こんにちは、ちゃぶ台です。
今回はシロナガス島への帰還というノベルゲームを紹介します。探偵業を営む「池田戦」というキャラクターが瞬間記憶能力を持つ少女「出雲崎ねね子」と共に、黒い噂が絶えない「シロナガス島」を冒険する作品です。シナリオが高い評価を得ており、同人ゲーム・オブ・ザ・イヤー2018にもノミネートされた傑作なので、気になった人は是非覗いてみてください!
それでは早速紹介していきます!
概要
タイトル | シロナガス島への帰還 -Return to Shironagasu Island- |
対応機種 | Steam, Nintendo Switch |
価格 | 500円(Steam), 750円(Switch) |
プレイ人数 | 1人 |
言語 | 日本語対応 |
ジャンル | ノベルゲーム |
開発元 / 発売元 | HYOGO ONIMUSHI / TABINOMICHI |
一言 | アフターストーリー、ふざけてるのに普通に怖い… |
ストーリー
大富豪の遺書の中に残された『シロナガス島』への招待状。
ニューヨークで探偵業を営む男『池田戦』は、特殊な能力を持つ少女『出雲崎ねね子』と共に島へと向かう。
そこで起きる数々の奇怪な殺人事件。
果たしてシロナガス島に隠された真実とは……?
すべての謎を解き、呪われた島から脱出せよ!(Steam Storeより抜粋)
こんなゲーム
サスペンスやホラー要素が含まれたビジュアルノベルです。ニューヨークで探偵を営む「池田戦」がシロナガス島に潜入し、依頼人の「エイダ・ヒギンズ」の父、大富豪「ロイ・ヒギンズ」の自殺の原因を突き止めます。
主人公の相棒として「出雲崎ねね子」という女子高校生が池田の冒険にお供します。極度の吃音症かつ人見知りで、言動もダメダメですが完全記憶能力を持っているため捜査という点では主人公の心強い仲間です。
シロナガス島は表向きは大富豪ご用達のリゾート地です。しかし、実態は売春や人体実験等、黒い噂が絶えません。船で乗り合わせた乗客からも島の秘密を詮索し過ぎると命にかかわるとの警告を受けます。ロイ・ヒギンズの自殺からもきな臭さを感じていたため、池田達は冷静に立ち回ります。しかし、招待された宿泊先で猟奇殺人事件も発生し、彼らは次第に巨大な陰謀に巻き込まれていくこととなります。
基本はシナリオを読み進めるだけですが、時にはクリック型の探索要素や選択肢が出現します。探索シーンでは探偵として周りの状況を調べます。取りこぼしは発生しないため、安心して調査を進めることができます。
選択肢はストーリーが分岐することもあります。時にはバッドエンド一直線の選択肢もあるため選んだ後の緊張感はたまりません。一部選択肢では一定時間内に選ぶもの、これまでの手がかりから推理して回答を導き出すものも用意されており、程よい没入感を得ることができました。
クリアまでは8~10時間程度とノベルゲームとしてはやや短めです。何度も遊ぶ作品ではないですが、クリア後はアフターストーリーのエクストラシナリオが用意されており、1時間程度楽しむことができました。
おすすめポイント
・短期間で濃密な冒険譚
連絡手段を絶たれた孤島で起きる猟奇殺人事件というあるあるなシナリオですが、キャラクター達の個性やストーリーで上手く差別化されています。主人公の池田や相棒のねねこを始め、各キャラクター達はいずれもクセが強いです。どのキャラの組み合わせでも掛け合いが面白いため、何気ない会話パートも読んでいて安心感があります。
また、ストーリーはテンポが良く疾走感があります。猟奇殺人事件発生から次の事件、その後の危機の流れが怒涛の展開で進みます。クトルゥフ神話のような不気味さや壮大な悪意が徐々に明らかになっていき、最後には謎を明かした喜びと後味の悪さを感じさせてくれる作品です。怖いけれども先が気になって読むことをやめられないといった感じで、一気にクリアしてしまいました。
また、ストーリーを盛り上げる豪華声優陣による日本語ボイスやスチル、分岐の多さも魅力的です。ゲームシステム自体は平凡な出来ですが、シナリオやサウンド・イラストのクオリティ・ボリュームは価格を大きく上回る出来でした。ドラマCDやマーダーミステリーのシナリオ、小説といったグッズ販売も展開されていることからもわかるように、沢山のユーザーから愛されている良作です。
このゲームに向いている人・向いていない人
こんな人におすすめ
・サスペンスやホラーが好きな人
・コストパフォーマンス重視の人
疾走感のあるサスペンス/ホラーシーンはもちろん、通常時の何気ない会話も面白いです。通常時の価格でも十分なボリューム・クオリティのため、サスペンスやホラーゲームが好きな人にはおすすめすることができます。
一方で、以下の人にはおすすめできないです。
・グロテスクな描写がホラーが苦手な人
・非現実的な展開が苦手な人
ややグロテスクな描写やホラー描写、プレイヤーを驚かせる要素があります。(CERO Dで17歳以上対象です。)極度に激しいものはありませんが、これらの要素が苦手な人にはおすすめすることはできません。
また、現実に即したストーリーではなく、SF的な要素が含まれます。SF的な展開を求めていない人にもおすすめすることはできません。
ここに注意!
セーブを忘れたまま進むと、ゲームオーバーとなったときに長時間の戻し作業が発生します。定期的にセーブをしておくことをおすすめします。(私は2敗しました。)
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総括
サスペンス・ホラー要素満載のビジュアルノベルです。探偵の池田戦が相棒の出雲崎ねね子と共に、シロナガス島の謎を暴きます。ストーリーや掛け合いが面白く、疾走感のあるサスペンスやホラー要素もクオリティが高いため物語に引き込まれます。価格以上のクオリティとボリュームでおすすめできる作品なので、気になった人は是非遊んでみてください!
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