NECROBARISTA(ネクロバリスタ) 死者と生者とコーヒーと

ゲームレビュー
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こんにちは、ばとです。今回はちょっと変わったNECROBARISTA(ネクロバリスタ)という3Dビジュアルノベルゲームについてご紹介します。
いわゆるノベルゲームはそれなりの数プレイしてきましたが、独特のストーリーと3Dノベルゲームならではの没入感が新しいと感じましたので書いてみようと思います。
(2021/1/27)無料アップデートで追加されたストーリーについても最後にコメントを追記しました。

概要

タイトルNECROBARISTA(ネクロバリスタ)
対応機種Steam(PC版)、今後PS4、Switchでも配信予定?
言語日本語、英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語
ジャンル3Dビジュアルノベルゲーム
開発元 / 発売元Route 59/Coconut Island Games, PLAYISM
一言おしゃれなカフェで、不思議な世界観を満喫したい方に

ストーリー

『死とコーヒーで紡がれる物語』

「あの世」と「この世」のその狭間にある、「ターミナル」と称される一軒のコーヒーショップ。そこは、死者と生者が共存できる唯一の場所であり、死者が最後の24時間を過ごす場所でもあります。そんな幻想的な世界で、一人の青年の来店をきっかけに、時を賭けた物語が動き出します。(Steamストア紹介文より)
ここが物語の舞台である「ターミナル」です。流れている音楽もおしゃれで落ち着きます。

ターミナルと呼ばれるカフェがこの物語の舞台となります。なかなか不思議な世界観で、このカフェには死者が最後の24時間を過ごすとありますが、逆に24時間後死者はどこに向かうのか?なぜこのカフェに集まるのか、そもそもこの物語は何を目的にしているのか?など気になる点がいくつもあります。
ストーリーを進めていく中で少しずつ答えが見えてきますが、うまく消化できない部分もあるかもしれません。

こんなゲーム

ただのノベルゲームではなく、常に動きがあるビジュアルノベルになっています。文字と絵の見せ方が単調ではなく動きがあり、新しいなと感じたポイントです。
ストーリーも独特で、最初は置いて行かれるかと思いますが徐々に話が分かってくると思います。
難しい表現も結構多く、全体を通して雰囲気を楽しんでました。


アニメーションはそこまでないですが、毎フレーズごとに画面が切り替わります。
キャラクターのモデルはちょっと洋風な印象ですが、そこまで気にならなかったです。
下の赤フレーム眼鏡の女の子が主人公のマディです。表情豊かですが意外とダーク一面を持つなキャラクターです。

メインとなるストーリーと、サブストーリー(おまけ程度)があります。サブストーリーでメインの説明不足部分の補填や前日、後日談がわかります。
メインストーリーは章立てとなっており、1章15~20分程度のボリュームで10章構成のようです。
メインストーリーを終えると、サブストーリーを見るために必要なアイテムを手に入れることができます。こんな感じでメインストーリーに出てきたキーワードの一覧から気になる言葉を選ぶと、紐づくアイテムが手に入ります。

7つのキーワードを自由に選ぶと、以下のようなアイコンに変化します。
アイコンがそれぞれ意味を持っていますが、意味合いや後ろに見える文字が何を意味しているのかは分かりませんでした。

メインストーリーの最後には、アシュリーという女の子が作ったロボットたちの会話があります。本編とも関連する内容を話していますが、これもどう解釈すればよいのかというのは一回読んだだけではわからなさそうです。

このアイコンを使ってサブストーリのロックを解除します。下の場合はあと真ん中に書かれているオーストラリアっぽいアイコンアイテムがあれば、サブストーリーがみられるって感じです。サブストーリーは全部で30弱用意されているようです。
 サブストーリーはこんな感じで、絵が動いたりはせず文章形式になっています。物語の幕間になっているので時間があれば全部読んでおきたいです。

おすすめポイント

・臨場感がほかのノベルゲームより高い
1セリフごとに映像が動くので、登場人物のリアクションからも物語に入り込むことができます。話している互いの視点になれるので、どんな表情でキャラクターが話しているのかをつかむことができます。常に絶妙なカットで描写されてます。。。

・音楽が良い
カフェを舞台にしていることもあり、非常に良い雰囲気のBGMが多いです。
もちろんシリアスな場面ではシリアスな音楽、盛り上がる部分ではアップテンポな音楽と、カフェの落ち着く雰囲気の音楽だけではありません。

このゲームに向いている人・向いていない人

こんな人におすすめ

・SF好きな人(ネクロマンサーの話なので、オカルトも好きなほうが良いかも)
海外ネタがわかる人(ところどころ海外ジョークが出てきます。私は半分くらいしかわからなかったです。)
ちなみに、私の好きなシーンの一つはこちらです。
普段の自分の生活に照らし合わせても、時間が取れる時にはじっくり立ち止まって考える(楽しむ)時間をとる必要があるなと改めて考えてしまいました。

一方で、以下の人にはおすすめできないです

・文字を読むのが好きではない人
(特にサブストーリーですが、文字が多めです。)

・小難しい話が好きではない人
 読んでいて難解な部分が所々あり大筋は理解できましたが、細かいところまでは理解が及ばなかったです。あくまで雰囲気を楽しむ作品だという印象です。

ここに注意!

・絵が特徴的なので、苦手な人は苦手かも。
・多少バイオレンスな表現が出てきます。

類似のゲーム

思いついたら記載します。

総括

死者の集まる世界を描いたゲームはいくつもあるかと思いますが、24時間の時間制限を設けているという設定は珍しいかなと。ストーリーは正直結構難しくて、すべてを理解できているわけではないですが、本筋はしっかりしていると思います。
たまに出てくるシュールなギャグとシリアスな展開を読みながら、「ターミナル」での物語を楽しんでいただきたいです。

追加ストーリー(Walking to the sky)について

メインストーリーでちょこっとだけ登場したテュアンとハンナを主人公とした20分程度のショートストーリーになります。プレイしていてもこの二人に関しては気になっていたので、無料で追加されたのを知ってすぐにプレイしました。

メインストーリーでハンナが登場したシーンです。いかにも活発そうな雰囲気でした。


追加ストーリーではカフェの外がメインの舞台になります。相変わらず独特な雰囲気で話が展開されます。遠まわしな表現が多く、やはり直ぐには意味が分からず雰囲気で楽しんでしまいました。

メインストーリーの中では2人は恋人っぽいふるまいをしていましたが、本ストーリーでは2人の出会いから描かれています。ネタバレになってしまうので中身には少ししか触れませんが、ターミナルで出会った二人はお互い暗い過去を抱えており、不幸自慢の形でお互いの事を話します。
ある日テュアンはハンナを外に連れ出しますが、そこで不幸自慢に隠されたお互いの秘密を打ち明け…といった内容でした。自分は他と違って不幸だということを色んな言い回しで表現していて、、、苦労知らずだった10代のころにプレイしていたらちょっと影響されていたかもなと思いました。
メインストーリーよりは分かりやすかったかなと思います。

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