こんにちは、ちゃぶ台です。
今回は Infinite Guitars という音ゲー×RPG×アクションを紹介します。様々な要素が混ざったゲームシステムと、滅びた世界の中で巨大ロボットやドラゴンに立ち向かうという独特な世界観、癖の強いデザインが特徴的な作品です。やや造りの甘さが目立つものの、独特な作品に仕上がっているので気になった人は是非覗いてみてください。
それでは早速紹介していきます!
概要
タイトル | Infinite Guitars |
対応機種 | Steam, Nintendo Switch |
価格 | 1,980円(Steam, Switch) |
プレイ人数 | 1人 |
言語 | 日本語対応 |
ジャンル | 2D アクション, RPG, 音ゲー |
開発元 / 発売元 | Nikko Nikko / Humble Games |
一言 | 解放のドラム はまた別のお話 |
ストーリー
主人公であるJJはギターが好きな少女です。彼女は亡き父親の約束を果たすために、祖父と共に空中に浮かぶ島々を旅していました。祖父はギターで動く特別なメカを使って自由を勝ち取った戦争の歴史を、JJに教えようとしますが、JJはそんなことに興味は無くひたすら音楽に打ち込んでいました。
しかし、とある出来事を境にJJは様々な出会いや事件に巻き込まれていきます。彼女は、サムケイリー、ルーという仲間たちとチームを組み、メカに立ち向かう反乱軍の一員となります。
彼女の父親や祖父の秘密を知りながら、JJは自身の運命に立ち向かうために冒険にでるのでした。
こんなゲーム
音ゲーとRPG、2Dアクションを混ぜ合わせた作品で、11のチャプターのクリアを目指します。主人公達はエレキギターや音楽の力を使い、襲い掛かってくるロボット達に立ち向かいます。操作は移動・攻撃・ジャンプ・回復・ダッシュで、フィールド上では簡単なパズルを解いたり、リズムゲームで塞がれた障害物を壊したり、敵の攻撃やトラップを避けながら先に進んでいきます。
リズムゲームは3つのレーンに流れてくるノーツに合わせてボタンを押します。同時押し・長押し・連打と一般的な要素が含まれており、一定の成功率を満たすとギミックを起動できます。
フィールド上に存在する敵に触れると戦闘が始まります。戦闘はターン制のRPGで、味方1人の攻撃と敵の攻撃を交互に繰り返します。自ターンでは複数のキャラクター・攻撃方法の中から1つを選択し、体力やお金(スクラップ)など攻撃方法に沿ったコストを支払って攻撃します。攻撃時にはタイミングよくボタンを押したり、音ゲーの成功率によって当たえるダメージや獲得できるチャージゲージの量が変化します。
音ゲーの攻撃では一定小節のパートを演奏して成功率を判定します。3回ミスするとその場で終了して僅かなダメージしか与えることができない一方、最後まで演奏しきると大ダメージを与えるといったコマンドや、仲間とセッションして連続で演奏することでより大きなダメージを与えることができるコマンドも用意されています。
敵のターンでは移動とローリングで敵の攻撃を回避します。被弾時のダメージは大きめですが、慣れると全ての攻撃を回避できます。敵の攻撃をギリギリで回避するとチャージゲージを貯まり、回復や攻撃の強化に利用することができます。
道中で得たお金は装備アイテムの購入や武器の強化に利用することができます。ただし、攻撃・防御・体力のパラメーターから1つを上げるといった程度で細かい調整はできませんでした。
次の目的地やこなすべきミッションはマップから確認することができます。ストーリーはお使い要素があるもののエリア内で全て完結し、サイドクエストをこなしてからメインゴールに向かうと大体クリア可能なため、迷うことはほぼありませんでした。
ボス戦のみ戦闘の突入前にフィールド上で敵の攻撃を掻い潜りながら攻撃を当てるシーンがあります。ある程度攻撃を当てると通常の戦闘に突入しますが、フィールド上で受けたダメージを引き摺ったまま戦闘に入るため、極力被弾を避けるような立ち回りを求められました。
チャプターは11個と数は多めですが、クリアまでは7-9時間程度あれば到達可能です。基本的にストーリーは一本道でやりこみ要素はありませんでした。
おすすめポイント
・アクション/RPG/リズムゲーの3拍子
アクション・RPG・リズムゲーの3つの要素を1作でサクッと楽しむことができます。操作は簡単ですが、敵の攻撃力が大きい他、コマンドや音ゲーをミスすると僅かなダメージしか与えることができないため、緊張感のある戦いを楽しむことができます。体力がコストになっているコマンドもあり、攻撃後に体力が尽きてやられることもある点は中々斬新でした。ただし、しっかりと敵の攻撃を回避する事さえできれば死ぬことは無く、何度でもトライできるため難易度は簡単でした。
また、曲数はそれほど多くないのですが、アップテンポでノリノリのロックが常に流れています。癖はあるものの手描き風のデザインと、迫力のあるアニメーション、思春期の少年少女が心理的な成長を遂げる王道のストーリーはやや魅力的でした。
このゲームに向いている人・向いていない人
こんな人におすすめ
・緊張感のある戦いを楽しみたい人
戦闘中にコマンドをミスすると大ダメージを受けたり、全く敵にダメージを与えられません。常に緊張感がある戦いを楽しむことができるため、ハラハラした戦闘に挑みたい人にはおすすめすることができるかもしれません。
一方で、以下の人にはおすすめできないです。
・飽きやすい人
・本格的なRPG/音ゲーを求める人
プレイヤーの攻撃や敵の攻撃が単調で、ストーリーやプレイが進んでも延々と同じような立ち回りを求められます。流れてくるノーツに併せてボタンを押したり、タイミングよくボタンを押すだけの作品なので、飽きやすい人や凝った作品を求める人にはおすすめすることができないと思います。
ここに注意!
下記の通り、気になるポイントが多くかなり残念でした。
・日本語対応ではあるのですが、一部未翻訳(英語)の部分がある点
・体力、経験値ゲージの見方が分かり辛い点
・道中のオブジェクトに引っかかりやすく、フィールド上での被弾時の無敵時間が短い点
・敵やダンジョン、ギミック、攻撃がワンパターンで飽きやすい点
・進行不能となるバグが存在する点
類似のゲーム
Undertale・・・説明不要の有名RPG。音ゲーでは無いものの戦闘シーンはやや似ている。紹介はこちら。
Everhood・・・リズムゲー×避けゲーの作品。独特な演出が魅力的。紹介はこちら。
総括
音ゲーとRPGとアクションゲームを混ぜ合わせた作品です。ロックな曲や暴走するロボットに立ち向かうという世界観は魅力的でしたが、それぞれの要素が中途半端で独自性に欠けており飽きやすいと感じました。全体的に物足りなさや荒削り感を感じたので、気になった人はプレイ動画を見たうえで遊んでみることをおすすめします。
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