こんにちは、ちゃぶ台です。
今回は Kraken Academy!! という学園アドベンチャー作品を紹介します。秩序が崩壊したクラーケン学校に転校してきた主人公が学園の崩壊を救うために、様々な冒険を行うアドベンチャーです。ツッコミ所満載の世界観が特徴で、ブラックユーモアに溢れた作品なので、気になった人は覗いてみてください。
それでは早速紹介していきます!
概要
タイトル | Kraken Academy!! |
対応機種 | Steam, Nintendo Switch |
価格 | 1,840円(Steam, Switch) |
プレイ人数 | 1人 |
言語 | 日本語対応 |
ジャンル | パズルゲーム, ノベルゲーム |
開発元 / 発売元 | Happy Broccoli Games / Fellow Traveller |
一言 | 親御さんはよく入学を認めたなとまず突っ込みたい |
ストーリー
クラーケン・アカデミーはふつうの高校ではありません。美術学科は幽霊だらけ、うんていの下ではカルト信者が集会をし、そして今まさにワニが子供を食べています。
魔法のクラーケンとともに、校内の何者かもわからない悪意の黒幕、「裏切り者」を見つけ出しましょう。時間のループ1回ごとに、あなたはクラーケン・アカデミーの救済に一歩近づくでしょう。
こんなゲーム
ノベルゲーム寄りのアドベンチャー作品で、クラーケン・アカデミーという学校に転校してきた主人公を操り、学校の崩壊を止めるために冒険を行います。主人公が入学した日から、学校が滅亡するまでの3日間の中で、学校の崩壊を目論む裏切り者を見つけ出すことが目標です。6つの時間帯(1日目昼/夜、2日目昼/夜、3日目昼/夜)で物語が構成され、現実の時間経過と連動して徐々にゲーム内の時間が進んでいきます。
クラーケン・アカデミーは所属する部活動毎に授業内容や学園寮が分かれています。クラーケンから裏切り者を探し出すために、囚われてしまった4つの部活動の守り神(精霊)を救出することを依頼されます。気になるところを調べたり、怪しい人物から話を聞いたり、各部員が使用する服装やカードキーを用いて潜入しながら、囚われた守り神を開放する手段を探します。
主人公はクラーケンから受け取ったアミュレットを使うことで、1日目の昼まで時間を巻き戻すことができます。曜日や時間帯毎に他の生徒達の出現位置や発生するイベントが異なるため、何度も同じ3日間を繰り返してアイテムや情報を集めたり、守り神の救出を行います。
時間を戻した場合、他の人物との会話したという事実はなくなるため、同じクエストを受けるには同じ時間に再度話しかける必要がありますが、アイテムの入手状況と守り神の救出状況は引き継がれます。
基本的にはNPCと話したり、拾ったアイテムを使って謎を解く作品ですが、タイミングよくボタンを押すミニゲームや敵の攻撃を回避する戦闘パートも用意されています。アクションパートが苦手な人用にイージーモードも用意されており、ミスをしてもゲームオーバーにはならないため難易度は易しいです。
また、メインストーリーとは別にサブクエストが用意されています、デートや告白の手伝いといった学生らしいイベントから自販機のAIに反逆を起こさせるといった奇妙なクエストまで様々なものがやりこみ要素として用意されています。登場人物の殆どと仲良くなったり、集めたお金を使って家具を購入して自室の模様替えを行うこともできます。
メインストーリーは5時間程度でクリア可能とボリュームは少ないですが、サブクエストが豊富なため、やり込めば10時間以上は楽しむことができます。
おすすめポイント
・崩壊寸前のシュールな世界観
魔法や怪物はもちろんブロッコリーに変身した女の子が出現するなど、何でもありな世界観です。クラーケンから学校の崩壊を救うように言われますが、平日にも関わらず授業はない、教室の机や椅子の数が足りない、学食も1週間に2日しかご飯が出ない、至る所にゴミが散乱し壁にひびが入っている等、学校として既に崩壊しています。クラーケンや廃校寸前の学校の惨状を目の当たりにした主人公も大して驚くことはなく飄々としているので、登場人物が当たり前のように享受している違和感にツッコミを入れながら遊ぶ部分が楽しいポイントでした。
翻訳については架け橋ゲームズが担当しており、独特の言い回しや慣用句も豊富に出てきて読みやすいです。他のゲームのオマージュやブラックジョークが沢山散りばめられており、読んでいて楽しいテキストでした。
パズル・謎解き成分としては少し考えればすぐに解けるようなものが多く、サクサクと解けるため爽快感を得ることができます。1つの時間帯の時間制限も長めに設定されており、ゲームオーバーといった仕組みもないため、ゲーム初心者でもクリアしやすい難易度設計でした。
このゲームに向いている人・向いていない人
こんな人におすすめ
・シュールな世界観が好きな人
シュールな世界観が当たり前のように受け入れられており、学校が崩壊の危機を迎える以前に問題が山積みでツッコミ所が満載です。ブラックジョークや他のゲームのオマージュが飛び交うので、これらの要素が好きな人にはおすすめすることができると思います。
一方で、以下の人にはおすすめできないです。
・凝ったストーリーが好きな人
・独自のゲームシステムを求める人
シュールな世界観は魅力的でストーリーも王道の展開ではありますが、裏を返すと意外性に欠けます。時間のループやクラーケンという独特な要素が上手く組み込まれたシナリオという訳でもないので、凝ったストーリーやゲームシステムを求めている人にはおすすめすることはできないと思います。
また、全体的にお使いイベントが多く、作業ゲーになりがちです。ボリュームも少ないので、本作独自のゲームシステムを求める人にもおすすめすることができないと思います。
ここに注意!
各キャラクターについての掘り下げは少なめで、キャラクターゲーとしてもやや物足りないと思います。
類似のゲーム
見つけたら追記します。
総括
3日間を繰り返して学園の崩壊を食い止めるアドベンチャー作品です。シュールな世界観と多数出現するブラックジョーク/有名ゲームのオマージュが特徴的ですが、シナリオが薄味でボリュームも少ないため、個人的にはやや物足りないと感じました。狂った世界観が好きな人にはおすすめできるかもしれないので、気になった人は動画を確認したうえで遊んでみてください!
コメント