こんにちは、ちゃぶ台です。
今回は Moonlighter という2Dアクション+ローグライクを紹介します。ダンジョンを探索し、回収したアイテムを自分の店で売って生計を立てるアクションRPGです。店や装備を自分で稼いだお金で拡張・強化していく楽しみと、ダンジョンを探索する楽しみを一度に楽しむことができる作品です。
それでは早速紹介していきます。
#本記事にはDLCの内容は含まれません。
概要
タイトル | Moonlighter(Steam), ムーンライター 店主と勇者の冒険(Switch,IOS,Android) |
対応機種 | Steam, Nintendo Switch, IOS, Android |
価格 | 2,050円(Steam) 2,040円(Switch), 1,480円 (IOS) |
プレイ人数 | 1人 |
言語 | 日本語対応 |
ジャンル | ローグライク, 2D アクション |
開発元 / 発売元 | Digital Sun / 11 bit studios |
一言 | ダンジョン攻略と店の経営を1人でするスタミナが凄い。 |
ストーリー
はるか昔に行われた考古学的な発掘により、とある「ゲート」群が発見された。そして人々は、この古代の通路が異なる世界、異なる次元へと続いていることに気付く――そして勇猛ながらも無謀な冒険者たちは、この世のものとは思えぬ宝を手にしていった。小さな商業の村「リノカ」は、そんな発掘現場付近に設立された集落であり、冒険家たちが命を懸けて手に入れた宝物を売り、そして身を休める場所であった。(Steam Storeより)
こんなゲーム
2Dアクションのローグライクと経営シミュレーションの2つの要素が混じった作品となります。ダンジョン探索で得たアイテムを自分の店で売りさばき、得たお金で装備を強化して、より深層まで潜っていきます。計4つ+αのダンジョンをクリアすることが目標です。
ダンジョンとショップ経営のそれぞれの要素を説明しします。
■ダンジョンについて
見下ろし型の2Dアクションで、4つ+αのダンジョンの踏破を目的とします。各ダンジョンは3つのフロア(2つの通常フロアとボスフロア)から構成されています。通常フロアは毎回自動生成でマップが作成され、中ボスを倒すことで次のフロアに進むことができます。
操作は移動、ローリング(回避)、攻撃、溜め攻撃、武器切り替え、ポーション使用です。武器は剣と盾・大剣・槍・拳・弓から選択することができ、それぞれ攻撃範囲や戦い方が異なります。
ダンジョン内で入手するアイテムは基本的に売却用のアイテムです。ごく稀に装備やポーション、主人公を支援するペットの卵等を入手することもできます。入手したアイテムは店で売るために持ち帰ることができます。
他のロークライク作品とは違い、ダンジョン内でネックレスを使うことでいつでも村に戻ってくることが可能です。死んでしまうとドロップアイテムの大半をロストしてしまうため、死にそうになったらすぐにペンダントを使って帰宅することを意識しましょう。ただし、死んでも装備やペットはロストしないので、親切設計です。
3つ目のフロアでは巨大なボスが待ち受けています。大部屋での大迫力な戦いとなり、画面全体に及ぶ強力な攻撃を繰り出してきます。ボス戦をクリアすると村に返されて、次回以降新たなダンジョンに潜入できるようになります。
ダンジョン内ではどのアイテムを持ち帰るか、探索を続けてより良いアイテムを探すかといった駆け引きを楽しむことが可能です。ミミックや隠し部屋、迅速に敵を殲滅することで開ける宝箱等も存在し、探索パートだけでも十分に楽しめます。
■ショップ経営について
村では集めたドロップアイテムを自分の店「Moonlighter」で村の住人に売りさばいて売上を稼ぎます。稼いだお金を用いて店の設備を拡張したり、新しい装備を購入したり、回復アイテムを用意することで、ダンジョンのより深層まで進めるように準備を進めます。
ゲーム内には昼と夜の時間があり、昼にはショップを開店してアイテムを売ることができます。最初は同時に売れるアイテム数は少ないですが、後述の店の拡張で増やすことができます。
アイテムを並べると客が近寄ってきて値段を確認します。客は設定額を安いと判断すると購入しますが、高いと判断すると購入を諦めます。客が値段をチェックしたときに表示される表情を確認することで、設定価格が適正価格よりも高いのか安いのかを知ることができるため、随時調整しましょう。
一度設定した価格に対してのお客の反応は後から確認することができるため、次回以降値段調整はその価格で調整します。適正価格が分かればその値段で売りまくるもよし、面倒であれば捨てたり、超格安の自動販売機で投げ売りすることも可能です。
集めたお金とドロップアイテムを用いて武器・防具の作成・強化が可能です。装備の強化は目に見えて強くなるため、最初に強化することをおすすめします。
更にショップ自体の改装も可能です。商品棚を拡張したりダンジョン潜入中に売り子をしてくれるバイトを雇ったり、お客からチップをもらえるようになったりと、どんどん便利になっていきます。
更には街の施設を充実させることもできます。鍛冶屋やポーションを販売する雑貨屋や、低リスクハイリターンで資産運用できる店まで様々な店を出店させることができます。
難易度はノーマル・ハード・ベリーハードから選択可能で、私はハードでエンディングまで13時間程度でした。ゲームクリア後は2週目が可能です。また、追加のダンジョン含むDLCも販売されています。
おすすめポイント
・強化 / 店の拡張が楽しい
最初は店の設備も装備も貧弱で、先が思いやられますが、ゲームが進むにつれて段々と店、装備の双方が強化されていきます。一度軌道に乗ると、売上額がどんどん伸びていき、どの成長要素も成長の幅が大きいのでやりがいを感じます。成長要素が多く、やりたいことが沢山出てくるので、”次はこれを強化しよう”、”頑張って次の階まで進もう” といった目標を、自主的に掲げさせてくれるいい作品だと感じました。
ダンジョンがクリアできなくても、死亡さえしなければアイテムを販売して店の強化につなげることができるので、探索が無駄にならない点もうまくマッチしていると思います。装備が弱くても実力次第でクリアは可能な一方、がっつり強化すれば簡単にゲームクリアでき難易度なので、ちょうどいい難易度設定だと感じました。
・世界観が特徴的
ストーリーがしっかりと造り込まれており、ダンジョンが挑むたびに構成を変える原因や、アイテムがダンジョン内で無限に湧き出る原因も説明されています。普段 “不思議のダンジョン” と一言で片づけられている点をしっかりと表現しきっており、感心しました。
また、ドット絵とBGMが高クオリティです。村ののんびりしたBGMやボス戦の緊張感を煽るBGMが高印象でした。アニメーションも非常に丁寧で、細かいところまでモーションが用意されており、本物語の世界観をしっかりと引き立てていると感じました。
このゲームに向いている人・向いていない人
こんな人におすすめ
・のんびり冒険や生活したい人
全体的にかなり緩い雰囲気です。死亡時のデメリットが少なく、死んでしまっても直近10分程度の進捗が失われるだけなので “まあいいか” と感じてしまうレベルです。敵の攻撃もあまり激しいものはなかったり、クリアまでの日数制限等も無いため、自分のペースでのんびり進めることができます。気ままにダンジョン探索・ショップ経営をしたい人には向いている作品です。
一方で、以下の人にはおすすめできないです。
・本格的な経営シミュレーションを楽しみたい人
・ローグライク要素を求める人
肝心の売買のシステムがやや単調だと感じました。お客は安ければ買い、高ければ買わないという単純な思考なので、初回は適当な値段で店にアイテムを並べて、お客の反応を基に次回以降の価格設定を設定するだけになります。(扱うアイテムの数が多く、これ以上複雑になると手間が増えるので、しょうがないのかなと感じました。)
そのため、本格的な経営シミュレーションゲームとして遊ぶには少し物足りないと思います。
また、ローグライク要素は死亡時の売却用アイテムのロストとマップの自動生成のみです。ダンジョン内で拾ったアイテムで立ち回りを変えるといった要素や緊張感を感じるバトルは無いので、その点もご注意ください。
ここに注意!
戦闘・店の運営の要素はどちらも丁寧に作られていますが、突き詰めると作業ゲーであると感じました。ダンジョン内でのイベントや装備、ボスの行動パターンが少ない点、ポーションのごり押しでクリアが可能な点が少し気になりました。
また、個人的に店からダンジョン間、ダンジョン内の部屋間でのワープ機能が欲しかったなと感じました。
類似のゲーム
総括
見下ろし型の2Dアクションとショップ経営の要素が混じった作品です。どちらの要素もやや斬新さは欠けますが、店や街の拡張、装備の強化等、成長要素ががてんこ盛りとなり、ついつい長時間遊んでしまう作品です。音楽やドット絵をはじめとしてシステム面やストーリーも非常に丁寧な造りで、遊んでいて面白い作品なので、気になった方は是非遊んでみてください!
コメント