こんにちは、ちゃぶ台です。
今回は HADES というローグライク形式の 2D アクションを紹介します。ギリシャ神話をモチーフにしたアクションゲームで、質の高いグラフィックと軽快なアクション、周回に特化したやり込み要素により多数の賞を総なめにした作品です。抜群の操作性とテンポの良いゲーム性、味のあるストーリーもお勧めの作品なので気になった人は是非遊んでみてください!
それでは早速紹介していきます!

概要
タイトル | HADES |
対応機種 | Steam, Nintendo Switch |
価格 | 2,570円(Steam) |
プレイ人数 | 1人 |
言語 | 日本語対応 |
ジャンル | 2D アクション・ローグライク |
開発元 / 発売元 | Supergiant Games / Supergiant Games |
一言 | 父親と喧嘩して家出したというお話。 |
ストーリー
地獄を支配する冥界の王、ハデス。彼の息子であるザグレウスはハデスからの支配を逃れるため、地獄からの脱出を試みます。
ザグレウスは迫りくる追っ手(という名の身内)を振り切りながら無事に地上へ脱出することができるのでしょうか。

こんなゲーム
見下ろし型の 2D アクションゲームです。主人公のザグレウスを操り、地獄から脱出するために4(+α)のステージをクリアすることを目標とします。ローグライク形式なので登場する敵やマップ構成、敵を倒した時に得られる報酬等はゲーム毎にランダムに決定されます。
操作は移動・ダッシュ(回避)・攻撃(通常攻撃・ダッシュ攻撃・溜め攻撃・遠距離攻撃)・祈りです。攻撃・ダッシュのモーションが速く、テンポ良く戦闘が進んでいきます。

各ステージは敵が出る部屋やショップ、イベント部屋等、10個程度の部屋で構成されています。メインとなる敵が出る部屋では敵を全滅させることで報酬が出現し、次の部屋に進めるようになります。

報酬には様々な種類があります。一時報酬は現在のプレイを有利に進めるためのアイテムで、プレイ終了時に失われてしまいます。永続報酬は現在のプレイ完了後に拠点で使用することでアイテムのアンロック等に使用することができます。下記では一部の報酬を紹介します。
ハート・・・体力の最大値が25増加する。(初期体力は 100)。一時報酬。 お金・・・ショップでハートや回復アイテム等を購入可能。一時報酬。 功徳・・・他の神様から加護を分け与えてもらい、ステータスが強化される。一時報酬。 冥府の鍵・・・新しい武器や新しいスキルをアンロックするためのアイテム。永続報酬。 闇の結晶・・・ステータスを強化するためのアイテム。永続報酬。
特に重要なのは功徳です。様々な神様から加護を分け与えてもらい、ザグレウスのステータスにボーナスが発生します。通常攻撃や遠距離攻撃・必殺技のダメージを上げるもの、ダッシュ時に敵に追加ダメージを与えるもの、敵を状態異常にするもの、回復アイテムの効果を上げるもの等、様々なものがあります。時にはレアやエピックといったレアリティの高い強力な功徳や、他の功徳との組み合わせでより強力な能力を発揮するものも出現します。最終的に10以上の功徳を持つこととなるので、ド派手なバトルを楽しむことができます。

祈りはゲージを消費することで、功徳を分け与えてくれた神が敵を攻撃してくれます。ゲージは敵に攻撃を与えることで貯まっていきますが、強力な分、滅多に打てないので、敵にしっかり当てるように気を付けましょう。
各ステージの最後の部屋はボスが待ち受けています。ボス戦では主人公の姉等、主人公に所縁のある身内が立ちはだかります。基本的には毎回同じキャラクターが立ち塞がりますが、プレイ回数をこなすと攻撃方法などが変わるため、油断できません。

最初は剣しか使うことができませんが、ゲームを進めることで弓・槍・盾などをアンロックできます。武器毎にコマンドや攻撃モーション、攻撃範囲が全く異なるので自分に合った武器を見つけることも楽しいです。

一度クリアすると懲罰の盟約というやりこみ要素を使用して難易度を上げることもできるようになります。この状態で周回することで、特殊なイベントや武器の新しい攻撃モーションをアンロックすることができるようになります。

1プレイは長くても 60 – 90分程度でクリア可能です。エンディングまでは個人差がありますが、大体最短でも10時間程度要すると思います。(私は15時間程度要しました。)
おすすめポイント
・強化が楽しい作風
本作はギリシア神話がモチーフとなっています。ゼウスが雷を出せるようにしてくれたり、ポセイドンが水を出して敵を押し出せるようにしてくれたりと、神々がくれる功徳もそれぞれの神のイメージをそのまま体現ような特徴を持っています。派手なエフェクトと共に分かりやすくザグレウスが強化されていき、多数の功徳でド派手なアクションに変身していくので強化を重ねる点が非常に楽しいです。


本作は周回プレイを前提とした作品になっています。最初は武器は剣しか使用できず、体力も最弱ですが、プレイを重ねて永続報酬を使用することで、新しい武器やイベントのアンロック、キャラクターの強化を行うことができます。

また、各 NPC に好感度のシステムがあり、贈り物を渡すとお礼として “賜物” を入手できます。賜物を装備することでステータスが上昇したり、特殊スキルを入手したりとダンジョンを有利に進めることができます。賜物は敵を沢山倒すことでランクが上がり、性能が上がるため、プレイすることでよりクリアしやすくなります。好感度を最高にするには、特別なミッションをクリアする必要があるのでやり込みがいがあります。

更には宮大工に 宝珠 という宝石のアイテムを渡すことでダンジョン内での設備を改良してくれます。ダンジョン内で回復できる場所が増えたり、お金を入手しやすくなったりと、ステータスの強化以外の強化要素も用意されています。

上記のように沢山の強化要素ややりこみ要素が用意されており、長時間プレイすることができる作品となっています。
操作感はレスポンスが非常に良く、運の振れ幅も殆どないため、一度クリアできると何度もクリアできるようになります。そのため、強化要素を使いこなすことでアクションゲームが苦手な人でも自然にクリアできるようになります。プレイヤーとキャラクターの双方がどんどん成長し、目に見えて進行度が増えていくので、遊んでいて非常に楽しい作品だと思いました。
・シナリオ重視の作品
この手のゲームにしてはテキスト量が多めで、シナリオがしっかりと作られており、プレイ回数を重ねるにつれて、父ハデスが隠していた秘密が徐々に明らかになっていきます。最初から最後まで、ハデスから皮肉や嫌味を散々言われますが、プレイ回数を重ねることできっとハデスに愛着が湧いてくると思います。脱出した先に何が待っているのか是非楽しみにプレイしてみてください。

このゲームに向いている人・向いていない人
こんな人におすすめ
・ローグライクアクションが好きな人
アクションローグライクとして、シンプルで癖がなく、操作感も良好なため、遊んでいて楽しい作品です。奇をてらった要素やランダム性の高い要素は殆どないため実力が重視される作風ですが、プレイ回数を重ねることで強化が進み、誰でもクリアができるようになるため、アクション初心者から上級者まで誰でも楽しめる作品になっていると思います。
一方で、以下の人にはおすすめできないです。
・飽きやすい人
エンディングに到達するには複数回ゲームをクリアする必要があります。ゲーム性に大きな変更は無いため、一度プレイスタイルや装備が固まってしまうとクリアが容易になり、作業ゲーと化すことも多いです。そのため、様々な装備で挑む・懲罰の盟約を使用する等、プレイヤー側で飽きないような工夫が求められます。
ここに注意!
個人的にはダンジョン内でのイベントの種類や功徳の種類がやや少ない点が少し残念でした。
類似のゲーム
Bastion / Transistor / Pyre・・・同じく Supergiant Games 発の作品で、本作の基になった作品。
Dead Cells・・・横スクロールアクションの高速ローグライク。同じくシンプルで実力重視。
Curse of the Dead Gods・・・同じタイプの見下ろし型のローグライクアクションでもう少し色々なシステムがある作品。雰囲気はかなり似ている。
Apotheon・・・同じくギリシア神話をモチーフにした2Dアクション。
総括
ギリシア神話をモチーフとした有名ローグライク2Dアクションの作品です。周回することでキャラクター・プレイヤーの双方が強化され、どんどん進めるようになり、多数のやりこみ要素があるため、中毒性がある作品です。ランダム性がやや少なく、突き詰めると毎回同じ立ち回りになりがちな点が少し気になりましたが、グラフィック・BGM・操作感・ストーリーの全てのクオリティが高く気にならない程度だと感じました。ローグライク作品の代表的な作品なので気になった人は是非遊んでみてください!
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