したビルドへ近づけやすい点が高評価です。

慣れてくると色々な立ち回りでのクリアが可能です。例えば、攻撃力0以下でクリア、素早さが60以上(ほぼ特化レベル)でクリア、最大体力が5以下でクリアといった極端なステータス振りでもクリアできるようにデザインされています。

クリアに至るまでの立ち回り方に幅があり、やり込み要素も豊富なため、何度遊んでも楽しい点が高評価でした。

このゲームに向いている人・向いていない人

こんな人におすすめ

・ローグライク作品が好きな人
やりこみ要素が好きな人

実力と運のどちらも必要となるローグライクらしい作品ですが、プレイを重ねて知識を蓄えることで徐々にクリア率が上がっていきます。初期アイテムやステータス振りによる自由度・リプレイ性が高く、やりこみ要素も十分用意されているため、ローグライクが好きな人にはお勧めすることが出来ると思います。

一方で、以下の人にはおすすめできないです

・デッキビルド型のカードバトルに期待している人
高難易度の作品が苦手な人

敵や装備のオブジェクトはカード形式ではありますが、ターン毎にどのカードにアクションを行うかを決めるだけで、自分のデッキをビルドするようなゲームシステムではありません。Slay The Spire のようなデッキビルド型の作品を期待している人にはお勧めすることはできないと思います。

また、全体的な難易度は高めで、何度も挑む必要があります。敵やアイテムの傾向を知り、出来るだけ最善手を選択していく作品なので、高難易度形式の作品が苦手な人にはお勧めすることができないと思います。

ここに注意!

若干ホラーっぽい雰囲気はありますが、ホラー要素は皆無です。
また、世界観やストーリーの補足はほぼありません。

類似のゲーム

イリスと巨人・・・よりパズルや詰将棋っぽいローグライクカードバトル。紹介はこちら

総括

ローグライク形式のカードバトルアクションでリング状に並んだ敵を倒して、ダンジョンの最深部に到達することが目標です。操作は左右のカードへのアクション(敵への攻撃・アイテム獲得)と移動の4種類と非常にシンプルですが、難易度・カスタマイズ性・中毒性が高く何度も楽しむことができます。やりこみ要素も豊富で何度遊んでも楽しい作品に仕上がっているので、ローグライクが好きな人は是非遊んでみてください!

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