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Monster Train 暴走列車に忍び寄る影【レビュー】

ゲームレビュー
ゲームレビュー

こんにちは、ちゃぶ台です。

今回は Monster Train というローグライク形式のカードバトル作品を紹介します。列車のコアを壊しに来るモンスターを返り討ちにする作品で、3つのフロアからなるバトルフィールドが最大の特徴です。ゲーム性、戦略性、やり込み性のいずれの観点でも好評のおすすめ作品なので、気になった人は是非覗いてみてください。

それでは早速紹介していきます。

概要

タイトルMonster Train
対応機種Steam
価格2,570円
プレイ人数1人
言語日本語非対応(日本語化MODあり)
ジャンルローグライク・カードゲーム
開発元 / 発売元Shiny Shoe / Good Shepherd Entertainment
一言待ってくれ〜、行かないでくれぇ~と懇願する作品

ストーリー

特にありません。攻め入ってくる侵略者を返り討ちにする作品です。

こんなゲーム

ローグライク形式のカードバトル作品で、8回の戦闘をクリアすることを目標とします。ローグライク形式なので、各ゲームは必ず最弱の初期デッキからゲームが開始します。プレイヤーは複数のクランの中からメインクランとサブクランを設定し、選んだクランに対応するカードを初期デッキとして入手します。

クランは合計5+1(DLC)。各クランには2種類の系統があります。

戦闘はウェーブ制で、襲いかかってくる雑魚敵とボスを倒して生き残ることを目標とします。各ターンでは山札からカードを5枚ドローして手札とし、エナジーを消費してカードをプレイします。カードには敵にダメージを与えたり味方を回復・強化するスペルとフィールドにモンスターを召喚するユニットカードがあります。

カードのプレイは左上に記載のコストを消費します。画面左下の数字が現在の残りコスト。

ユニットは3つのフロアの好きな場所に配置することができます。ユニット毎にサイズが決まっており、フロア毎にユニットを配置できる最大サイズが決まっています。

モンスターカードの上部に記載されている黄色いマスがサイズ。雑用ロボットはサイズが2です。

カードのプレイを終えるとターンが終了してバトルフェイズに入ります。敵の攻撃が先に処理され、その後、味方ユニットの攻撃が処理されます。戦闘はキャラクターの攻撃力・体力・アーマーの数値と特殊能力に基づいて自動で処理が行われます。プレイヤー側のユニットの攻撃が終わるとターンが終了し、新しいカードをドローしてプレイを再開します。

同じフロア内の敵味方同士が戦います。攻撃は先頭にいるキャラクターが受けます。
戦闘の結果はいつでもキャラクターの体力(ハート)の右上の数字から確認できます。
(今ターンを終えると自キャラクターは3ダメージずつ被弾し、敵ユニットを倒すことができます)

敵ユニットは最下層に召喚され、ターン終了時に生き残った敵は1つ上のフロアに移動します。敵が最上階(4階)に到達するとパイルを攻撃します。パイルは反撃しますが、設定されている体力以上に攻撃を受けてパイルを壊されてしまうとゲームオーバーとなります。

最上階にはユニットは置けないため、1~3階でできるだけ敵を倒しましょう。

戦闘を繰り返し、6〜8ターンを凌ぐとボスが出現します。ボスは各フロアの味方ユニットが全滅するかボスが倒れるまで同じフロアで何度も戦闘を繰り返します。ボスを倒しきれなかった時はボスが一つ上のフロアに進み、次のフロアで防衛します。

ボスは厄介な特殊能力を持つキャラクターが多いです。

ボス防衛のシーン。

戦闘終了後はコインや新しいカードを得ることができ、メインクラン・サブクランに関連するカードからランダムで1枚ずつデッキに加えます。初期カードは弱いため、カードの選択が大事です。

カードはランダムな3枚のうちから1枚を選択します。スキップしてコインを得ることもできます。

ステージクリア後は強化フェーズとなり、2つのルートから進行方向を選択します。下記のようなイベントが用意されており、デッキを強化することができます。

  • ○○族の軍機・・・ランダムで表示される2種類の○○族のユニットのうち1枚のカードを得る
  • 武器商人・・・ユニットの攻撃力や体力を強化することができる
  • 隠された洞窟・・・ランダムイベントが発生する
  • ヘルザルの貯蔵庫・・・アーティファクトを1つ獲得する
ユニットの体力や攻撃力を強化したり、連続攻撃回数増加や先制攻撃などを付与できます。

アーティファクトはゲームや戦闘を有利に進めるパッシブアイテムです。
左右どちらのルートを進むか判断しながら進みます。

ランダムイベントでは新しいカードや強化が手に入りますが、デメリット効果が含まれる場合も。

1プレイは30-60分程度で、最大25段階まで難易度をあげることができます。複数回プレイすると新しいクランやカードが解放されたり、デッキに加えたカードがマスタリーとして記録されます。デイリーチャレンジ等のやりこみ要素・周回要素が豊富で、何度も楽しむことができる作品に仕上がっています。

どのクランの組み合わせで攻略したのか一目瞭然です。
アーティファクトの数も多めです。

おすすめポイント

・3つのフロアから成る防衛線

3階層のフロアで如何に守りを固めるかが難しいポイントです。1つのフロアだけを強固にしても、沢山の敵ややっかいな能力を持つ敵が出現した際に倒しきれず、残りのフロアで防ぐことができませんし、満遍なく強化すると各フロアのパワーが足りずに返り討ちにされてしまうこともあります。

敵を1つ下のフロアに落としたり、仲間のユニットを1つ上のフロアに上げたりするカード、特定のフロアでのみしか使えない呪文、同じフロアのユニットを強化するユニットなども存在し、フロアシステムが存分に活かされており楽しめました。

ビルド次第では1ターンに何枚もスペルを使ったり、大体の敵を一撃で倒せるようなキャラクターを作ることができます。運が良いと無双できることもしばしばあるため、ローグライクらしい中毒性のある作品だと感じました。

ボスをワンパンするキャラクターを造り出すこともできます。

また、チャンピオンと呼ばれるデッキに一枚だけ用意されている切り札カードが存在し、それをどこに配置するのか、どのように強化していくのかが重要となります。チャンピオンをベースに強化・活躍させると序盤はクリアしやすいので、立ち回りで迷いにくい点も個人的には高評価でした。

強化を重ねて他のキャラクターの20倍くらいの攻撃力を持ったチャンピオン

・繰り返し楽しむことができるゲーム性

メインクランだけではなくサブクランも選択でき、クラン毎に2種類の系統が用意されているので、組み合わせが多数あります。また、難易度を上げて遊ぶと初期デッキに含まれるカードもランダムとなるので毎回異なる展開となります。やりこみ要素も多く、上記仕組みにより同じクラン内でも何度も楽しむことができるため、長時間遊べる作品だと思います。

このゲームに向いている人・向いていない人

こんな人におすすめ

・カードバトル作品が好きな人
・繰り返し楽しめる作品を求める人

よく比較対象となる名作、 Slay the Spire に勝るとも劣らない面白さです。3つのフロアにユニットを展開して防衛をするという特徴は若干クセがありますが、遊んでみるととっつきやすく、独自の戦略を編み出すことができるので楽しめます。カードバトル作品が好きな人にはとてもお勧めすることができると思います。

また、クランの組み合わせ、難易度を上げた際のランダム初期デッキ、デイリーチャレンジ等の要素により何度も遊ぶことができるゲーム性です。コストパフォーマンス重視の人にもお勧めすることができると思います。

一方で、以下の人にはおすすめできないです

防衛ゲーが苦手な人

敵味方の能力や配置の順番、各ユニットのサイズ等、考慮すべき事が多めです。ゲームのレベルを上げていくと適当なプレイでは攻略できなくなるので、じっくり腰を据えて考えながら戦うことが苦手な人にはお勧めすることができないと思います。

ここに注意!

レベル1から初期デッキがランダムなため、引きが悪いとどうしようもなくなります。また、チャンピオンが強力な分、チャンピオンを上手く使う立ち回りに落ち着きがちになる点が若干攻略の幅を狭めているようにも感じました。

Mod作成後に一部更新が加わっているため、一部翻訳されていない部分があります。ただ、プレイする上ではあまり支障がないのでご安心ください。

類似のゲーム

Slay the Spire・・・ローグライクカードバトルの金字塔。紹介はこちら

総括

ローグライク形式のカードバトル作品で、3つのフロアにモンスターを配置して襲い掛かってくる敵を返り討ちにします。若干大味なゲームバランスではありますが、フロアの要素と防衛要素が上手くマッチしており、カードバトル作品の中では Slay the Spire 同様に非常にお勧めできる作品です。クラスの組み合わせややりこみ要素で何度も楽しむことができるお勧めの作品なので、気になった人は是非遊んでみてください!

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