こんにちは、ちゃぶ台です。
今回は Have a Nice Death というローグライク形式の 2D アクションを紹介します。死を管理する会社のCEOである死神を操り、社員達の暴走を食い止める作品です。クオリティの高いムービーと良く練られた世界観、高速アクションに相性抜群な難易度高めの作風が魅力的な作品なので、気になった人は是非覗いてみてください。
それでは早速紹介していきます。
#本稿は2022年10月29日段階のアーリーアクセス版の投稿となります。
概要
タイトル | Have a Nice Death |
対応機種 | Steam |
価格 | 1,650円 |
プレイ人数 | 1人 |
言語 | 日本語対応 |
ジャンル | ローグライク, 2D アクション |
開発元 / 発売元 | Magic Design Studios / Gearbox Publishing |
一言 | 2面のボスのグロさにビビりました。 |
ストーリー
主人公の死神は、世界中で最期の瞬間を迎える人間の元に訪れて命を刈り取っていました。
世界中の命を刈り続ける彼でしたが、増え続ける人口、増え続ける仕事に次第に辟易してきます。
そこで彼は、Death.Inc という会社を立ち上げて社員達に命を刈り取る仕事を命じました。
CEOとして現場を社員に譲り、事務仕事に徹する死神。
最初は順調に仕事が回っていたものの、今度は書類の数も増えてきて次第に手が回らなくなってしまいます。
塔のように積み重なった書類に埋もれてた死神は、流石に書類が増えすぎていることに違和感を覚えます。
「社員達が仕事をさぼっているに違いない。」そう確信した死神は、自分の仕事量を減らすべく怠ける社員をとっちめにいくのでした。
こんなゲーム
サイドビュー形式のローグライクアクションで、主人公の死神を操り、5つのステージをクリアして自身の会社でサボる社員達に喝を入れて周ります。操作は移動・通常攻撃・スキル2種・必殺技・ダッシュ(回避)・回復アイテムの使用とシンプルです。ローグライク形式なので各プレイは独立しており、出現するアイテムやマップはランダムに生成されます。
通常攻撃は鎌による短距離攻撃で敵に斬りかかります。連続で繰り出すとコンボ攻撃となるだけでなく、ジャンプ中に上方向に斬り上げたり、下方向に急降下しながら攻撃することもできます。
スキルは多数用意されており、冒険中に見つけたスキルを同時に2つまでセットすることができます。直進する矢やホーミングする蜂を放ったり、爆発を起こしたりと強力な攻撃が可能です。スキルはマナを消費しますが、マナは時間経過で回復するため、積極的に使っていくことができます。
また敵に攻撃を当てることで必殺技ゲージが溜まり、必殺技ゲージを用いて強力な攻撃を繰り出すことができます。必殺技は通常攻撃またはセット中のスキルを選ぶことで、その攻撃の強化版の技が繰り出されます。攻撃方法や効果がスキル毎に異なるため、色々と触ってみて使用感を確認することをお勧めします。
各ステージは複数のフロアから構成されており、戦闘フロアや、時間内にゴールまで駆け抜けるフロア、ショップ等から構成されています。メインとなる戦闘フロアでは雑魚敵を倒しながらステージの最奥にあるエレベーターを目指します。
ボスを倒したり一部のフロアをクリアすると呪いを獲得して自身を強化することができます。呪いには攻撃力や防御力の増加、ダッシュの間隔を短くするなど様々な恩恵があります。強力な呪いの場合は、デメリットがついている場合もあり、敵の攻撃力が増加したり、ショップの価格が高くなるといった効果を受けてしまいます。
敵を倒すことでソウルリーという通貨を獲得することができます。ソウルリーはショップで回復アイテムやスキルの購入に、機械室で武器やスキルの強化に使用することができます。
本作には傷という概念があり、攻撃を受けると体力の低下に加えて最大体力の一部がロックされます。ロックされてHPバーが黒くなった部分は、体力回復アイテムを使っても回復することができず、特別なアイテムを使って回復する必要があります。通常の回復アイテムは灰色の部分しか回復ができず、実質的な最大体力が徐々に減っていくため、厳しい戦いを強いられるシステムとなります。
ゲーム終了後は倒した敵の数等に応じてスコアが計算され、スコアに応じて金塊を獲得します。ゲーム開始時に金塊を消費することで、新しい必殺技や回復アイテムのアンロックが可能です。アンロック可能なアイテムには、それぞれ割引のミッションが用意されており、特定のボスを複数体倒す、ゲームを〇回クリアする等の条件を満たすことで、アンロックに必要な金塊が少なくなります。
1プレイは1時間程度でクリア可能で、クリア後も難易度の高い複数のモードで挑むことができます。現在アーリーアクセス版で、今後も更新が続いていくとのことなので楽しみに待とうと思います。
おすすめポイント
・骨のある高速アクション
ゲームテンポが速く、操作感も軽やかのためプレイしやすい作品です。通常攻撃の連打で雑魚敵は怯ませることができ、ダッシュは繰り出し中の攻撃をキャンセルできるため使い勝手が良好です。
序盤に獲得する呪いは弱めのものが多いですが、中盤以降は強力な呪いが手に入りやすく、程よい成長を感じることができます。一部強力なスキルが用意されており、引きが良い時は最大体力が劇的に増えたり、スキルを連続で繰り出し可能になる等、ローグライクらしい爆発的な成長を見せることがあるため楽しめました。
一方で、回復アイテムの入手タイミングが限られるうえに、回復アイテムの回復量が少なく、実質的な最大体力が徐々に減るシステムも相まって、かなり厳しい戦いを強いられます。敵の種類が少なめで操作感も良好で回避がしやすいので、繰り返しプレイすることで少しずつ地力がつき、先に進めるようになるゲーム性です。ただし、後半は敵の攻撃も激しいので、高難易度作品に慣れているコアユーザーに向けた作品であるように感じられました。
また、世界観の練り込みやアニメーションのクオリティが高いです。それぞれの社員には名前やエピソードが用意されており、作者の作品への愛を感じました。全体的にブラックユーモア全開で、日本語訳も良好なので楽しむことができました。
このゲームに向いている人・向いていない人
こんな人におすすめ
・ハイテンポ、高難易度なアクションが好きな人
操作性は良好でハイテンポな作品です。回避や複数のスキルを次々と繰り出して、敵を真っ二つにする爽快感を得ることができるため、ハイテンポなアクションが好きな人にはおすすめできると思います。また、コミカルな世界観でムービーもおしゃれなのですが、難易度は高めなので高難易度なアクションが好きな人におすすめの作品です。
一方で、以下の人にはおすすめできないです。
・高難易度のアクションが苦手な人
・様々な武器での攻略を目指したいひと
ゲームテンポが早く回復アイテムの入手手段が限られているため難易度は高めです。永久アップグレードや救済要素もほぼ無いので、アクションゲームが苦手な人にはおすすめすることができないと思います。
また、完全下位互換のようなスキルも用意されているため、ある程度強化をアンロックするとプレイ方針によっては毎回同じような立ち回りとなります。様々な構成で攻略を目指したい人にはあまりお勧めできないと思います。
ここに注意!
現状回復アイテムの入手手段が限られます。クリアには1ー2面はノーダメージでクリアするくらいの腕前と引きが必要となります。救済要素も無いのでご注意ください。
一部の会話が英語のまま日本語に翻訳されていません。プレイに支障はありませんが、ほかに目立った欠点がないためやや残念でした。また、ロードが長い点も地味に気になりました。
類似のゲーム
Dead Cells・・・同じく高速ローグライクアクション。いずれ紹介予定。
Orbital Bullet・・・360°のリング状で戦うことが特徴的なローグライクアクション。紹介はこちら。
総括
サイドビュー形式の高速ローグライクアクションで死神を操り、5つのステージをクリアします。現段階ではアーリーアクセス版ではありますが、世界観の練り込みや操作性が秀逸で、シンプルながらも挑みがいがあるため価格以上に楽しむことができました。高難易度かつ大味なゲームバランスでまとめられているため、アクションゲームが苦手な人にはお勧めできない作品だと思いますが、気になった人は是非遊んでみてください!
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