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LIMBO 殺意満タンのブラックパズルアクション【レビュー】

ゲームレビュー
ゲームレビュー

こんにちは、ちゃぶ台です。

今回は LIMBO という 2D アクション・パズルゲームを紹介します。少年が襲い掛かってくるトラップや敵の猛攻をかいくぐり、妹を救出する作品です。オープニングからエンディングまで、全てがモノトーン調で描写されていることが特徴です。見た目ほど怖い要素はないので、ホラーがダメな人も覗いてみてください。

それでは早速紹介していきます。

概要

タイトルLIMBO
対応機種Steam, Nintendo Switch, PS4, IOS
価格980円
プレイ人数1人
言語日本語対応
ジャンル2D アクションパズルゲームホラーゲーム
開発元 / 発売元Playdead / Playdead
一言LIMBO DANCEは出てこないです。

ストーリー

薄暗い森の中で目覚めた少年。森や工場を抜けて妹の救出を目指します。会話やあらすじなどは一切存在しないため、これだけの事前情報だけあれば大丈夫です。

こんなゲーム

サイドビュー形式の2Dアクション・パズルゲームとなります。少年を操り、真っ黒な森の中をひたすら右へ右へと進んでいきます。操作は移動・ジャンプ・アクション(スイッチの切り替えや物を押す等)と非常に簡単です。作中では会話や文字は一切出てこないので、自力で次に進む道を発見し、突破口を探し出す必要があります。

全て白黒で描写さます。光る少年の目が若干怖いです。

ゲームの説明としては以上なのですが、操作はシンプルながらとにかくパズルのバリエーションが多く、常に新鮮な気持ちでパズルに向き合えます。どんなギミックがあるか簡単に記載します。

・箱を足場にして高所のロープに掴まる、高所からガラスに着地してガラスを割る
・死体を囮にしてトラップを無効化する
・ステージ全体が回転したり重力が反転するのを利用して高所に登る

#記載した例はほんの一部です。

看板を超えると重力が反転します。

基本的に死にゲーで、クリアまでに沢山の少年の命が失われることになります。リトライポイントは沢山用意されているので、あまりストレスは感じないようになっていますが、少年の四肢がバラバラになったり、鋭利なもので身体を貫かれるシルエットを何度も拝むこととなり、プレイヤーのMPがごっそり削られます。

時には巨大な敵に襲われることも。

寄生虫に脳を侵され、まっすぐ進めないといった事態も発生します。個人的には一番身の毛がよだつポイントでしたw 切り抜ける方法は、是非ご自身の目でご確認ください。

頭の上で光るのが寄生虫。でかい。。。怖い。。。

一部、ギリギリでジャンプするシーンや、一定時間内に細かい操作を要求されるといった、アクション部分に重点を置いたシーンも出てきますが、基本的にはパズル要素がメインとなります。アクションゲームが苦手な人でもなんとかクリアできるレベルかと思います。

ステージ内には収集要素としてきらりと光るモノが隠されています。ストーリーの進行には関係はありませんが、トロフィーのコンプリートを目指す方は是非集めてみてください。

光る何かが収集要素。巧妙に隠されていて見つけ辛いです。

私のプレイではクリアまでは5時間程度要しました。クリアだけならもう少し早くクリアすることも可能ですが、収集要素をコンプリートする場合はもっとかかることが想定されます。

おすすめポイント

・多くが語られない雰囲気ゲー

モノトーンのゲームの描写がとてもいい味を出しています。決して手抜きという訳ではなく、色の濃淡や環境音等がフル活用されており、モノトーンという縛りの中ではできる限り不気味さが引き出されるように作られていると思います。

ストーリーは一切語られません。妹を探しているという設定さえもストアには記載がありますが、ゲーム内では殆ど描写されず、少年が薄暗い森で起き上がり、おもむろに進みだすところからゲームが始まります。一方で、現代的な工場施設から前時代的なジャングルといった様々な景色や背景、主人公を殺そうとする悪意等は沢山描写され、ギャップが目立ちます。主人公が狙われる原因や時代背景、化物や原住民(?)の正体が気になる作品でした。

既に廃業していそうな HOTEL の看板
他のキャラクターに吹き矢で襲われることも

ファンの中でも様々な考察が進んでいるようなので、気になった人はプレイ後に確認してもいいかもしれません。

このゲームに向いている人・向いていない人

こんな人におすすめ

・雰囲気ゲーが好きな人

右も左もわからない状態から、沢山の死線を超えていくこととなり、最後の最後まで物語の背景などは明かされないまま終わります。ゲームの背景画面やキャラクターから裏設定などの考察を行うことが好きな人にはおすすめな作品です。

一方で、以下の人にはおすすめできないです

・ホラー要素、明確なストーリーを求める人

ホラー要素がありそうな雰囲気ですが、滅茶苦茶怖い描写は皆無でした。(意外な殺され方をするシーンは沢山ありましたが。)巨大な敵や無機質に動き続けるカッター等、不気味なものは沢山出てきますが、ホラーゲームとして買うには少し物足りないかもしれません。

ここに注意!

若干、操作感に癖があり、慣れるまでは苦労するかもしれません。また、ちょっと水に浸かるだけで溺れてしまう等、些細なミスで死亡扱いになってしまうので、イライラさせられる部分もあります。

血は出ませんがグロイ要素もあるので、その点はご注意ください。

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総括

モノトーンの2Dアクション・パズルゲームとなります。用意された即死トラップをかいくぐりつつ、様々なギミックを活用して妹を探し出す作品です。何もわからないまま沢山の危険なギミック、悪意に触れるという雰囲気満点のホラーゲームで、後味の悪さや不気味さを十分に感じることができます。次に何が起こるか分からないワクワク感がたまらない作品で、とても面白いので気になった人はぜひ遊んでみてください!

妹の救出に成功するかどうかは、是非ご自身の目でご確認ください!

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