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LA-MULANA ガチで挑む、超大作考古学アクション!【レビュー】

ゲームレビュー
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こんにちは、ちゃぶ台です。

今回は LA-MULANA という2Dアクションを紹介します。ファミコン時代の高難易度アドベンチャーを現代風・高クオリティにした傑作です。圧倒的なボリュームと高難易度が故に、決して万人におすすめすることはできないのですが、コアなゲーマーには間違いなく刺さる作品なので、気になった人は是非覗いてみてください!

それでは早速紹介していきます!

概要

タイトルLA-MULANA (ラ・ムラーナ)
対応機種Steam, Nintendo Switch
価格1,480円(Steam, Switch)
プレイ人数1人
言語日本語対応
ジャンル2Dアクション, メトロイドヴァニア, 謎解き
#遺跡探検考古学アクションゲーム
開発元 / 発売元NIGORO / PLAYISM
一言数多くのインディーズゲームをプレイしましたが、1番好きな作品です。
当時Wii版でプレイしたのですが、Wiiリモコンの電池切れや感度の悪さや石板が1つ配置されないというバグに長時間苦しめられました。

ストーリー


主人公のルエミーザ・小杉は助教授として、大学で考古学を教えていた。
講義をこなしながら、休暇となればまだ見ぬ古代遺跡を探して世界中を飛び回っている日々。

ある日、講義を終えて研究室に戻ると、机の上には小汚い封筒が一枚。
そこにはライバル視している親父からの手紙と一枚の金貨が入っていた。

『ついに見つけたぞ。私の勝ちだ。』

金貨には今まで見た事もない文様。だがしかし、そこに刻まれた文字には見覚えがある。
全ての文明の起源となった未だ知られぬ古代文明遺跡、「LA-MULANA(ラ・ムラーナ)」。
親父は「LA-MULANA」に関する重要な情報を見つけたに違いない!

親父の研究を出し抜き、歴史に自分の名前を残すため、愛用の鞭とパソコンを片手に空港へ向かった。
行き先は、全ての文明、全ての生命の起源と言われる伝説の地、「LA-MULANA」だ!

こんなゲーム

サイドビュー形式の2Dアクションで広大なマップを探索してLA-MULANA遺跡の全貌を解き明かすことが目標です。操作は移動・ジャンプ・攻撃・聖杯の利用・スキャナーの利用とシンプルですが、ゲームの進行と共に新しいアイテムやアクションを入手します。

拠点はLA-MULANA近くのキャンプです。ショップや体力が回復できる温泉があります。

メイン武器は鞭や斧、ナイフ等の近接武器です。サブ武器の手裏剣や銃を使うこともできますが、消耗品なので事前の購入が必要です。お金は敵を倒したり、道中に配置された壺を壊すことで獲得することができます。

鞭のリーチは短めです。
下方向に攻撃できる矢じり、上方向に攻撃できる発煙筒は重宝します。

手持ちのパソコンにはメールソフトが入っており、ストーリーの進行とともにメールを受信します。大体どうでもいい内容ばかり届くのですが、たまに重要な内容が記載されているので、見落とさないようにしましょう。

遺跡を守る(暇な)長老が雑なメールを送ってきます。

フィールドは広大で複数のダンジョンから構成されています。各ダンジョンにはセーブポイントの石碑が用意されており、聖杯というアイテムを使うことでいつでも全てのセーブポイントにワープすることができます。死んでしまった場合もここからの再開となります。

マップは1画面が1つの部屋に対応しています。
聖杯はどのステージのセーブポイントにもいつでもワープできる優れものです。

ダンジョン内にはおもりを置く台座が用意されています。おもりをショップで購入し、台座に置くことで様々なギミックが稼働します。ただし、ダンジョンを冒険する侵入者を排除するトラップも紛れているため注意が必要です。

骸骨が仕掛けの周りに沢山あるということは人がここで死んだということですね。
つまり仕掛けを動かすと…。碌なことにならなさそうですが押さずにもいられません。

道中には大量の石碑が配置されており、スキャナーで内容を読み取ることができます。謎を解くヒントや冒険のTips、世界観を掘り下げる補足等、様々な内容が描かれています。テキストとして保存することもできるため、重要そうな内容は保存しておきましょう。

道中では様々な人物と出会います。小難しい話をされることも多いですが、遺跡の謎を紐解くヒントとなることもあるので、会話内容をざっくりと覚えておくことをおすすめします。

世界観が凝っていることも魅力の1つです。

装備アイテムは徐々に増えていきます。装備することで効果を発揮するものや、持っているだけで効果を発揮するアイテムもあります。壁に捕まれるようになるかぎ爪やダッシュが可能となる靴等、操作性が向上するアイテムも存在し、冒険できるエリアが少しずつ広がっていきます。

また、ショップではアプリの購入・インストールも可能です。一見よくわからないソフトばかりですが、内部的にキャラクターの強化につながるものが多いため、とりあえず導入しておきましょう。

ショップはダンジョン内にも出現します。よく探しましょう。
アプリは複数組み合わせて効果を発揮するものもあります。

ボスの部屋では、アンクジュエルという消費アイテムを使うことでボスを召喚することができます。ボスは大迫力かつ超強力ですが、倒すことでアイテムを得たり、閉ざされた道が拓かれます。攻撃のバリエーションも多く、滑らかなアニメーションが魅力的でした。

特別な環境で戦うイベント戦が多く楽しめます。

ネタバレ回避のため、具体的なステージ数などは明記しませんが、2人でアイデアを出しながら、ノーヒントで攻略に挑んだところクリアまでは70時間を超えました。(ノーヒントだと早い人でも30~40時間くらいはかかると思います)。やりこみ要素はありませんが、ハードモードや地獄聖堂という超高難易度のDLCも用意されています。

おすすめポイント

・圧倒的なボリュームと難易度

前提として本作品は意地悪な要素が多いです。操作性はアイテムの入手に従って改善していくものの、空中での制動が効かない等、意図的に悪く設計されています。また、序盤から多くのステージに侵入可能ですが、それぞれの謎がステージ内で完結しないため、どのステージのどの謎を次に解くべきなのか、どこにヒントがあるのか一切わからないこととなります。謎のヒントを求めて広大なマップを探索するため、クリアに時間を要することとなります。

背景の石像がいきなり襲ってくるトラップ

またとくべき謎も実に難解です。分かりやすいオブジェクトに特定のアイテムを使うような簡単なものではなく、断片的な情報しか書かれていない石碑から場所やオブジェクトを特定して、一見何もない場所でアクションを起こす等ピンポイントな行動を取る必要があります。ボリュームも多いため、謎が解けてもすぐに新しい謎で躓くことも多く、とことん苦しめられます。

まだまだ簡単な部類です。

公式で遺跡探検考古学アクションと銘打たれているように、壮大な謎を少しずつ紐解くこととなりますが、その分謎は上質で、世界観もよく練り込まれています。様々な困難を乗り越えてボスを倒した時、本作のエンディングに辿り着けた時の達成感はとにかく格別でした。

・全体的なクオリティの高さ

神話をモチーフにした世界観、ステージ毎にガラッと雰囲気が変わる繊細なドット絵、滑らかな中ボス・ボス戦のアニメーション、冒険心をくすぐるBGMと全体的にクオリティは高いです。探検もマップにない隠し部屋が用意されていたり、意外な所でステージ同士が繋がっていたり、終盤になってから一度利用したギミックを再利用したりとワクワクする要素がてんこ盛りです。とにかく昔のアドベンチャー作品を高クオリティ/ハイボリュームにした作品といった印象で、個人的にはとても楽しめました。

中ボスの種類も多いですが、とにかく強くて苦戦します。

このゲームに向いている人・向いていない人

こんな人におすすめ

・超高難易度の作品を求める人
ダンジョンを探検することが好きな人

アクション、謎解きの双方で凶悪な難易度を誇ります。ファミコン時代に少ないヒントから答えを導き出した人、何度もボスに挑んで勝利を掴みだした人、高難易度の作品を求める人にはおすすめできると思います。

また、クリアには隠し部屋を探したり、マップや石碑、人物の情報をまとめたりとダンジョンや遺跡を本当に探検するかのような攻略方法を求められます。ダンジョン探索が好きな人や謎解きが好きな人にもおすすめすることができると思います。

一方で、以下の人にはおすすめできないです

・忍耐力が無い人
対象の理不尽も許せる人

ヒントを見ない場合、探索だけで数十時間以上要します。複雑な謎が絡み合いヒントを見ても攻略
は大変で、アクション要素も難しいので、忍耐力が無い人にはおすすめすることができないと思います。また、ただでさえ難易度が高い上に、初見殺しの罠も多めです。操作性含めて意地悪な要素が多いため、多少の理不尽を許せる人でないと厳しいと思います。

ここに注意!

全てのマップの概要や石碑の内容をメモしておく方が結果的に早くクリアできます。ヒントを見ない場合は、面倒ですがマップを自作することをおすすめします。

DLCの地獄聖堂は流石に攻略サイトが無いと厳しいレベルの難易度です。本編をノーヒントで攻略した人もDLCではヒントをみつつ攻略することをおすすめします。

難しすぎて公式から説明書と攻略本が用意されているので活用してもよいと思います。

類似のゲーム

ガリウスの迷宮・・・本作のリスペクト作品。未プレイなのですが是非遊んでみたいです。

LA-MULANA2・・・本作の続編。クリア済みなので早めにレビュー予定です。

総括

サイドビュー形式のメトロイドヴァニアの超大作です。ファミコン/スーファミ時代の探検アクションを大幅に拡張した作品で、精巧なドット絵や意地悪だが質の高い謎、圧巻のボリュームが魅力的です。間違いなく人を選ぶ作品ですが、一部の層にはクリティカルで刺さる間違いない神ゲーなので、気になった人は是非遊んでみてください!

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