OMORI 過去と未来に向き合う大作RPG【レビュー】

ゲームレビュー
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こんにちは、ちゃぶ台です。

今回は OMORI というRPGを紹介します。手書き風のイラストと不思議な世界観、心に響くストーリーが特徴的な作品です。ちょっぴり怖いシーンもありますが、仲間達との冒険が楽しい作品なので気になった人はぜひ遊んでみてください!

#本稿はストーリー上のネタバレは極力まで抑えています。
#本作には死や不安神経症、鬱病のテーマが含まれます(不穏)。

それでは早速紹介していきます!

概要

タイトルOMORI
対応機種Steam, Nintendo Switch(2022年春発売予定)
価格1,980円(Steam)
プレイ人数1人
言語日本語対応
ジャンルRPG, ホラー
開発元 / 発売元OMOCAT, LLC / OMOCAT, LLC
一言ネタバレ無しでレビューするの難しいシリーズ
大森さんの物語かと思ったら痛い目をみました。

ストーリー

個性豊かな友達、そしてエネミーでいっぱいの奇妙な世界を探検しましょう。
忘れ去られた過去を明らかにすべく、色とりどりの世界を、そして色あせた世界を進みましょう。
やがて、あなたが選んだその道が、あなたの運命を決定づけるでしょう。
おそらく……他の誰かの運命も。

(Steam Store より抜粋)

こんなゲーム

見下ろし型のRPGです。主人公のオモリとその仲間の3人(オーブリー、ケル、ヒロ)で行方不明となってしまったバジルという友達を探すために冒険を行います。ストーリーは分岐があるものの基本的に一本道で、森や街を探検したりユニークな住人達と会話を進めることで進行します。

シンボルエンカウント方式で、敵と接触するとバトルが始まります。

戦闘はターン性のコマンド形式で、ターン毎に各キャラクターの行動を選択します。コマンドは通常攻撃・スキル・おやつ(回復アイテム)・おもちゃ(状態異常を付与するアイテム)・逃げるの5つから選ぶことができます。

戦闘も手書き風のタッチ。

スキルではジュース(MP) を使用して敵を攻撃したり、仲間の体力を回復したり、敵や味方のテンションを変更することができます。冒険を進めることで複数のスキルを獲得することができますが、スキルは事前に装備した4つしか戦闘で使うことができないため要注意です。

ジュースを消費してスキルを繰り出す。

敵・味方はテンションによってステータスに変更が発生します。下図のように、4つのテンションが用意されており、”ふつう” 以外のテンションはそれぞれ三すくみの状態になっています。スキルや消費アイテムで敵・味方のテンションを変更し、相手のテンションに強いテンションに変更することで、戦闘を有利に進めることができます。

テンションの相関図(とても分かりやすい)
有利なテンションだと受けるダメージが減り、与えるダメージが増える

また、敵から攻撃を受ける度にやる気ゲージが1つたまります。やる気ゲージを消費すると敵を攻撃した際に、他の仲間と連携することができます。連携が発生すると追加で攻撃したり仲間の体力を回復したり、敵のステータスを下げたりすることができます。また、やる気ゲージを最大まで溜めると、究極の一撃を繰り出して大ダメージを与えることができます。

攻撃のタイミングで、やる気ゲージを消費して追加のアクションを起こすことができる。
究極の一撃はカットイン演出が凄い。ダメージも凄い。

ダンジョンの最後にはユニークなボスが出現します。雑魚敵の召喚や全体攻撃を繰り出してくるので、戦いは熾烈を極めます。敵も自身のテンションを変更してくるので、こちらも有利なテンションに変更して対応しましょう。

敵のテンションを変更できなくなることもあります。

敵を倒して集めた通貨(アサリ)を使用して、戦闘で使うアイテムを購入することができます。回復アイテムだけではなく、敵のステータスを下げたり、敵・味方のテンションを変更するアイテムもあるので上手く活用しましょう。

何故か店主はゴミ箱の中に。オイシソーダ。

本作はマルチエンディング性です。それぞれのルートを進んで初めて明かされる内容も多いため、シナリオを理解するには最低でも2周する必要があります。ルート毎にクリアまでの時間は異なりますが、大体25-30時間程度でメインとなるエンディングを全て回収することができます。やり込み要素も多数用意されているので、40時間前後は楽しむことができると思います。

おすすめポイント

・ユニークで温かみのある世界観

手書き風のビジュアルですが、1つのシーンでも複数の差分が組み合わされており、アニメーションのように動きが表現されています。全ての敵やキャラクターがコミカルかつ暖かみのある色合いで描写されており、子供たちの冒険にピッタリな明るい雰囲気です。
4人の個性がストーリー面でもスキル面でもよく際立っており、それぞれの長所を生かしてパズルや戦闘を乗り越えたり、ストーリー上でも励まし合ったりと、プレイしていて非常にほっこりしました。

みんなで撮った写真

一方で、作中の世界はヘンテコな物や法則で満ち溢れています。仲間が敵に倒されるとトーストになってしまう、トイレを調べるとラーメンが手に入る、ネットスラングが多用されている、とシュールなシーンが山盛りでツッコミどころに溢れる作品です。出現する敵もユニークで、よくわからないものがたくさんなので、冒険していて全く飽きません。元は英語のみ対応の作品でしたが、丁寧に日本語に訳されており作品への愛を感じました。

日本語訳が丁寧ですが、アメリカ発のゲームです。
宇宙規模の戦いに!?
不思議な生物が沢山。

ゲームシステム面では頻繁にセーブポイントと回復ポイントが配置されている、オモリは現在のHPを上回る攻撃を受けるとかならず1度はHP1で耐える、負けても戦闘開始時からリトライすることができるなど、システム自体は優しくゲームバランスも適切なため攻略はしやすいです。

・先の読めない展開

本作は心に闇を抱える男の子の物語です。約7割は仲間達とのハートフルな冒険が描かれますが、残り部分は主人公が抱える心苦しい葛藤やトラウマが描かれます。主人公の視点で辛い過去や幻覚をプレイヤーも体験することとなり、精神的にダメージを受けます。冒険パートとホラーパートが複雑に絡み合い、先の読めない展開を挟みながらも、徐々に隠された過去が徐々に紐解かれていきます。最後には全ての謎が解き明かされるので是非、ネタバレを避けつつ全てのエンディングを迎えることをお勧めします。

少年が引きこもるホワイトスペースと呼ばれる謎の空間。

このゲームに向いている人・向いていない人

こんな人におすすめ

・ストーリー重視のRPGが好きな人
ノスタルジックな感傷に耽りたい人

通常の冒険パートは Mother シリーズのようなシュール且つ明るい雰囲気、ホラーパートはゆめにっきのようなサイコな雰囲気を醸し出しています。ボリュームは十分、イラスト&BGMも高評価で、ストーリーも面白いのでRPG好きにはお勧めできる作品だと思います。また、少年少女時代に無邪気に友達と遊んでいた頃を思い出すことができる作品なので、ノスタルジックな干渉に浸りたい人にもお勧めできる作品だと思います。

一方で、以下の人にはおすすめできないです

・ホラー描写が苦手な人
・泣けるストーリーを期待している人

プレイヤーの不安を煽る演出や、ホラーな描写が挟まります。元の雰囲気は穏やかで可愛らしいデザインですが、結構怖いのでホラー描写が苦手な人にはお勧めできないかもしれません。
また、泣けるかどうかといわれると微妙だと思います。面白いストーリーではありますが、泣けるわけではないのであらかじめご注意ください。

ここに注意!

コンボ要素による連携の待ち時間の発生により、戦闘のテンポがやや悪い点が気になりました。倍速機能などがあれば良かったと感じました。

類似のゲーム

Mother シリーズ・・・どことなく意識しているように感じました。
ゆめにっき・・・サイコな世界観を味わうことができる有名アドベンチャーゲーム。RPG ではないもののホラーパートはやや雰囲気が似ている。

総括

手書き風のデザインと独特な雰囲気、(色々な意味で)心に響くストーリーが魅力的なRPGです。温かみのある仲間達とのシュールな世界の冒険はもちろん、ちょっぴりサイコホラーで先の見えない展開に惹き込まれること間違いなしです。Mother シリーズやゆめにっきの雰囲気が好きな人はハマること間違いなしなので、RPG好きの人は是非遊んでみてください!

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