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Little Nightmares II 狂気からの逃避行【レビュー】

ゲームレビュー
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こんにちは、ちゃぶ台です。

今回は Little Nightmares II というホラー形式の3Dアクションを紹介します。以前紹介した Little Nightmares の続編で、可愛らしくも狂気めいた世界観がウリの作品です。前作からボリューム・演出・おもしろさの全てが進化しているので、ホラーゲームが好きな人は是非ご確認ください!

それでは早速紹介していきます。

概要

タイトルLittle Nightmares II
対応機種PS4(5), Nintendo Switch, Steam
価格3,960円(PS, Steam), 3,564円(Switch)
プレイ人数1人
言語日本語対応
ジャンル3D アクション, ホラー
開発元 / 発売元Tarsier Studios / BANDAI NAMCO Entertainment
一言前作の2倍くらい怖くない?
そして右下のセーブアイコンが出た時の安心感よ

ストーリー

主人公の少年「モノ」は、謎の塔から発信される怪電波によって歪められた世界に囚われています。

黄色いレインコートを着た女の子『シックス』に導かれながら、モノは電波塔に秘められた暗い秘密を追うことになりますが… それは容易なことではありません。モノとシックスの行く手には、この世界の残忍な住人たちが待ち構えているのですから…

あなたは、新たな悪夢の数々に立ち向かうことができるでしょうか…
(Steam Store より抜粋)

こんなゲーム

サイドビュー形式の3Dパズルアクションで怪電波の謎を解き明かすため、発信源となる塔を目指して冒険します。今作ではプレイヤーは主人公の少年であるモノを操作し、前作の主人公であるシックスと共に行動します。操作は移動、ジャンプ、アイテムを拾う(投げる)・アイテムを使う・手を繋ぐ・シックスを呼ぶです。シックスはモノの動きに合わせて自動的に行動・手助けをしてくれます。

帽子を被った主人公モノ(右)と部屋に閉じ込められていたシックス(左)。2人の出会いから冒険は始まります。
手を繋ぐと呼ぶは癒されます。(使い所は少ないです。)

前作同様ストーリーは一本道で、ひたすら画面右に進んでいくようなゲームシステムです。パズルは特定の法則に基づいて解くようなものではなく、置かれたアイテムや敵の特性、ギミックの動きを見ながら解き方を探っていきます。閉じられた扉を開けたり、立ち塞がる敵から逃げたりしながら先に進みますが、1人では開ける事ができない重いドアを2人で押して開けたり、1人が囮となっている間にもう一方のキャラクターが扉を開けたりと、2人で冒険することで前作よりも行動の幅が広がっていると感じました。

1人では乗り越えられない所も2人なら乗り越えられます。

今作もホラー要素が満載で、主人公は悪意満載のトラップや得体の知れない敵から何度も命を狙われます。前作は逃げることに特化していましたが、今作では武器を持つことで敵と戦うシーンも存在します。体力や残機、時間制限といった概念はなく、ミスをすると近くのチェックポイントから再開となります。

捕まらないように手を避けながら先に進むシーン。
屋敷の中でも高所から落ちるとミスとなります。

エンディングまでは5~6時間程度ですが、やり込み要素として帽子とファントムという影の回収、DLCが用意されています。クリア後はチャプター毎の帽子とファントムの数の回収率を確認することができます。ファントムは全て集めるとエンディングに一部変化が発生するため、集めがいがあります。

帽子はいつでも変えることができます。黄色帽子が視認性抜群で個人的には好みでした。

おすすめポイント

・前作から進化した恐怖

前作の魅力的なポイントであった、狂気に満ちた世界観、ミニチュアのような可愛らしさとおぞましさを併せ持つキャラクターデザインは今作でも引き継がれています。子供の頃に抱えた漠然としたトラウマを体現したような世界観で、不安を煽るような演出が多めです。出血や切断要素などのグロテスクな要素は省かれていますが、演出だけでプレイヤーの本能的な恐怖を駆り立てるビジュアルとなっていました。

中々に悪趣味な絵画。飾っている理由を問い詰めたいですね。

前作は船の中が舞台でしたが、本作では学校や病院等、チャプター毎に舞台が移動します。出現する敵やギミック、背景がガラリと変わるので常に新鮮な気持ちで遊ぶことができました。

個人的には学校が一番怖かったように感じました。

前作よりもボリューム・クオリティが進化し、ストーリー・謎解きはより複雑となっています。パズルは閃き力が必要となるものが多いですが、主人公が取れる行動が少ないため、1つの謎に10分以上悩むことはありませんでした。また、アクションの幅が広がった結果、全体的な難易度も向上しているように感じました。

このゲームに向いている人・向いていない人

こんな人におすすめ

・ホラーゲームが好きな人
前作の雰囲気が好きな人

ミニチュアのような可愛らしい質感の見た目とは裏腹に恐怖心や不安を煽る展開が満載です。演出・ストーリー共にホラー映画顔負けのクオリティなので、ホラーゲームが好きな人にはおすすめすることができると思います。また、前作のゲームシステムと雰囲気を継承し、ボリュームや演出が進化した作品のため、前作が好きな人にもおすすめすることが出来ると思います。

一方で、以下の人にはおすすめできないです

・コストパフォーマンス重視の人

エンディングまでは 5~6時間程度ですが、価格は4000円弱とかなり割高です。バリエーション豊富な謎と目を離せない怒涛の展開が続くため、プレイ中は熱中することができますが、やりこみ要素やDLCを含めてもボリュームは少ないため、コストパフォーマンス重視の人にはおすすめすることが出来ないと思います。

ここに注意!

アクション色が強くなったことにより、前回よりも初見で死ぬ要素が多くなった気がします。チェックポイントの数は多めですが、ややテンポが悪くなったように感じました。また、画面が暗くカメラが前面にあるため、遠近感が掴みにくいです。意図しないミスが発生する点がやや残念でした。

回収し損ねたファントム・ぼうしの回収のために、リトライする事ができるのですが、チャプター単位でしか区切られておらず、チャプターの中でシーンを選ぶことができない点が少し気になりました。

また、個人的にはストーリーは楽しめましたが、他のレビューを拝見すると賛否両論なようです。個人的には前作との繋がりが分かり辛い点だけが少し残念でした。

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総括

サイドビュー形式のホラー要素満載の3Dのパズルアクションで、モノとシックスの2人で巨大な街の冒険します。前作のおすすめポイントであった独特でおぞましい世界観をそのままに、ボリューム・クオリティが進化した作品です。ゲーム性や雰囲気は前作とほぼ同じのため、前作が面白いと思った人がプレイしてみてください!

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