こんにちは、ちゃぶ台です。
今回は KATANA ZERO という2Dアクションゲームを紹介します。裏社会の闇に天誅を下す掃除人となって、依頼されたターゲットを護衛もろとも斬り伏せていく作品です。スタイリッシュな死にゲーアクションと、一度見始めると止まらなくなる映画のような波乱万丈のストーリーが特徴なので気になった人は是非覗いてみてください。
#血が沢山出るゲームなのでそこはご注意ください!
それでは早速紹介していきます。
概要
タイトル | KATANA ZERO |
対応機種 | Steam, Nintendo Switch |
価格 | 1,520円(Steam), 1,580円(Switch) |
プレイ人数 | 1人 |
言語 | 日本語対応 |
ジャンル | 2D アクション |
開発元 / 発売元 | Askiisoft / Devolver Digital |
一言 | SAMURAI が DRAGON っていうのは若干違和感。カッコいいけど |
ストーリー
裏社会で「ドラゴン」と恐れられる主人公は、銃弾をも跳ね返すカタナを振るう。雇い主から請け負った任務で、犯罪やドラッグに色濃く関与する闇の人物を始末し続けろ。
任務を成功させる度、ドラゴンの脳内には忘れていた過去が蘇る。
精神を安定させる薬によって手に入れた「予知能力」を駆使し、
過去の記憶と自分を繋げる血の世界へと進め。
(Nintendo Storeより)
こんなゲーム
サイドビュー形式の2Dアクションゲームです。刀を持つ主人公を操り、殺害するように依頼された闇の住人を斬り伏せます。ストーリーは1日毎にチャプターが分かれており、11のチャプターを攻略することでエンディングとなります。各チャプターはミッションをこなすアクションパートとストーリーが進むアドベンチャーパートに分かれています。
それぞれのパートについて紹介していきます。
■アクションパートについて
主人公は未来を見通す力を持っており、敵地への潜入の前にどのように立ち回れば敵を殲滅することができるかイマジネーションを行います。プレイヤーはイマジネーションの中で主人公を操作し、敵を殲滅します。
操作は移動・ジャンプ(壁ジャンプ)・刀攻撃・スロー・アイテム投擲・ローリング(回避)とやや複雑です。
プレイヤーが各マップをクリアして生き残ることができるビジョンが組み立てる(マップをクリアする)と、主人公が現実でイマジネーション通りの動きをします。体力や残機の概念は無く、敵に撃たれたり切られたりすると即座にイマジネーションが中断され、最初からイマジネーションを組み立てなおす(リトライ)することとなります。
(つまり、プレイヤーのミスで主人公が死んでも、想像の世界であるため、現実の主人公には影響がないということです。)
スローを使うと、一定の間、時の流れをスローモーションにできます。敵の攻撃の回避はもちろん、銃弾を切って敵に跳ね返すことも可能です。非常に強力ですが、敵はショットガンや連射できる銃を使ってくることも多いので、万能ではありません。早く使いすぎるとゲージがなくなってスローが解除されてしまったり、逆に使用が遅すぎると銃弾に撃ち抜かれるため、使い所が難しく面白いです。
1マップをクリアする動画(40秒程度)を貼ってみました。クリア時の主人公の動きは動画であとから見返すことができます。32秒頃から始まるモノクロのシーンが、主人公が現実で行動しているムービーとなります。
こちらは刀がメイン武器ですが、敵は銃を携帯しています。プレイヤーを見つけると正確・即座にプレイヤーを打ち抜いてくるため、如何に見つからずに敵を処理できるかが重要です。敵の瞬発力は半端が無く、雑魚敵相手でも普通に何度も撃ち抜かれますが、各チャプターは小さいマップ単位で区切られており、マップ毎にセーブポイントが設けられるため、ミスしても即座にリトライすることが可能です。
時にはトロッコやバイク等、乗り物に乗ってイベントバトルも存在します。通常のステルス寄りのバトルとは異なる立ち回りを求められるため、違った楽しさを感じることができます。こちらも細かくセーブポイントが設けられているため、気軽にリトライできる点はありがたいと感じました。
ボス戦でもプレイヤーはイマジネーションの中で敵を倒すルートを組み立てます。一撃でも喰らうと戦闘の初めからやり直しの為、緊張感があるバトルが続きます。全体を通して難易度はやや高めですが、リトライが即時で敵の動きも固定なので時間はそれほどかかりませんでした。
■アドベンチャーパートについて
ミッションの前後では主人公の私を垣間見ることができます。主人公は戦争で負った精神的苦痛を紛らわせるためにクスリの中毒状態になっており、毎日カウンセリングに通っています。カウンセラーや街の住人との会話では、選択肢が表示され暴力的な回答(話し相手との会話を先読みして、相手が話している間に回答する)と普通の回答の中から選択することが可能です。選択した結果によってシナリオに変化するため、他の選択肢を選んだ時の展開が非常に気になる良いシステムでした。
後述しますが、ストーリー部分だけでも非常に面白いです。エンディングまでは5時間程度で、収集要素は10時間程度でコンプリート可能です。
おすすめポイント
・スタイリッシュだけど骨のあるアクション
戦闘はテンポがよく操作性も良好です。敵が血飛沫と共に派手に飛び散る演出や、銃弾を跳ね返して敵を仕留める爽快感、クリア時のムービーの余韻がクセになります。
難易度は全体的にやや高めで、闇雲に突っ込むだけではクリアできません。制圧する部屋の順番やスロー、飛び道具を使うタイミングを何度も試行錯誤する必要があります。プレイヤーが戦術を建てるところが、主人公がイマジネーションを組み立てるストーリーと合致していて面白いと感じました。
敵は複数人いて1度に相手すると高確率で死にますが、マップの全体像が最初から分かっており、ボスを除いて敵は全て一撃で倒すことができるため、筋道を立てやすいような設計になっています。各マップやロード時間が短く、何度もリトライしてしまう良いシステムだと感じました。
・良質なストーリー
主人公はクスリの中毒になっており、クスリを入手するために暗殺をこなしています。そのクスリの副作用が時系列や幻覚が入り乱れた展開が続きプレイヤーを混乱させます。主人公の超能力もストーリーに大きく関与し、主人公が死んだと思ったらイマジネーション内の世界だった、イマジネーション上で敵を倒したと思ったら相手も同じ能力を持っていて現実世界で倒せなかった等、驚きの展開が続きます。
お洒落な演出や、プレイヤーの思い込みを逆手に取る演出も存在し、クリア後にはクオリティの高い映画を見たような満足感を得ることができました。個人的には主人公がカセットテープでBGMを流し始めると共にミッションが始まる演出が高評価でした。
このゲームに向いている人・向いていない人
こんな人におすすめ
・スタイリッシュアクションが好きな人
・アングラな世界観が好きな人
死にゲーですがアクションのテンポが速く、疾走感のあるゲームシステムです。
敵をまとめてなぎ倒した時、銃弾を斬り返して敵を屠った時、強敵に打ち勝った時等、常に爽快感や達成感を得ることができます。スタイリッシュなアクションゲームが好きな人にはおすすめすることができます。また、ストーリーも非常に面白いため、アングラな世界観が好きな人にはハマる作品だと思います。
一方で、以下の人にはおすすめできないです。
・無双系のゲームをイメージしている人
・ストーリーを最後まで楽しみたい人
敵の血飛沫が派手に舞い、爽快感はある一方、敵の反射神経・狙撃の精度が凄くこちらもたくさん死にます。難易度も高めなので、敵を大量に倒して爽快感を得る無双系ゲームを期待している人には向いていないかもしれません。
また、ストーリーは非常に面白いですが、全ての謎が解き明かされるわけではないため、若干の消化不良があります。続編の作成が想定されているようなので、そちらに期待したいと思います。
ここに注意!
ボリュームはかなり少なめで、ストーリーも完結していないので少しコスパは悪いように思いました。
また、隠し要素はあるものの、雑魚敵の種類ややりこみ要素はもう少し欲しかったように感じました。
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総括
闇社会のサムライとなりスタイリッシュに敵を斬り伏せるアクションゲームです。映画のような惹き込まれるストーリーとおしゃれな雰囲気、高難易度ながら何度もトライしてしまうアクション性が高評価でした。
ストーリーが未完でコスパがやや悪いという点に目をつぶれば、内容自体は非常に面白いです。いずれ完結編が出ると思うので、今後の展開を楽しみにしようと思います!
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