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Potion Craft 目指すは街のお薬屋さん【レビュー】

ゲームレビュー
ゲームレビュー

こんにちは、ちゃぶ台です。

今回はPotion Craftというシミュレーション作品を紹介します。錬金術師となって依頼されたポーションを調合・販売する作品です。マップを使ったポーションの調合と中世を彷彿とさせる特徴的なデザインが魅力的な一風変わった作品なので、気になった人は覗いてみてください。

それでは早速紹介していきます!
(本稿は2023年1月15日段階のレビューです。)

概要

タイトルPotion Craft
対応機種Steam, Nintendo Switch(2023年春発売予定), PS(2023年春発売予定)
価格1,520円(Steam)
プレイ人数1人
言語日本語対応
ジャンルシミュレーション
開発元 / 発売元niceplay games / tinyBuild
一言お薬屋さん(殺人幇助)

ストーリー

あなたは、自分の運命を探し求めて世界を放浪する新人錬金術師です。
長い旅のあとで、ついに商売を始める場所を見つけました…

町のはずれに、古い空き家がありました。
錬金術の設備や庭があることから、元の持ち主は錬金術を行う人だったようです。
見たところ、かつては錬金術師が住んでいたようです。積もった埃の厚さや家の状態を見ると、長い間誰も住んでいなかったように見えます。

あなたは、この家をポーションの店にすることに決めました。
何日かかけて掃除と準備をしたあと、店は最初の顧客を迎えられる状態になりました。
錬金術の技能を思い出し、新しい町で新しい生活を始める時が来たのです…

こんなゲーム

錬金術師として客が望むポーションを調合・販売しつつ、10個の章をクリアすることが目標です。ゲーム内では1日毎に採取・調合・販売の3つのフェーズを繰り返して各章に用意されているミッションのクリアを目指します。時間制限やゲームオーバーは無く、それぞれのフェーズはいつでも切り替えることができます。

■採取

毎朝、裏庭からポーションの原料となる植物を獲得することができます。採取はカーソルを合わせてクリックするだけなので、10秒もあれば終わります。得られる素材の量は一定なので無駄遣いは極力控えましょう。

生えている植物をクリックしまくります。毎日生えてくる豊かな土地ですね。

■調合

素材(植物や鉱石)を組み合わせてポーションを作ります。作成は錬金術マップ上で行なわれ、追加した素材によって画面中央のポーションのアイコンが上下左右に移動します。複数の素材を組み合わせてアイコンをポーションのマークまで移動させることで、マークが持つ性能のポーションを獲得することができます。

例えば下記の動画では、カーソルが下方向に進む茶色の根と青色の花を素材として追加しています。これにより、ポーションのカーソルを中央から右下のハートが描かれたカーソルまで動かすことでハート(治療)のポーションが完成しています。

素材をすりつぶす、鍋に入れる、かき混ぜる、空気を入れるの順番です。

素材の一例。カーソルの動きを見ながら鍋に入れます。
色のついていない線の部分はすりつぶすことで、どこまで進むか調整が可能です。

序盤はマップの大半が霧に隠れていますが、実際にカーソルを近づけてみると霧が晴れていきます。新しい効果のポーションを見つけたり、他の場所に移動するワープポイントを見つけることがあります。

ガイコツ地帯に進んでしまうと失敗となります。基本的に後戻りはできないので素材選択は念入りに。

カーソル同士をぴったりと合わせると強力な効果を産んだり、そこから更に別のカーソルまで移動させることで他の効果を追加することもできます。中盤以降はより強力な効果を持ったポーションや複数の効果を持つポーションを要求されることもあるため、調合の難易度も上がっていきます。

ぴったりとアイコンが重なるとレベル3のポーションが完成します。

また、ポーション同士を組み合わせてカーソルを回転させる魔法の塩や不要な道を消す石を錬成することができます。素材の用意が大変な分、非常に重宝するアイテムになります。

描かれた効果を持つポーションの用意が必要です。

■販売

順番に店を訪れる客に要求されたポーションを販売します。客はそれぞれ望むポーションのイメージを伝えてくれるので、目当ての効果を持つポーションを作って売ることで資金を調達します。目当てのポーションを販売するか、客が望むポーションとは異なるものを売ろうとするか、依頼を断ることで次の客へと進みます。複数人の客を捌くと一日が終了して次の日を迎えます。

チュートリアルの画面。客が望んでいる効果を持つポーションを作って天秤に乗せて売りましょう。
時には細かい条件を付けられることもあります。

裏庭から獲得する素材だけでは足りなくなるため、時たま現れる商人から素材を購入します。最初は売られている素材が少ないですが、依頼されたポーションを渡すことで素材の種類も増えていきます。

裏庭からは見つからないレアな素材が見つかることも。

また、他の錬金術師からは魔法のかかった紙という必需品を買うことができます。一度作ったポーションの素材・調合方法をレシピとして暗記させて、同じ素材でポーションを即時に作成できるように登録することができます。また、登録した時点から調合を再開することもでき、そこから更に別の効果を持つ追加したポーションを作ることもできます。

必須のアイテムです。終盤は大量の付箋を張り付けることとなります。

ポーションの販売時・素材の購入時は1度だけ顧客と値段交渉をすることができます。前後するカーソルに併せてタイミングよくボタンを押すことで、定価の販売額・購入額が上下します。複数の難易度から選ぶことができ、難易度が高い方がより良い条件で売買できる可能性がありますが、その分難易度が高くなり失敗した際の損失も大きくなります。

タイミングよくボタンを押して売値の引き上げを目指します。

素材の採取やポーションの調合、ミッションのクリアに応じて経験値が溜まります。経験値が一定数貯まるとレベルが上がり、スキルを強化することができます。ポーションの販売額が増加したり、得られる経験値量が増加したりと様々な恩恵を得ることができます。

4種類の効果が存在。下に進んでいくほど強力になります。

本作は10個の章から構成されており、ミッションをクリアすることで次の章に進むことができます。章が進んでもストーリー自体に進展はありませんが、章が進むほどより複雑なポーションや発明が要求されるようになります。

ミッションをクリアすると大量の経験値も得られます。

私は12時間程度で10章(最終章)まで進めましたが、10章のクリアは非常に時間がかかることに気づいてしまい諦めてしまいました。ただ、今後新しい素材やスキル、処方本が実装されるとのことなのでそのタイミングでクリアしようと考えています。

おすすめポイント

・様々なポーションを造り出す楽しさ

調合は素材をすりつぶしてから鍋に入れてかき混ぜ、火をかけるだけとシンプルで直感的です。これらの操作をマウスで行うと、実際にプレイヤー自身が手を動かして調合しているような体験をすることができ、リアリティがあります。1種類のポーションにも作り方には無限大の組み合わせがあり、手持ちの素材だけで作れるように挑んでみたり、一番効率の良い作り方を模索したりと創意工夫することができるため楽しめます。

5つ(毒・火・爆発・霜・稲妻)の効果を持つポーション。使い道はなさそうですが。

お店には人気レベルというパラメーターがあるため、客の依頼を極力断らないようにすることが好ましいのですが、客の細かい要求に翻弄されたり金欠や素材不足に悩まされたりと、一筋縄ではいかないため、プレイヤーの創意工夫が試されます。レベルⅢのポーションやスタート地点から遠い場所にある効果のポーションを作るには細かい微調整が必要となり、試行錯誤の末に絶妙な操作で作成できた時の達成感はたまりませんでした。

ガイコツ地帯に囲まれた、入り組んだ道のりの先にある効果のポーションもあります。

また、中世ヨーロッパを彷彿とさせる特徴的なデザインや穏やかなBGM、リアリティのあるSEとやけに物騒な来客達の文言もユニークで魅力的だと感じました。

このゲームに向いている人・向いていない人

こんな人におすすめ

・シミュレーションが好きな人
・のんびりとプレイしたい人

素材や資金をやり繰りしながら徐々に作れるポーションを増やしたり、効率化を目指していく作品です。時間制限等は無く、ゆっくりと時間をかけて楽しむことができるため、シミュレーションが好きな人にはおすすめすることができると思います。

また、微調整は必要なもののアクション要素や頭を使う要素はほぼありません。音楽や動画を見聞きしながらでも楽しむことができる作品なので、気軽に遊びたい人にもおすすめすることができると思います。

一方で、以下の人にはおすすめできないです

・作業ゲーが苦手な人、飽きやすい人
アクション性を求める人

ルールはシンプルで、チュートリアルが終わり次第延々とポーションの調合、販売に打ち込むこととなります。どんどんと複雑なポーションが必要となるものの中盤以降もやることは一切変わらないため、作業ゲーが苦手な人にはおすすめすることができないと思います。また、良くも悪くもボリュームは非常に多く、10章攻略までに相当の時間を要するため飽きやすい人にもあまりおすすめすることはできないと思います。

客の依頼はランダムですが、その他の要素は全て結果が事前に表示されるため、技術介入要素はほぼありません。アクション性を求める人にはおすすめすることができないと思います。

ここに注意!

後半になると複雑なポーションなのに2種類以上の素材を使わないことが必須等、現実的ではないレベルの要求をされることがあります。後半は依頼を断ると人気レベルのマイナスが大きいため、かなり理不尽に感じました。

また、日本語訳の問題か、1部の依頼が分かりづらい点もやや残念でした。

類似のゲーム

見つけ次第追記します。

総括

錬金術師となり客の要望を満たすポーションを調合して販売するシミュレーターです。マップ上でクラフトをするゲームシステムと、中世ヨーロッパ風のデザインが特徴的でした。がっつり作業ゲーなので人を選ぶ作品ではありますが、ハマる人は間違いなくハマるので、作業ゲーやシミュレーションが好きな人は是非遊んでみてください!

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