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OPUS 星歌の響き 貴女の歌声に惹かれて【レビュー】

ゲームレビュー
ゲームレビュー

こんにちは、ちゃぶ台です。

今回は OPUS 星歌の響き というノベルゲームを紹介します。宇宙開発を舞台とした壮大なSFアドベンチャーで美しいグラフィックと透き通ったBGM、感動的なストーリーが魅力的な作品です。サウンドノベルが好きな人にはおすすめできるSteam 上でも圧倒的に好評な作品なので、気になった人は是非覗いてみてください。

それでは早速紹介していきます!

概要

タイトルOPUS 星歌の響き -Full Bloom Edition-
対応機種Steam, Nintendo Switch
価格2,800円(Steam), 2,680円(Switch)
プレイ人数1人
言語日本語対応(日本語音声対応)
ジャンルノベルゲーム
開発元 / 発売元SIGONO INC. / SIGONO INC.
一言ちょっとだけ戦闘兵器と化した巫女の実力をみてみたかったような。

ストーリー

これは宇宙がゴールドラッシュに湧いていたころの物語。
無法者達が暴れ回る惑星系で、探査者は小惑星帯の大洞窟に隠された神殿の在処を探す。
―伝説の真偽と財宝を求めて。

プレイヤーは流浪の貴族「リバク」の分身として、戦争で捨てられた巫女「エイダ」と共に小惑星帯を探査する旅に出ます。(Nintendo Store より)

こんなゲーム

SFストーリー全開のビジュアルノベル作品で、亡命中の貴族、鳶家の当主リバクとして一族復興を目指して冒険に出ます。ストーリーは4(+α)章から構成され、探索シーンと航海シーンを繰り返して進んでいきます。

主人公のリバクとヒロインのエイダ

■探索シーン

探索シーンではリバクを操り、龍脈内に眠る膨大なエネルギーを探すために冒険します。2.5Dのアクションで操作は移動・アクション(梯子の上下、気になるところを調べる、アイテムの回収)・龍鳴を鳴らすとシンプルです。

近未来かつ神秘的な世界観が特徴的です。
基本は左右移動です。探索エリアは狭いので迷子になることはありません。

道中では扉やギミックを動かすため、鳴戒杖というアイテムで龍鳴を鳴らすことで先に進んでいきます。龍鳴は簡単なパズルの要領で、扉のマークと龍鳴のマークが一致するように調節することで起動することができます。目的地に到着するとイベントが進み、次のシーンへと進みます。

上下左右のボタンでゲージを調整します。時間制限も無いので簡単です。

■航海シーン

航海シーンでは宇宙船紅楼を操り、龍脈を探して色々な星へ向かいます。燃料や装甲、お金を管理しながら目的地を目指して進んでいくシミュレーションで、プレイヤーはマップから次の進路を決定します。ストーリー上の目的地に進んでも良いですし、サブクエストや寄り道をすることもできます。

使用する燃料や補給ポイントまでの距離を加味して進路を選択します。

一部の星ではランダムイベントが発生したり、探索用のアイテムを消費することで新しいアイテムやお金を獲得することもできます。ストーリーに関係が無い星でもサブイベントが用意されており、収集アイテムの獲得が可能な場合もあるため、寄り道も楽しめます。

それぞれの星では探査やイベントが発生します。
ランダムイベントはキャラクター達の運によって結果が変化します。

一部の星には補給ポイントがあり、アイテムの売買が可能です。燃料や装甲、キャラクターの運気を上げるアイテムやクエスト品等が売っています。探索パートで売却アイテムがたくさん手に入るため、エンディングを目指すだけなら資源不足には陥りません。

宇宙船の燃料を最優先で購入しましょう

また、特定のアイテムを集めることで紅楼を強化することができます。アイテム所持数の最大値増加や、探索範囲の増加といった恩恵を受けることができます。ストーリーの進行に応じて強化される部分もあるため、無理に強化を急ぐ必要はありません。

強化はフロー形式です。強化可能なタイミングでアナウンスが入るため分かりやすいです。

ストーリーは8-10時間程度でクリア可能です。収集要素が大量にあり、沢山寄り道することで様々なアイテムやTipsを回収することができます。

おすすめポイント

・尖った世界観と感動的なストーリー

宇宙開発真っ只中のカオスな惑星が舞台となります。財宝を狙うならず者や龍脈を管理する財団といった固有の機関、技術が出てくるため、最初は戸惑ってしまいますが、分かりやすい説明や世界観を補足するようなTipsが多いためストーリーは理解しやすいです。

ストーリーはエイダとの再会を求めるリバクの回想形式で進められ、2人の出逢いから別れまでを順番に追っていきます。波乱万丈な展開が続きながらも賑やかな日常を迎える2人の物語はどこか心地よさを感じさせてくれます。同時に2人を待ち受ける別れや現在との繋がりが常に頭をよぎるため、程よい緊張感と好奇心によってストーリーを駆け抜けました。終盤は登場人物達の成長や彼らを待ち受ける運命、その後の展開に一喜一憂させられました。人を選ぶ作品ではあるものの、本作の重要なファクターである歌・BGMも相まって多くの人が感情を揺さぶられる作品だと思います。

また、ストーリーは間延びせず丁度いいボリューム感で、グラフィック・日本語訳・日本語ボイスのクオリティも高いと感じました。

アイテムは240種類と豊富です。各アイテムにリバクの当時感じていた思いや時代背景に沿ったエピソードが記載されております。
それぞれのキャラクターの過去も掘り下げられます。

このゲームに向いている人・向いていない人

こんな人におすすめ

・感動的なストーリーを求める人

特徴的な世界観から丁寧にストーリーが掘り下げられます。人の成長や出会いと別れにスポットを当てた長編映画のような作品で、切なさや哀愁を感じることができます。感動的なストーリーや高クオリティのビジュアルノベル作品が好きな人にはおすすめすることができると思います。

ビジュアルノベル作品が好きな人

一方で、以下の人にはおすすめできないです

・凝ったゲーム性を求める人
シナリオを読み飛ばしがちな人

探索パートのパズルやミニゲームは非常にシンプルな作業ゲーで難易度は簡単です。航海パートもランダム要素はあるもののおまけレベルなので、本格的なゲーム性を求める人にはおすすめすることができないと思います。

また、専門用語や長ったらしい漢字が多く、時代背景や世界観を把握するのに最初は一苦労します。しっかりとストーリーを読み込む必要があるため、文章を読み流しがちな人にもおすすめすることができないと思います。

ここに注意!

探索シーンのキャラクターの移動が全体的に遅い、進路が分かり辛い、若干ポリゴンにカクツキが見られる点がやや残念でした。パズルは概ね適当に試しているだけでクリアできる簡単難易度、航海パートも無くなったアイテムを補給しながら先に進むだけなのでやや物足りなさを感じました。

個人的には文章の自動再生やキーコンフィグが無い部分についても残念でした。

類似のゲーム

OPUSシリーズ・・・私は4作目に当たる本作からプレイしましたが、過去作も本作の世界観に若干関係があるようです。過去作を遊ぶとより本作も楽しめるとのことなので気になった人は遊んでみてください。

総括

宇宙開発という独特な世界観と綺麗なビジュアルが魅力的なSFサウンドノベルです。独特な世界観のため最初のハードルは高いものの、分かりやすいストーリーと惹きこまれる演出とキャラクターの魅力で最期まで駆け抜けて楽しむことができました。ゲーム性自体はやや物足りなさがありましたが、最後は目頭が熱くなるシナリオだったので、気になった人は是非遊んでみてください!

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