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INSIDE 暗闇の中は希望か、絶望か【レビュー】

ゲームレビュー
ゲームレビュー

こんにちは、ちゃぶ台です。

今回は INSIDE という 2D アクションパズルゲームの紹介をします。前回紹介したLIMBOの続編の作品で、ゲーム内容もかなり近いものとなっています。LIMBOとの違いに焦点を当ててを記載しているため、LIMBOの記事を見たうえで本稿を読むことをおすすめします。

後半はグロテスク(?)なシーンが目立つので苦手な人は要注意です。
#本投稿にはグロテスクなシーン、ネタバレシーンの記載はありません

YouTubeにエンディングまでのプレイ動画を投稿したので気になった方は覗いてみてください。こちら
それでは早速紹介していきます。

概要

タイトルINSIDE
対応機種Steam, Nintendo Switch, PS4, IOS
価格1980円(Steam, Nintendo Switch)
プレイ人数1人
言語日本語対応
ジャンル2D アクションパズルゲームホラーゲーム
開発元 / 発売元Playdead / Playdead
一言本稿の煽り文が575で気に入ってますw
少年のタフさにビビる作品。アクション俳優並み。

ストーリー

少年が謎の組織に追われながら森や工場、謎の施設の中を駆け抜けていきます。前作と違い、少年の目的や追われる背景の描写は一切ありません。

こんなゲーム

サイドビュー形式の2Dパズルアクションです。少年を操り、様々なギミックを活用しながら右へ右へと進んでいきます。見ての通り、前作からグラフィックがリアル調に進化し、不気味さが増しました。操作は移動・ジャンプ・アクション(スイッチの切り替えや物を押す等)と非常に簡単です。ゲーム内では文字や会話、ナレーション等は一切出ないため、自分でギミックの解き方・進む方法を考えます。

少年は追われる立場のようで、武装した大人や警察犬といった追っ手が少年を追いかけてきます。捕まってしまうと即ゲームオーバーになるため、隠れたり追っ手の届かないところに逃げながら進んでいきます。

見つかるとたいていロクなことにならないです。

一方で、前作とは違い高圧電流や電気のこぎり等、即死に繋がるトラップは少ないです。死んでゲームオーバーになることもありますが、死ぬ回数はかなり少ないため個人的にはありがたく思いました。リトライポイントも沢山用意されているため、思う存分ミスできます。

LIMBOよりもステルスアクション要素は増加

操作性についてはかなり向上しました。前作とは違い、レスポンスが良くぬるぬると動くため、操作ミスによる死亡はかなり減ったと思います。

パズルの難易度は絶妙でいずれも5分ほど悩めば解けてしまうくらいの簡単~やや難しめのレベルです。登場するアイテムやギミックが毎回最低限なので、サクサク解けて気持ちよく感じます。自分はエンディングまで大体3時間程度でクリアしました。プレイ時間的にはやや短めですが、衝撃的なシーンや波瀾万丈があり、体感はもっとボリュームが多かったように感じました。

前作同様、様々なところに収集要素のアイテムが隠されているため、ハマった人は是非コンプリートしてみてください。ステージは広大で巧妙に隠されているため、全て見つけるのは本当に苦労しました。

プラネタリウムみたいなアイテムだが、正体は謎です。全部集めて特定のところに進むと・・・?

おすすめポイント

・更に増えたパズルのバリエーションと描写

全体的にLIMBOの正統進化だと思います。まず、パズルのバリエーション・ボリュームが拡張されています。パズルの解き方の例を挙げてみます。

  • 1. 洗脳状態の人の列に混じって進んでいくシーン
    工場には洗脳済みの市民?が沢山います。彼らは意識をコントロールされているようで、全員同じ行動をとります。彼らに混じって同じ行動をうまくとりながら検査を潜り抜けます。もちろん失敗すると彼らの仲間入りを果たすこととなります。
突然立ち止まったり、振り返ったり。うまく行動を合わせます。
  • 2. 人型の人形を操るシーン
    頭についた謎の装置を使うと周りの人形達を操り、自分と同じ行動をとらせます。少年1人の力では運べない重いアイテムをみんなで運んだり、届かない足場に持ち上げてもらうことが可能です。人形とはいえ、少年の数少ない味方なので一緒にいるときは心強いです。
少年の押すような動きに合わせて背景で障害物を押している人形達。
  • 3. 水中のパズルを解くシーン
    前作の少年とは違い、今回の少年は泳ぐことができます。水中のスイッチを起動したり、潜水艦を操り水中を進む等、前作にはなかった要素が増えています。時には水中で敵に追いかけられることもあります。水回りの音が非常に鮮明で水中の方が緊迫感が増して怖いです。個人的に水中はこりごりですね・・・
潜水艦は研究施設から奪い取ったものです。やりたい放題ですね。

そして、カラーになったことでゲーム全体がより鮮明に、より残酷に描写されます。捕まってしまった者達の末路や少年の死に様までしっかりと描写され、残酷度は前作を超えていると思います。

背景についても気合が入っています。鬱蒼とした森や荒廃した工場、荒れ地を抜けたと思えば、最新鋭で怪しげな研究施設やおしゃれなオフィスに足を踏み入れたりと、常に背景が目まぐるしく変化し、プレイしていて決して飽きません。

流れていく背景をみているだけで楽しめますし、少年が追われる理由や世界観についての考察に耽ることも楽しい作品です。是非プレイ中には背景にもご注目ください!

・後半の衝撃的な展開

ネタバレ回避のため詳細について記載は省きますが、前作とは違い後半から衝撃の展開が待ち受けています。ゲーム性もとある地点から大きく変わり、エンディングまでの展開の見通しが全くつかなくなってきます。
後半は怒涛の展開で辞め時がわからなくなるゲームなので、まとまった時間にプレイする方がいいかもしれません。是非前情報なしで遊んでみてください。

このゲームに向いている人・向いていない人

こんな人におすすめ

CoC (クトゥルフ神話)やホラーゲームが好きな方
・雰囲気ゲーが好きな人

前作よりもホラー要素が強めになった気がします。身の毛のよだつシーンや物理法則に反したギミックが増え、プレイヤーのMPも沢山消費させられます。前作同様、物語は一切語られず、背景やNPCの動きから推察するしかない雰囲気ゲーとなるため、そういうゲームがウェルカムな人にはおすすめの作品です。

もちろん、LIMBO が好きな人も間違いなく楽しめます。

一方で、以下の人にはおすすめできないです

ホラー、グロテスクなシーンが苦手な方

前作もややホラー、グロテスクなシーンがありましたが、今作の方がカラーになった分、よりリアルで激しい描写になったと思います。がっつりホラー、グロという訳ではありませんが、苦手な方はプレイを控えるか薄目でちらっと覗き込むくらいに留めておくことを推奨します。

ここに注意!

謎解きのレベルは変わりませんが、求められるアクション要素の難易度は下がったように感じました。

カラーになった分背景の情報量が増え、表現も豊かになりましたが、グロテスクなシーンもリアルになったので要注意です。

本作もたまにセールで安く購入が可能なので、セール時に購入してもいいかもしれません。

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総括

怪しい組織に追われながら、少年が森や工場を逃げ回る2Dパズルアクションとなります。好評だった前作の持ち味をそのままに正当にパワーアップした作品となります。前作を楽しめた方も、今作から遊んでみた人も、必ず楽しめる作品なので、気になった方は是非遊んでみてください。
後半の衝撃は是非皆さんに味わってほしいです笑

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