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Hyper Light Drifter 崩れゆく世界、だからこそ美しい【レビュー】

ゲームレビュー
ゲームレビュー

こんにちは、ちゃぶ台です。

今回は Hyper Light Drifter という2Dアクションを紹介します。放浪者が自身の不治の病を治すために世界を旅する作品で、荒廃的な世界が見事なドット絵と色使いで表現されている点が特徴です。スピード感のある2D アクションが好きな人や雰囲気ゲーが好きな人にはおすすめできる作品なので、気になった人は遊んでみてください。

それでは早速紹介していきます。

概要

タイトルHyper Light Drifter
対応機種PS4, Nintendo Switch, Steam, IOS
価格2,480円(PS4), 2,500円(Switch), 1,980円(Steam), 610円(IOS)
プレイ人数1~2人(マルチプレイ対応)
言語日本語対応
ジャンル2D アクション
開発元 / 発売元Heart Machine / Heart Machine
一言何となくエヴァっぽい世界観ですよね

ストーリー

危険をはらむ失われた文明が待つ、美しく、広大で荒廃した世界を探索しよう。暗黒と暴力に満ちた過去が刻み込まれた残酷な大地には、この地に散った者たちの血がしたたり、財宝が秘められている。

(Steam Storeより抜粋)

こんなゲーム

見下ろし型の2Dアクションです。不治の病にかかった主人公のドリフター(放浪者)を操り、自身の病を治すために冒険します。操作は移動・ダッシュ・剣の攻撃・銃の発砲・回復とシンプルですが、旅を進めることでダッシュ攻撃といった新しいアクションを入手することができます。

剣はリーチは短いですが、3連続で相手を斬りつけることができ、ダメージを稼ぎやすいです。ダッシュは繰り出しが速く、敵の攻撃の回避に使用できます。無敵時間はありませんが、間髪入れずに3回まで連続で繰り出すことができるため、こちらも使い勝手は非常に良いです。

全体的に色合い特徴的です。赤いマントを身に着けて剣をふるうのが主人公。

銃は遠距離攻撃が可能ですが、左上のピンク色のゲージを消費します。ゲージは剣で敵やオブジェクトを攻撃することで回復する事ができます。最初は威力が低めの銃しか所持していませんが、中盤からはショットガン等、様々な種類の銃を入手・切り替えができるようになります。

多数の敵が同時に出現するので、チマチマと遠距離で敵を倒す事も重要です。

回復アイテムを消費することでいつでも体力を最大まで回復することができます。回復アイテムは複数所持することができ、ダンジョン内に多数配置されているため、惜しまずにどんどんと使うことができます。

注射のようなものを使用して体力が全快になります。最大3つまで持つことができます。

フィールドは東西南北にそれぞれ広大なマップが用意されており、各マップに配置されたオブジェクトを起動することが目標です。オブジェクトは地下や謎の研究施設などに隠されており、護衛として立ち塞がる数多くの敵を倒したり、簡単なパズルを解いたり、守護者として立ち塞がるボスを倒すことで起動することができます。

オブジェクトを起動すると謎のクリスタルが上がってきます。
ボスは強大な敵とのバトル。敵の攻撃は激しいですが、行動パターンが少ないので慣れると楽勝です。

各ステージに佇む住人たちと会話をする事でオブジェクトやボスの位置を知ることができます。マップは広大ですが、一度訪れたワープポイントにはマップ画面からいつでもワープすることが可能なため、探索はサクサク進めることができました。

レイヤーを切り替えることで地下のマップとの繋がりも確認することができます。

ステージ内には硬貨のオブジェクトやシークレットが隠されています。コインは仲間のマシンでスキャンする事で獲得し、新アクションの習得や回復アイテム所持数といった強化に使用する事ができます。

回復アイテムやコインの獲得は近くでスキャンする必要があります。
コインを使って新しい攻撃のアンロックができる。

難易度はビギナー・スタンダードの2つから選択が可能です。どちらも難易度はやや高めですが、回復アイテムやセーブポイントが多めに用意されているので、アクションゲームが苦手な人でもなんとかクリアできるレベルだと思います。ダンジョン内に隠されたシークレットの数が非常に多く、全て集めるには数十時間を要し、強くてニューゲームなども存在するため、やり込み要素としては十分だと思います。

おすすめポイント

・朽ちかけた世界の探索

広大で荒廃的な世界が細かなドット絵で見事に表現されています。全体的に色合いが特徴的で、紫やネズミ色といった普段あまり使われない配色が存分に使用されており、この世界が只事ではない状況に陥っていることを感じさせます。かつて滅びてしまった古代文明に触れたり、生き残った他の住人達と交流を深めることで徐々に世界観が深堀されていくため雰囲気ゲーとしての魅力は十分にあると思います。

この迫真の映像、何回も見てしまいます。

作中には文字が一切出現せず、世界観の補足は全てイラストのみで行われます。朧気ですがこの世界に起こった事件の断片や今の人々たちの暮らしぶりなどを追体験することとなります。詳しく説明されるわけではないで少しもどかしい部分もありますが、プレイヤー側で様々な考察に耽ることができます。

壮絶な事件の果てに現在の荒廃があるようですね。

レトロな雰囲気を感じさせるようなドット絵ですが、操作性は良好です。プレイヤーのダッシュや攻撃の繰り出し・モーションが速く、目まぐるしくバトルが展開されます。操作がシンプルでレスポンスが良く、銃と剣を使い分けて多くの敵を颯爽と倒せるため、アクション自体も楽しめました。

・2P Coop プレイに対応

本作は2P協力に対応しており、Steam 版であればRemote Play Togetherにも対応しています。2人で探索することで強大なボスもクリアしやすくなるため、詰まったら協力プレイで挑んでみてもよいかもしれません。

2人だと敵の攻撃が分散するのでクリアしやすいです。

このゲームに向いている人・向いていない人

こんな人におすすめ

・スタイリッシュなアクションが好きな人
・雰囲気ゲーが好きな人

ダッシュで鮮やかに敵の攻撃を回避したり、敵の位置や数に併せて銃と剣を使い分けて敵をバサバサと倒すことができます。3回まで使用できるダッシュのおかげでテンポが良く、どんどん敵に肉薄してなぎ倒せるため、スタイリッシュなアクションゲームが好きな人にはおすすめできると思います。

また、繊細なドット絵と特徴的な色遣いで表現された終末感溢れる世界を探索することが楽しいです。雰囲気ゲーを楽しむことが好きな人にもおすすめできると思います。

一方で、以下の人にはおすすめできないです

・無双シリーズのような爽快感を求めている人。
ストーリー重視の方

戦闘のスピードが速いため、油断するとすぐにやられてしまいます。ボス戦は難易度も高めなので、敵を倒しまくれるスタイリッシュなアクションをイメージしていると痛い目を見るかもしれません。

また、ストーリーは最後までかなり断片的で、シナリオの解釈はプレイヤーに委ねられます。終末感溢れる世界観ですが、説明不足感は否めないのでストーリーに期待している人にはおすすめできないと思います。

ここに注意!

被弾後の無敵時間がやや短めで、一部のボスでは回避や移動が間に合わず、連続でダメージを喰らってしまう部分があるところが少し気になりました。ゲーム全体を通して強化の幅が小さいため、一度詰まってしまうと腕を磨いて敵の攻撃パターンを覚えることが必須になる点もやや残念でした。

また、コントローラーが推奨されているのですが、コンフィグ設定が無い点がややいまいちでした。高速なバトルが繰り広げられるのでスマートフォンでの操作は厳しいと思います。

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総括

見下ろし型の2Dアクションで、放浪者を操り不治の病を治すために世界中を探索します。特徴的な色合いのドット絵で退廃的・終末感がただよう世界が見事に描かれた作品です。ストーリーは抽象的で掘り下げも少ないですが、印象的なムービーや住人達との交流、主人公の回想から世界の秘密について惹き込まれるような作品となっています。戦闘のテンポが早いため、スタイリッシュなアクションが好きな人にはおすすめできる作品なので、気になった人は遊んでみてください!

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