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Little Nightmares 子供の頃のトラウマに会いに行こう【レビュー】

ゲームレビュー
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こんにちは、ちゃぶ台です。

今回は Little Nightmares という有名ホラーゲームを紹介します。”シックス” という少女が謎の生物が這いずり回る巨大船から脱出する3Dアクションパズルです。可愛らしいけれど狂気を孕む演出や登場人物、惹きこまれるストーリーが魅力的な作品となので、ホラーゲームが好きな人は是非覗いてみてください。
それでは早速紹介していきます!

#本稿にはDLCの内容は含まれません。

概要

タイトルLittle Nightmares
対応機種PS4, Steam, Nintendo Switch(DLC を含むDeluxe Edition)
価格2,420円(PS4, Steam), 3,520円(Switch)
プレイ人数1人
言語日本語対応
ジャンルホラーゲーム3D アクション
開発元 / 発売元Tarsier Studios / BANDAI NAMCO Entertainment
一言シックスの手足が細すぎて、ジャンプするのを見ているだけで不安になりました。

ストーリー

子供のころに感じた奇妙な恐怖や不安を覚えていますか?
食欲の尽きることがない魔物が巣食う謎の船舶「ザ・モウ」の中、恐ろしくも懐かしい感覚を思い出したあなたの手で、囚われた幼き少女「シックス」を無事に脱出させましょう。
シックスにとって、謎や危険に満ちたこの場所は牢獄であると同時に遊び場でもあります。この恐怖から脱出できるかは、あなたが子供のころに持っていた無限の想像力と好奇心を、再び呼び覚ますことが出来るかどうかにかかっています。(Steam Store より抜粋)

こんなゲーム

サイドビュー形式の3Dアクションホラーです。主人公の腹ペコ少女、 “シックス” を操り、謎の巨大な船舶 “ザ・モウ” からの脱出を図ります。操作は移動・走る・しゃがむ・ライターに火をつける・アクション(物を持つ・引っ張る・押す・投げる)と非常にシンプルです。

黄色いレインコートを被った少女が “シックス”。全身ガリガリです。

法則に従ってパズルを解くシステムではなく、部屋の中の道具を使って扉を開けたり、次の部屋へと進む方法を模索する形式のパズルゲームです。シックスは背が小さく、腕力も乏しいのでドアノブを引っ張ったり、高所にあるスイッチを押すことはできません。足場をずらして土台にしたり、物を投げてスイッチを押したり、ロープに掴まったりしながら、扉を開けて先に進んでいきます。

部屋には悪趣味な装飾やイラストが多数あります。
船内はとにかく暗いです。灯りをつけながら慎重に進んでいきましょう。

船内には乗組員やお腹を空かせた乗客が徘徊しています。彼らに捕まってしまうとおやつにされてしまうため、物陰に隠れながら見つからないように進んでいきます。電気を消して死角に隠れたり、しゃがんだりしながら彼らをやり過ごして出口を目指しましょう。捕まったり、穴に落ちたりするとミスとなり、直前のセーブポイントからやり直しとなります。

緊張の一瞬。シックスが中央の柱に隠れていますが、プレイヤーも自然と息を潜めてしまいます。
「ザ・モウ」は超巨大な船舶です(画面中央左にいるのがシックス)。無事に脱出できるのでしょうか。

クリアまでは3~6時間程度とボリュームはやや短めですが、衝撃的なシーンも多く実時間以上にボリュームがあったように感じました。収集要素としてノームという隠れた小人をハグしたり、道中に隠されているランタンに火をつけるというイベントが用意されています。DLCや収集要素を含めると10~20時間程度は楽しむことができます。

収集要素のランタンとノーム。ノームを抱えると友達になれる(っぽい)。
ノームの秘密も最後まで語られないままです。

おすすめポイント

・怖いけれどついつい先を覗いてしまう作品

子供の頃に暗闇や怪物に対して抱えた本能的な恐怖を具現化したかのような描写が多数あり、「怖いけれどこの先に何が待っているかを見たい」と思わせるような恐怖と好奇心をプレイヤーに与えてきます。

置いてあるオブジェクトが逐一不気味です。

ストーリーは最初から最後まで薄気味悪く、後味が悪いまま展開されていき、後半は驚きの展開が待ち受けます。作中では文字が一切出現せず、シックスが捕まった原因や “ザ・モウ” の正体、乗組員や客の正体等も最後まで明かされません。最低限の情報しか与えられませんが、登場人物の癖が強く、各キャラクターの行動が一貫しているため、プレイヤーがゲーム終了後に考察に耽ることを可能にしています。所々ヒントと思わしき情報が散りばめられているため、プレイ後に考察することも楽しい作品でした。

キャラクターや背景の造形はクレイアニメのように、リアルではあるもののどこか柔らかみがあるデザインとなっています。敵キャラクター達も最初は怖いのですが、段々慣れてくると行動や表情を見ているとどこかお茶目で温かみを感じるようになります。ただ怖いだけの作品ではなく、敵キャラクターのバックボーンをついつい考えてしまうのも本作の魅力だと思いました。

乗客たちに食べられそうにながらテーブルの上を逃げまくるシックス

公式サイトにはゲーム内で語られていない設定などが公開されているので気になった人は覗いてみてください。

このゲームに向いている人・向いていない人

こんな人におすすめ

・ホラーゲームが好きな人
・ステルスアクションが好きな人

キャラクターの癖が強く、プレイヤーの不安を煽る演出も盛り沢山の為、演出面・ストーリー面のどちらもクオリティが高いです。グラフィックも綺麗なのでホラーゲームとしておすすめできる作品です。
また、中盤以降はステルス要素の色が強くなり、敵から隠れながらパズルを解いていくこととなります。敵から隠れながらこっそり進む緊張感、見つかった時のドキドキ感がたまらないので、ステルス要素が好きな人にもおすすめできると思います。

一方で、以下の人にはおすすめできないです

高難易度のパズル、アクション要素を楽しみたい人
・ゲーム性自体を楽しみたい人

プレイヤーでできることが少ないため、パズル自体の難易度は簡単です。高難易度の謎解きを目当てにしている人には向いていないと思います。また、後述しますがカメラワークがやや不親切で操作性も癖があります。パズル自体に独自性があるわけではないので、ホラーゲームが好きな人、世界観に惹かれた人以外の購入はおすすめできないと思います。

ここに注意!

マイルドなホラー描写がメインで、気色悪い描写は多数あれど流血等グロテスクな表現はあまりないのでそこはご安心ください。

自動で移動するカメラワークがやや不親切で、遠近感が掴みにくいシーンやキャラクターが遮蔽物などに隠れてしまうシーンが多々あります。精密な操作を要求されますが、あらぬ方向に物を投げたり、ジャンプしたりすることも多いのでゲームパッドでのプレイを推奨します。

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総括

サイドビュー形式の3Dアクションホラーゲームです。子供の頃に怖いと感じた暗闇や化け物のイメージをそのまま実物に落とし込んだような作品で、独特の怖さがあります。敵キャラクターは気色が悪いもののコミカルな見た目・動きで、どこか憎めないキャラクターをしていました。

ゲーム性はLIMBOINSIDEに似ており、グラフィックは綺麗、気味の悪いストーリーにも目が離せない作品なので、ホラーゲームが好きな人は是非遊んでみてください!

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