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MO:Astray 地獄をぴょんぴょんするもちもちスライム【レビュー】

ゲームレビュー
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こんにちは、ちゃぶ台です。

今回は MO:Astray という2Dアクションを紹介します。モチモチのスライムのような生き物が、謎の声を頼りに荒廃した最先端の施設を探検するゲームです。高難易度のアクションとパズル要素が組み合わさった作品で、独特な操作感と非常に細かく練られた世界観が特徴的です。

それでは早速紹介していきます。

概要

タイトルMO:Astray
対応機種Steam, Nintendo Switch, IOS, Android
価格1780円(Steam), 1580円(Switch), 610円(IOS)
プレイ人数1人
言語日本語対応
ジャンル2D アクション, パズルゲーム(若干)
開発元 / 発売元Archpray Inc. / Rayark International Limited
一言可愛いデザインで油断させてからのダークな描写は多いですね。
怖いのが紛れるので私は好きです。

ストーリー

暗く湿った暗闇の中で、巨大な機械が奇妙な音を発した。
コンピューターによって管理された先進的な設備は既に全て異星獣と原住民による侵略を受けていたが、依然として狂ったように運転を続けている。
荒廃した実験室の中、エメラルドグリーンの不思議な生物MOが目覚めた。そして自身が、既に異星の植物に寄生された死亡と転生のシステムの間で悲惨な輪廻転生をしている人類と危険に満ちた環境に直面していることに気が付いた。
そして誰かがこっそりと何もかもを覗き見ているような気もした。
探索を行ううちに、MOは自身が何か偉大な任務を背負っていることを意識するようになった。耳元で低くささやく声に導かれ、数多の障害を突破していく。
一体だれがこんな惨状を作り出したのか?問題の答えを探す道の途上で、どんな苦難が待っているのだろうか?

(Nintendo Store より抜粋)

こんなゲーム

サイドビュー形式の2Dアクションです。スライムのような謎の存在、Moを操作して謎の声に導かれるまま、薄暗い研究施設を探索していきます。施設の中は、謎のウイルスに侵された生物や凶暴な原住民が跋扈しており、至る所に危険が潜んでいます。
移動はジャンプがメインとなり、飛ぶ方向と飛距離を選択してジャンプします。ジャンプの射程は短めですが、途中から2段ジャンプやダッシュを習得し、壁や天井にも張り付くことが可能なので、行動範囲は意外と広めです。

矢印の方向、大きさにジャンプ。横移動も可能。

道中はパズルシーンとアクションシーンに分かれています。

パズルシーンでは、ブロックを動かしたりスイッチを押したりすることで道を切り拓きます。1画面内で完結するタイプで、スイッチを順番に起動したり、敵をうまく誘導したり、Moやギミックの特性をうまく活用して謎を解いていきます。時たま、アクション要素が必要になることもありましたが、基本的には難しいアクションを要求されることは少なめでした。パズル自体の難易度はあまり難しくないように感じました。

敵を右上の認証端末に連れていく必要があります。

アクションシーンではトゲや敵の攻撃を回避しながら、施設を進んでいきます。トゲの接触や穴への落下は一発でミスとなるので、緊張感のあるシーンが連続します。とはいっても残機の概念はなく、リトライポイントは頻繁に更新されます。ミス後の再開も早いため、多少は大胆に行動しても問題はありません。

稼働中のベルトコンベアに乗りながら紫のトゲを回避するシーン。紫のトゲは当たると一発ミスです。

ステージ内には隠し要素として体力の欠片が落ちており、5つ集めることで最大体力が増加します。本作では体力が減っても、自動で少しずつ体力が回復し続けるので、集めれば集めるほど有利にゲームが進みます。

右側の水色の玉が体力の欠片。一見分かりにくい場所に隠されています。

Moは死人や生物の頭部に飛び移ることで取り付き、考えている(死人なら死に際に考えていた)ことを読み取ることが可能です。絶望や痛みに悶えながら死んでいく人の思考や研究施設で発生した事件の断片を読み取ることができます。中には重要な記憶もあることも・・・?

痛々しいですが、ストーリーの理解が深まり面白いです。
死体を操り生体認証をアンロックしてドアを開けることも可能。

ボス戦では巨大な敵と戦います。敵の攻撃が激しく難易度は高めですが、一部のボスでは敵のHPを半分削ったタイミングでリトライポイントが更新されます。体力が自動で回復する点や、死んでしまっても敵の HPが削れた状態から再開できる点から、案外苦戦はしないです。ボスには乗り移りやダッシュ攻撃が効かないため、攻撃を与える方法を模索する必要があります。

巨大な敵にもどこかに弱点があります。

難易度はイージー・ノーマル・アドベンチャー・ディザスターの4段階から選択することができ、ゲーム開始後も変更することができます。私はアドベンチャーを選択し、7.5時間程度でエンディングに辿り着きました。

おすすめポイント

・狂った世界観

ステージ内は、どこもかしこも地獄です。
生き抜いている人がいないにも拘わらず、十年以上一定のペースで動き続ける機械、「痛い、痛い。。。」と声にならない叫びをあげながら襲い掛かってくるキメラ、天井から人だったものが大量に吊るされている部屋等、不可解なものや痛々しいものが沢山出てきます。

懸命に飛び回る Mo、可愛いです。

各チャプターをクリアするたびに、この施設で発生した過去の事件の一部を漫画で読むことができます。発生した事象の全てが補足されるわけではなく、ある程度プレイヤーの想像に委ねられるところもありますが、真相は全て闇の中ということは無いためご安心ください。また、ゲームクリア後はアートワークや設定資料も確認することができ、作者の情熱を感じることができました。

こんな穏やかな展開が今の地獄に繋がっているんですね・・・

このゲームに向いている人・向いていない人

こんな人におすすめ

・世界観、モチモチのキャラクターに惹かれた人
・アクションよりのパズルゲームが好きな人

上記世界観や、Moの可愛さにキュンときた方には向いていると思います。痛々しいシーンがあっても、可愛いMoや謎の声の応援によりプレイヤー自身も励まされます。(自分もその1人でした。)
また、パズル内にスライムならではのアクションが絡んでくることも多いため、アクションパズルが好きな方にも向いている作品だと思いました。

一方で、以下の人にはおすすめできないです

・快適にキャラクターを操りたい人

キャラクターの操作が難しいです。あらぬ方向に飛んだり、予期せず壁や天井にくっついたりします。操作を急かされることや針に糸を通すような精密な操作を要求されることも多く、イライラさせられることも多いため、公式サイト等の動画を見て、操作性を許容できそうな人だけ購入することをおすすめします。

ここに注意!

能力の追加や収集要素はありますが、基本的に一本道です。
体力の欠片を取り逃すとやり直すことでしか回収できないので要注意です。
やりこみ要素としてタイムアタックが用意されていますが、 何度も遊ぶようなゲームではないと感じました。#一応マルチエンディングです。

折角体力の概念があるものの、ボス戦以外は即死のギミックが多く、あまり機能していない点が少し残念でした。

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総括

スライムを操るサイドビュー形式の2Dアクションゲームとなります。高難易度のアクション・パズル要素がミックスされており、死に覚えゲーです。ジャンプがベースの移動が難しい点がネックですが、モチモチなキャラクターの特性を活かしたステージ構成とパズル、独特な世界観、ボス戦が楽しいので、おすすめできる作品だと感じました。

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