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Papers, Please 人生を分かつスタンプをペタリ【レビュー】

ゲームレビュー
ゲームレビュー

こんにちは、ちゃぶ台です。

今回は Papers, Please というシミュレーションゲームの紹介を行います。国境で働く入国審査官として、入国希望者を通すかどうかの審査を行います。次第に増える業務量、賃金を上回る生活費、鬼のような上官やテロリストに振り回されながら、私情を挟んで人助けしたり悪事に加担することが楽しい作品なので、気になった人は是非覗いてみてください!

それでは早速紹介していきます!
#一部18禁要素が含まれますが、設定でOFFにすることができます。

概要

タイトルPapers, Please
対応機種Steam
価格980円
プレイ人数1人
言語日本語対応
ジャンルシミュレーション(ポイント&クリック)
開発元 / 発売元Lucas Pope / 3909
一言机が狭いのが一番不満点かもしれません。
こんなに嬉しくない性的描写も珍しいですね。。。

ストーリー

おめでとう。
10月度勤労抽選により貴方を入国審査官に命ずる。
即座配属のため、至急グレスティン国境検問所の入国管理省に赴くように。
貴方とその家族には、東グレスティンの8等級の住居が割り当てられる。
アルストツカに栄光あれ。

ここは、共産主義国アルストツカ。隣国コレチアとの6年間の戦争がついに終わり、国境の町グレスティンの半分を正当に取り戻し、晴れて国交を再開することに。あなたの仕事は入国審査官としてアルストツカへの入国者を審査することです。仕事を探している移民や観光客の中に潜む密輸業者、スパイ、テロリストたちを見極める必要があります。入国希望者のパスポートをはじめとする数々の書類をもとに、入国を認めるか、拒否するかを判断しなければなりません。

こんなゲーム

共産主義国アルストツカの入国審査官として、入国者の審査を行います。家族を養いながら、約30日間の勤務を終えることが目標です。操作はドラッグ&ドロップで、書類の移動やスタンプの押印等を行います。基本的な流れは、入国希望の人が来て書類(パスポートや入国許可書)を出す→書類に不備がないか確認する→入国可能 or 不可能のスタンプを押して返すの繰り返しです。

“Denied” か “APPROVED” のスタンプを押して返します。

パスポートの期限が切れていないか、書類間で記載された名前や生年月日が同じか等を照合します。チェックは目視で行ってもよいですし、チェックツールで対応箇所をクリックすることで、不備がないかを確認することもできます。最初は確認事項は少ないですが、日付が進むにつれて労働許可証やパスポートに刻印されたマーク、ワクチン接種証明書の照合等、仕事量が増えていきます。

規則書に書かれている内容を確認します。ゲームが進むにつれて確認事項が増えていきます。
スキャン画面で2つの場所を選ぶことで、その場所が矛盾していないか・規則に反していないかをチェックできます。

業務開始後は自動で時間が経過し、一定時間が経過すると一日が終了します。給料は出来高制で、正しくチェックを行った人数に応じて日払いで受け取ることができます。居住費や食費、暖房費がとにかく高く、その日の生活費を稼ぐだけで一苦労です。ご飯や暖房を使わないことで、出費を減らすことができますが、やり過ぎると容赦なく家族が死んでしまうので、冷静かつ正確に稼ぎましょう。

居住費と食料だけで給料が吹き飛んでいます。家族はみんな凍えていて病気です…

本作はマルチエンディング制で、特定の人物にとあるアイテムを渡したり、発生する選択肢によってエンディングが変化します。セーブは一日毎に自動で記録され、エンディング後は好きな日付から再開することが立ちます。エンディングは 20 種類と豊富で、エンドレスモードといったやりこみ要素も用意されています。目安程度ですが、30日終えるのには約5時間程度要します。

おすすめポイント

・密度の濃すぎる30日間

離れ離れになった息子に合わせてくれと懇願されたり、嫌味を言われるのは序の口で、上官に規則違反を強いられたり、危険物や賄賂を渡されたり、自爆テロが発生したりと毎日のように様々なイベントが発生して飽きません。不正な書類を黙認したり、テロリストや見知らぬ会社のリクルートに手を貸したり、国や家族を捨てて他国に亡命したりとプレイヤーの選択1つでその後の展開が大きく変わるため、ついついその後の展開が気になって延々とスタンプを押してしまいます。

人情を優先するのか、国家の犬となるのか、自分や家族の命を最優先とするのか等、プレイスタイルに沿って細かくエンディングが用意されている点が高評価でした。

まさかの手書きパスポート。”1234-OKOK” がツボです。

テロが起きることも。銃で応戦することもあります。

また、業務内容はシンプルですが実際に働いてみると難しいです。実物の顔とパスポートの写真が完全に別人なのに、指紋検査をすると同じ人物だったり、記載された身長や体重と実測値が異なっていたり、他の部分は完璧なのにパスポートと入国許可書の生年月日だけ間違っていたりと、適当に確認していると間違えてしまうような問題が多いです。日毎に業務内容が変化しますが、後半は仕事に慣れてくるためやりがいを感じるようになります。机の狭さや生意気な客に文句を言いながらも効率的なチェック方法を編み出したり、エンドレスモードで延々とハイスコアを目指したりと、不思議な中毒性があり、ストーリー抜きでも個人的に楽しめました。

後半は確認する書類が多くて骨が折れます。

このゲームに向いている人・向いていない人

こんな人におすすめ

作業系のゲームが好きな人
・ディストピアな世界観が好きな人

決められた項目に従って書類の不備を確認する作業ゲーです。作業自体は単調ですが、作業をできる限り効率化してハイスコアを叩き出すことが好きな人、リアルタイムで起きる人間ドラマや変わりゆく国の情勢を見守ることが好きな人にはお勧めすることができると思います。また、祖国は閉鎖的かつ問題が山積み、他国に対してやりたい放題なのでディストピアな世界観が好きな人にもお勧めすることができると思います。

一方で、以下の人にはおすすめできないです

・働きたくない人
根気がない人

ゲームというかもはや仕事です。適当にプレイしていると家族を養うことができず、ゲームオーバーとなってしまいます。徐々にチェック項目が増えていくため飽きないようになっていますが、延々と書類の確認を行うことがメインの作品なので、ゲーム内で働きたくない人にはお勧めすることができません。

また、エンディングは分岐点が多く、全てのエンディングをクリアするには同じ日付を何度もクリアする必要があります。登場する人物や書類に不備があるかどうかもプレイ毎にランダムで決定されるため、適当にプレイしてスキップすることもできません。エンディングの回収には時間を要するため、事前に心積もりしておきましょう。

ここに注意!

一部、R18 表現が含まれています。(設定から無効化することも可能です。)

矛盾点の指摘方法や指紋の確認方法など分かり辛い部分があるため、操作方法に迷ったら攻略動画を確認することをお勧めします。

類似のゲーム

溶鉄のマルフーシャ・・・ゲーム性は異なるが世界観は似ている。紹介はこちら

総括

共産主義国アルストツカの入国審査官として家族を養うために働きます。現実の仕事のように、出された書類に不備・矛盾がないかを確認して、入国可能 / 不可能のジャッジを下します。がっつり作業ゲーなので人を選ぶ作品ではありますが、国家の犬として生真面目な審査官に徹したり、指名手配犯やテロリストに協力したり、ちょっぴり私欲のためにズルをしたりと、プレイヤーの選択肢の幅が広くその後の展開を見守ることが楽しい作品なので、気になった人は是非遊んでみてください!

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