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Let’s Build a Zoo トンデモ動物園へようこそ!【レビュー】

ゲームレビュー
ゲームレビュー

こんにちは、ちゃぶ台です。

今回は Let’s Build a Zoo という動物園の経営シミュレーションを紹介します。30万種類以上の動物やキメラを造って展示したり、様々な施設を建てて自分だけの動物園を作ることができる作品です。自由度が高く動物園にあるまじき設備を導入できたり、細かいチューニング可能な点が魅力的な作品なので、気になった人は覗いてみてください。

それでは早速紹介していきます。
#本稿は DLC の内容は含みません。

概要

タイトルLet’s Build a Zoo
対応機種Steam
価格2,050円
プレイ人数1人
言語日本語対応
ジャンルシミュレーション
開発元 / 発売元Springloaded / No More Robots
一言(キメラ造れるなら他にいくらでも稼ぐ手段あるでしょうに)

ストーリー

特にありません。自分だけの動物園を作りましょう。

こんなゲーム

動物園経営シミュレーションでお金を稼いでいくことが目標です。動物の檻を作って動物を飼ったり、フードショップやギフトショップを建てたりと施設やオブジェを建設することで集客を増やしています。いくつかのタスクはあるものの明確な目的はなく、時間をかけて自由に動物園を経営することができます。

最初は更地から始まります。画面右からタスクを確認可能。
タスクをこなして報酬を受け取ることができます。チュートリアルの一部となっているものもあります。

最初は土地が狭いですが、20倍以上に拡張することができます。

操作はマウスで行い、お金を使ってタイルや植物を敷き詰めたり、施設を建てていきます。最初はウサギしか入荷することができませんが、他の国の動物園と物々交換の要領で、育てた動物と新しい動物を交換することで仕入れできる動物の種類を増やしていきます。

檻の中には水場や遊び場を設置しつつ、飼育員を雇って餌を補充します。
東京の動物園とはカモノハシをトレードできるようです。

最初はノウハウ不足で限られた施設しか建設することができませんが、研究者を雇うことで新しい設備や機能のアンロックができます。時間経過でリサーチポイントが溜まるため、溜まったリサーチポイントを消費して、新しい建物のアンロックやボーナスの受け取りを進めることとなります。

アンロックには非常に時間がかかるので率先して取り組みましょう。

景観や動物の種類、動物園の規模に応じて来る人数が変化します。ゴミ箱の設置や清掃員を雇ってゴミが溢れないようにしたり、死んでしまった動物を焼却処分して檻の中を綺麗にすることも大切です。動物や敷地が増えて規模が大きくなるとチケットの値上げも可能なので、施設が充実すればするほど収入が増えていきます。

お客はバスに乗ってやってきます。全員が搭乗できるようにバスの購入・拡張も必要です。
カテゴリー毎にパフォーマンスが評価されるため、足りない分野を強化していきましょう。
お客のステータスを確認することで満足度や足りないものを確認することができます。

また、本作では動物のDNAを研究することで、色々な柄の動物を作ったり、動物同士を合成したキメラを造り出すことができます。柄を含めると動物の種類は3000種を超えるとのことなので、集めがいがあります。

各動物には10種類の見た目が用意されています。
ウサギとガチョウを組み合わせたキメラ。

また、動物園にはモラル値というシステムが用意されており、善行を行うとモラル値が上昇し、悪行を行うとモラル値が下がります。定期的にお金を払ってモラル値を上昇させたり、お金を得てモラル値を低下させるような、ランダムなイベントが発生します。特定の施設やオブジェクトを建てるにはモラル値が一定値以上または以下でないと建てられない場合もあるため、プレイスタイルによって経営方針が変化することとなります。

モラル値が下がる例。それはそれで凄いですけどね。。。

時間は自動的に経過しますが、倍速や停止しての操作も可能です。一週間が経過すると水道や電気代、従業員へのお給料の支払いが発生します。光熱費やゴミ回収費のコストは発電施設やリサイクル施設を作ることで減らすことも可能です。お給料は低く設定しすぎるとストライキが起きたり、パフォーマンスの低下を招くため、ケチり過ぎないことが重要です。

収支を見比べつつ次の週の方針を固めましょう。

特に目的はないため、飽きるまで遊ぶことができますが、25時間ほどかけても地形は半分程度しか埋まりませんでした。有料DLCも用意されていますが、DLC が無くても50時間程度は楽しむことができると思います。

おすすめポイント

・動物園らしからぬ自由度の高さ

自由度の高さがウリで、もはや街を作るイメージです。

動物については生態に合わせて餌の配合を変えたり、動物が好むアイテムを檻の中に設置させてストレスを解消させたりと細かい調整が可能です。動物同士で繁殖させて新しい模様の動物を作ったり、病気になった個体を獣医に見せることで治したり、増えすぎた個体を別の機関に寄付したりと、あれこれしているだけでかなりの時間が溶けてしまいます。

栄養バランスやコストを考慮した餌の配分を設定します。

動物に関する施設以外では発電所やゴミ焼却所、農場やサブウェイといった様々な施設を建てて動物園の利便性・収益率を上げていきます。CO2の排出量を気にして植物を植えたり、特定の企業の株を買って投資したりと色々なことができるため遊んでいて飽きません。

家がないだけで完全に街ですね。

また、本作のモラル要素が独特で面白いです。豚にスプレーで着色してイノシシとして展示したり、死体遺棄を手伝って追加資金を得たりとやりたい放題です。増えすぎた動物を安楽死させたり、動物の肉や皮を売って資金にしたりと動物園の経営とはかけ離れたユーモア全開のイベントが発生するため、楽しめました。

動物園のオーナーとなればこんな依頼も来るらしいですね。
ちょっとくらい客が消えてもへーきへーき!

動物の種類、研究によるアンロック要素が大量にあるので、長時間楽しむことができる作品に仕上がっています。チュートリアルが最低限でUIが使いにくく分かり辛い部分もありますが、1度ハマると気にならないレベルでした。理不尽なイベントやこれまでのプレイが無駄になるようなイベント等も特に無いため、1人でとことん経営を進めることができる良い作品だと感じました。

このゲームに向いている人・向いていない人

こんな人におすすめ

・経営シミュレーションが好きな人
長時間遊べる作品を求める人

プレイヤー側で設定可能な項目が多く、細かい調整が可能です。研究によりどんどんとできることが増えていき、邪魔もほとんど入らないため、自由な経営シミュレーションが好きな人にはおすすめすることができます。

また、自由度が高くやれることが沢山あるのであっという間に時間が過ぎていきます。長時間遊べる作品やコストパフォーマンスが高い作品を求める人にはおすすめすることができると思います。

一方で、以下の人にはおすすめできないです

・高難易度シミュレーションが好きな人
・飽きやすい人

運営は適当に動物を檻に放り込み、従業員やショップを適当に配置するだけで成り立つ簡単難易度です。資金繰りも適当で問題はなく、お金が無くてもローンを組んで徐々に返済することで賄うことができます。バーガーバーガーのように容赦なくゲームオーバーとなるようなゲームシステムではないので、本格的なシミュレーションを楽しみたい人にはお勧めすることができないと思います。

また、明確な目的は用意されていないため、早々に飽きてしまう人もいると思います。自分で目標を設定することが苦手な人や飽きやすい人にはおすすめすることができないとおもいます。

ここに注意!

UIが分かり辛く、ゲーム性の複雑さに拍車をかけています。チュートリアルが最低限のため、慣れるまで苦労する点が残念でした。

また、ブラックユーモアが満載で動物の扱いも中々酷いので、動物が好きな人にはあまりお勧めすることができないかもしれません。。。

類似のゲーム

バーガーバーガー・・・ハンバーガーショップ経営シミュレーション。こちらは難易度が高い。

総括

自由度の高い動物園経営シミュレーションです。徐々に研究や建設をすすめて、キメラや新種の動物を造ったり、犯罪に手を染めたりとやりたい放題で楽しめます。明確な目標が用意されていない点、難易度が低めで適当にプレイしても赤字にならない点からやや物足りなさを感じる人もいるかもしれませんが、自由度の高さゆえのやりこみが楽しく、あれこれ建築しているだけでサクッと数時間が消えるような時間泥棒の作品なので、シミュレーションゲームが好きな人は是非遊んでみてください。

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