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Iconoclasts 世界を救うメカニック少女【レビュー】

ゲームレビュー
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こんにちは、ちゃぶ台です。

今回は Iconoclasts という2Dアクションのメトロイドヴァニア作品を紹介します。メカニックを目指す少女が夢を叶えるため、大切な人を守るために崩壊しかけの世界を救うお話です。エンジニア特有のアクション、綺麗なグラフィック、練りに練られた世界観が特徴的な作品なので、気になった人は是非覗いてみてください。

それでは早速紹介していきます。

概要

タイトルIconoclasts
対応機種Steam, Nintendo Switch, Xbox, PS4
価格2,000円(Steam), 2,200円(Switch, PS4)
プレイ人数1人
言語日本語対応
ジャンル2D アクション, メトロイドヴァニア
開発元 / 発売元Joakim Sandberg
一言主人公が走るときに鳴るペタペタ音?が好きです。

ストーリー

メカニックになって人助けをしたいと願う少女、ロビン。しかし正規の資格がないために「マザー」に罪人とみなされてしまう。

ロビンが1本のレンチを拾って以来、世界はおかしくなってしまった。世界を元に戻したいと考えるロビン。だが愛する人たちに次々と「聖罰」が降りかかり、不気味なワン・コンサーンのエージェントが彼女を追ってくる。

しかし、その背後では何かもっと大きな事が起きているようだ ― アイボリーと呼ばれる燃料の不足や、個人どうしの争いよりも大きな何かだ。ロビンはそれに巻き込まれてしまったのだ。

(Nintendo Store より)

こんなゲーム

サイドビュー形式の2Dアクションゲームとなります。主人公のロビンを操り、メカニックとして生きるために滅びかけの世界を救いに行きます。操作は移動、ジャンプ、レンチ攻撃、銃攻撃と非常にシンプルです。

色使いが綺麗です。どことなくソニックのステージを彷彿とさせますね。

ロビンのメイン武器はレンチで、振り回して敵を殴ったり、ナットを締めてギミックを動かしたり、高速回転で電気を生み出したりと様々なことをできます。2段ジャンプやダッシュ等、他のメトロイドヴァニアにありがちなアクションはあまり登場せず、レンチや銃を活かした新アクションを習得していく点が特徴的です。

レンチを用いた空中移動術も。自分の体重を支える握力もすごい。

また、サブ武器として銃を使うことができます。ゲームの進行とともに使える弾丸の種類が増え、ホーミングする弾丸、地面を転がり爆発する弾丸など、様々なものが用意されています。弾数制限もなく、攻撃範囲も長めなので、重宝する攻撃手段となります。

ギミックの稼働にも使うことが多いです。チャージショットでより強力な攻撃が可能です。

アクションが増えていき、以前まで取れなかった宝箱が取れるようになっていく過程から、メトロイドヴァニア形式と分類しましたが、基本的には一本道のステージクリア型です。各ステージではどちらかというとパズルが主体の構成となっています。パズルの難易度は絶妙で、あまり難しいものはありませんが、たまに悩まされるものが出てくるといった感じです。パズルは一画面で完結するため、詰まっても5~10分あれば解けることが多いので、ありがたいです。

基本的にはステージクリア型なので、手持ちのスキルでどんどんと先に進めます。

道中には隠し部屋や隠し宝箱が多数用意されており、強化アイテムの素材を回収することが可能です。集めた素材は、作業場(ゲーム内の特定ポイント)でアイテムの作成に使用でき、アイテムを装備することで様々な効果を発揮することができます。強化アイテムの作成には設計図も必要となるため、後半に進むにつれてより強力な装備が手に入るようになっています。

アイテムを入手してにっこにこのロビン。可愛い。
ゲットした素材を用いてアイテムを作成します。一度に3つまで装備することが可能。

難易度は 3段階(リラックス・スタンダード・ハード)から選べます。私はスタンダードでストーリークリアに約12時間程度要しました。クリア後は強くてニューゲーム、チャレンジモード、ボスラッシュがアンロックされます。

おすすめポイント

・見た目によらずダークな世界観

本作は構想に3年、実装に7年かかっているとのことで、様々なところが丁寧に作られていることを遊んでいて実感します。特にシナリオは、世界観が練り込まれており、壮大なストーリーに仕上がっています。序盤からやや重めの展開で始まり一気にプレイヤーを世界に引きずり込みます。中盤には多くの伏線が敷かれ、後半は怒涛の展開で沢山の伏線を回収しながら、綺麗に収束します。記載の通り、見た目とは裏腹にダークな世界観なのでその点には注意ください。

主要な登場人物にはそれぞれ背景や思想が用意されており、時にキャラクター同士がいがみ合ったり、感情的になったり、信念を貫く姿が描写されます。物語が主人公・プレイヤーの意に沿わぬ方向に進んだり、思わぬ回り道をさせられることもありますが、どのキャラクターも人間味があり、群像劇を彷彿とさせる面白さにつながっています。

日常で使いたい日本語の構文。

グラフィックも非常に凝っており、可愛らしく明るい色使いのグラフィックで構成されています。何気ないワンシーンにさりげないアニメーションや効果音が用意されていたり、細かい仕草、表情の変化、特徴的なエフェクトが用意されており、手の込みようを感じました。

・敵、ボスの攻略法が豊富

敵、ボスの種類が多く、攻略方法にもバリエーションが多数あります。ナットを回して敵の弱点を暴いたり、味方とバトンタッチしながら戦ったり、時には姿の見えない敵と戦ったりするなど、様々なバトルを楽しむことができます。使用できるアクションが少ない中でも、様々な攻略パターンが用意されており、決して飽きないゲーム性となっていて感心しました。

主人公のパートナー、ミナと共闘するシーン。

通常のステージよりもボス戦の方が若干難易度が高いように感じましたが、死んでしまっても何度かリトライすれば自然にクリアできるような、ちょうどいい難易度に仕上がっていました。

このゲームに向いている人・向いていない人

こんな人におすすめ

・アクションゲームが好きな人
練られたストーリーが好きな人

デザインが可愛らしく、簡単な難易度でも遊べるので、アクションゲームが好きだけど苦手な人に向いていると思います。(もちろんハードは中々難しいです。)長編のストーリーを軸に、パズル、探索、ボス戦がちょうどいい塩梅で用意されているため、アクションゲームが好きな人は楽しめると思います。

一方で、以下の人にはおすすめできないです

・キャラクターの育成要素が好きな人
・メトロイドヴァニア作品として本作を購入する人

本作では、宝箱の発見が直接ステータスの増加に直結せず、装備を3つ作成・装備した後は、強い装備の設計図を見つけない限り、殆ど意味をなしません。装備自体もクリアに必須ではなく、装備なしでもクリア自体は可能な点、後半は強力な装備を三つ重ねることで、宝箱発見の嬉しさが薄れていく点からメトロイドヴァニアとして遊ぶには物足りないと思います。

ここに注意!

ストーリーは正直かなり難解です。ステージ内の細かい補足や会話をしっかりと追っていないと話についていけないかもしれないので要注意です。特に終盤ではストーリーの根幹にかかわる重大な要素が明らかにされず、プレイヤーの想像に委ねられる点もあります。場合によっては、エンディング後にあれは結局何だったの??と疑問に感じてしまう人もいると思います。

個人的に、全体マップが用意されておらず、地形の繋がりや地名を確認できない点が不便だと感じました。(少し細かいですが。。。)

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総括

2Dアクションのメトロイドヴァニアテイストの作品です。厳密にはメトロイドヴァニアではないですが、綺麗なドット絵、造り込まれた世界観、レンチを活かしたパズルや豊富なボス戦が面白く、クオリティが高い作品に仕上がっています。ストーリーやゲーム性は若干人を選ぶかもしれないですが、シナリオゲー・パズルゲーとしての色が強いアクションゲームなので、その辺が好きな人にはおすすめできる作品だと思います!

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