記事内に広告を含む場合があります。

Moonscars 果て無き自分探しの旅【レビュー】

ゲームレビュー
ゲームレビュー

こんにちは、ちゃぶ台です。

今回はMoonscarsという2Dアクションを紹介します。ソウルシリーズの要素を取り入れた、Blasphemousに似た硬派なメトロイドヴァニアです。キレの良いアクションとダークな世界観、白黒赤で統一されたビジュアルが魅力的な作品なので、気になった人は是非覗いてみてください。

それでは早速紹介していきます。

概要

タイトルMoonscars
対応機種Steam
価格1,980円
プレイ人数1人
言語日本語対応
ジャンル2D アクション, ソウルライク
開発元 / 発売元Black Mermaid / Humble Games
一言分身君、折角出てきたのに弱過ぎない・・・?

ストーリー

不気味な月明かりの下、クレイボーンの戦士である灰色のイルマは、たった一人である目的を果たすために戦う。その目的とは、造形主を見つけて自分の存在に関する謎を解き明かすこと。
(Steam Store より抜粋)

こんなゲーム

サイドビュー形式の2Dアクションで、「灰色のイルマ」を操り、自分の存在の秘密を解き明かすために造形主を探すことを目標とします。操作は移動・攻撃・必殺技(特殊武器)・スキル・ジャンプ・ダッシュ・回復・パリィです。

舞台は夜の世界で月が怪しく光っています。

通常攻撃は剣での短距離攻撃で、スキルは複数のスキルから2つをセットし、イコル(MP)ゲージを消費して攻撃します。スキルは分身や使い魔の召喚、エネルギー弾や毒の霧の放出等、遠距離攻撃も可能で使い勝手は良好です。敵に通常攻撃を当てると少しずつイコルゲージが溜まります。溜まったイコルゲージはスキルの使用だけではなく、体力の回復にも使うことができるため、ゲージの管理が非常に重要です。

魔法や体力回復、パリィを使ったシーン。

主人公はランダムな必殺技から1つを習得することができます。必殺技は攻撃方法やダメージ、追加効果等が異なるため好みにあったものを選択します。特定のタイミングや消費アイテムの使用で、別の必殺技に変更することもできるので、それほど悩む必要はありません。

必殺技は敵に状態異常を与えます。体力や MP にボーナスが存在するものもあります。
必殺技はド派手で強力ですが隙が大きいので使いどころが難しいです。

本作はメトロイドヴァニア形式の作品で、広大なマップを探検して冒険をします。道中には雑魚敵やトラップ、隠し部屋が多数配置されています。隠し部屋からは体力や攻撃力を強化するアイテムや骨粉(通貨)の獲得が可能です。骨粉は集める事で、新しいアクセサリーの購入やスキルの獲得に利用すらことができます。

アクセサリーは3つまで装備することができます。
骨粉を使用することで新しいスキルの獲得、強化が可能です。

ソウルシリーズ同様、死んでしまうとその場に骨粉を落としてセーブポイントから再開となりますが、次に死ぬまでに同じ場所に戻ってくることで、落とした骨粉を回収することができます。また、死んでしまったり特定のイベントをこなすことで月飢の状態となり月が赤黒く満ちます。この状態では敵の攻撃力が大幅に強化される代わりに、倒した際に得ることができる骨粉の量が増加します。

落とした骨粉は白いキャラクターのアイコンが目印です。

特定のアイテムを使うことで月を元の状態に戻すことができます。

また、敵を倒すことで経験値が貯まり、一定数貯めると怨念レベルが上がります。怨念レベルが上がるとクリティカル発生率の上昇や魔法コストの低下といった恩恵を受けることができます。恩恵は5個まで同時に受けることができますが、一度死んでしまうとリセットされてしまうため、ボス戦などに挑む際はレベルを上げてから挑んでもよいかもしれません。

ランダムで表示される3つの恩恵から1つを選択します。

基本的には攻略ルートは一本道で、各エリアの最奥にはボスが出現します。空を飛んでいたり、特定の魔法で多段ヒットするような敵も存在するため、攻撃パターンや特性を理解して攻略法を探しましょう。

攻撃パターンが少ないので敵の動きを覚えてしまうと楽です。

セーブポイントは各地に存在し、セーブポイント間でワープすることができます。セーブポイントの有効化には、プレイヤー自身の分身を倒す必要があります。分身はあまり強くないですが、体力の回復や必殺技を使ってくるので油断しないようにしましょう。

マップは広大でフィールド内に複数のセーブポイントが用意されています。
シナリオ上重要な主人公の分身。このキャラクターの目的は…?

エンディング迄は 6-8 時間程度で到達可能です。トロフィーで一部やりこみ要素もありますが、ボリュームはやや少なめだと感じました。

おすすめポイント

・癖の無いメトロイドヴァニア作品

(必殺技を除き)いずれのアクションも繰り出しが早く、レスポンスが良いため爽快感があります。ダッシュは一時的に無敵となり敵の体をすり抜ける事もできます。パリィはパリィ可能な攻撃を繰り出す際に敵の一瞬目が光る為、ダッシュ・パリィのどちらも使い勝手が良好でした。回復時にも隙が発生するため、1対1ではかなり戦いやすいものの、複数の敵を相手にすると窮地に陥りやすいというソウルライクシステムあるあるの作風で、死ぬと骨粉を落とすというシステムも相まって緊張感のある戦いを味わうことができました。

ゲームシステムとしては、次に進むべきポイントが分からなくなることはありましたが、ゲーム全体として複雑な要素や操作はなく、難易度もそこまで高くありませんでした。難易度が高めのソウルライク作品の中では比較的手軽に楽しめる作品だと感じました。

歯車を活かしたステージギミック。スイッチで回転の向きを切り替えます。

ストーリーは肉と泥から生み出された人形が”人間”について問答するというダークファンタジーで、テーマや出現する単語が難解でプレイヤーを置き去りにするような部分があります。文章量も多いので、世界観が好きな人にはたまらないと思いますが、適当に文章を流している人はストーリーについていけないと思います。一方で、白・黒・赤の3つの色が基調となった絵画のようなビジュアルとの相性は抜群で非常に魅力的でした。

主人公の謎も少しずつ明らかになっていきます。

このゲームに向いている人・向いていない人

こんな人におすすめ

・定番のメトロイドヴァニアが好きな人
ビジュアルに惹かれた人

良くも悪くも無難なメトロイドヴァニア作品です。アクション性は良好で戦闘のキレも良いため、2D アクションが好きな人、定番なメトロイドヴァニア作品が好きな人にはお勧めすることができると思います。

また、白と黒で構成されたビジュアルが幻想的・魅力的です。綺麗なビジュアルに惹かれた人にもお勧めすることができます。

一方で、以下の人にはおすすめできないです

・2D アクションが苦手な人
本作独自の要素を楽しみたい人

成長要素や救済要素がないため、どんな敵も実力と試行錯誤で乗り切る必要があります。難易度はやや高めの作品なので、2Dアクションが苦手な人にはお勧めすることができないと思います。
また、クセの無い作品ではありますが、本作独自の要素が欠けているためやや平凡な作品に仕上がっています。ボリュームや新アクションも少なめなので、本作独自の要素を楽しみたい人にはおすすめできないと思います。

ここに注意!

ボリュームが少ない点に加えて、マップのギミック、敵の種類、ボスや分身の攻撃のバリエーションが少ない点も残念でした。ボスの攻撃が単調なため、慣れてしまうとスキルや強化が不要となります。ある程度スキルの強化、アクセサリーが整うと、ソウルを集める意義が薄くなる点も残念でした。

イコルゲージは体力の回復に回すことが多いため、必然的に通常攻撃で戦うことが多いのですが、異様に硬い敵がいたり、空中に逃げてしまって倒しづらい敵がいる点もやや残念でした。

類似のゲーム

Blasphemous・・・世界観の似たグロさマシマシのメトロイドヴァニア。いずれ紹介予定。

総括

サイドビュー形式のメトロイドヴァニアで広大なフィールドを探索します。操作性や世界観は良好で、メトロイドヴァニアのお手本のような作品ではありますが、ボリューム・独自性・成長要素・やりこみ要素がやや少なく、物足りなさを感じました。癖の無い 2D アクション・メトロイドヴァニア作品が好きな人にはお勧めすることができるかもしれないので、遊んでみてください!

コメント

タイトルとURLをコピーしました