こんにちは、ちゃぶ台です。
今回は Grime というメトロイドヴァニア作品を紹介します。吸収で敵の能力を奪う独特なゲームシステムと難易度高めの戦闘・ジャンプアクションが特徴的です。やや癖が強く人を選ぶ作品ではあるものの、メトロイドヴァニア作品が好きな人にはおすすめできる作品なので、気になった人は是非覗いてみてください。
それでは早速紹介していきます!
概要
タイトル | Grime (グライム) |
対応機種 | Steam, PS4, PS5 |
価格 | 2,570円(Steam), 3,630円(PS) |
プレイ人数 | 1人 |
言語 | 日本語対応 |
ジャンル | 2D アクション, メトロイドヴァニア, ソウルライク |
開発元 / 発売元 | Clover Bite / Akupara Games |
一言 | 久しぶりにレベルを上げまくって物理でゴリ押ししました。 |
ストーリー
異常物質が崩壊し、世界が震えて収縮すると、あなたは突如として産み落とされた。
そこで待ち受けているのは、未知で異質な世界。あなたは直面する恐怖から、生き延びなければならない。超現実的領域を探索し、遭遇する数々の敵を受け流して吸収し、その特性を利用して、かつての自分をはるかに超える存在になれ。
(Steam Store より抜粋)
こんなゲーム
サイドビュー形式のメトロイドヴァニアアクションで広大なエリアの攻略を目指します。操作は移動・ジャンプ・ダッシュ・弱攻撃・強攻撃・消費アイテムの利用・ブレスの利用(回復)・吸収です。
弱攻撃は隙の少ない近接攻撃で、連続で繰り出すことでコンボが繋がります。強攻撃は消費スタミナと繰り出し時の隙が大きいものの大ダメージを与えることができます。ダッシュは一時的に無敵になり、敵をすり抜けることができます。攻撃・ダッシュは時間経過で回復するスタミナを消費して繰り出します。
敵の攻撃のタイミングに合わせて吸収を繰り出すことで、ダメージを敵に反射してブレスゲージを回復することができます。敵の飛び道具を跳ね返すだけではなく、体力の少ない敵はそのまま倒すこともできるため非常に強力です。吸収で複数体にとどめを刺すとその雑魚敵が持つ特性を獲得することができます。特性は最大体力やスタミナの増加等、様々な効果を持ち、中ボスから得られるハントポイントを使って利用・強化することができます。
吸収でチャージしたブレスゲージを消費することで体力を回復することができます。セーブポイントを訪れる度にブレスゲージと体力は最大まで回復するものの、他の回復手段は乏しいため吸収の利用は必須です。
敵を倒して得たソウルを用いて自身のレベルアップやアイテムの購入、装備の強化が可能です。レベルアップはセーブポイントから行うことができ、最大体力やスタミナ、攻撃力等を上げることができます。
また、連続で敵を倒すと画面左上のゲージが貯まりソウルの獲得率が上昇します。最大100%~200%まで上昇させることができますが、敵からダメージを受けるとソウルの獲得率は低下し、死んでしまうと獲得率の半分をその場に落としてしまいます。前回のセーブポイントから死なずにゴーストの姿をした獲得率を回収することで獲得率を元に戻すことができるため、死んだあとも元の場所に戻るまでは油断できません。
最初は使えるアクションが少ないですが、ボスを倒して吸収することで2段ジャンプやダッシュ等のアクションが使えるようになります。道中にはトゲ地帯や巨大な穴が多数配置されているため、獲得したアビリティで障害物を超えたり、隠し部屋を見つけながら先に進んでいきます。
マップは複数のエリアに分かれた巨大なフィールドで、各地にセーブポイントやワープポイントが用意されています。各エリアでは敵を倒したりトラップを潜り抜けながらボスやセーブポイントを目指します。
クリアまでは17時間程度でしたが、アクションが上手い人であれば12時間程度で攻略可能だと思います。収集要素はあるものの、やりこみ要素は少なめでした。
おすすめポイント
・難易度高めの骨太アクション
全体的に難易度が高めで挑みがいのある骨太作品に仕上がっています。
特にボスは攻撃力が高く吸収が効かないうえに、ダッシュや攻撃時のスタミナの消費も激しいためスタミナ管理が重要です。完全に避けたと思ったのに不意の連続攻撃を受けることも多く、初見でのクリアは難しいです。敵の攻撃モーションは3~5個程度なので死にながら覚えていくのですが、1度のミスが死に直結することが多いため、緊張感のある戦いを楽しむことができました。
また、(空中)ダッシュ・2段ジャンプ・自身を特定のオブジェクトに引き寄せる等、空中でのアクションが多めです。増えたアクションによって徐々に行動範囲が広がり、隠されたギミックや部屋を見つけたり、戦術に組み込んでいく点はとても楽しめました。
独自の要素である吸収は敵の能力を奪うシステムから雑魚敵に挑む楽しさが増えるため、魅力的なシステムでした。多くの敵を一撃で倒すことができるため爽快感があったのですが、後半は吸収が使えないシーンの方が多くなるため、やや残念でした。また、独特な世界観と操作性、ビジュアルのクオリティも総合的に高く概ね満足でした。
このゲームに向いている人・向いていない人
こんな人におすすめ
・高難易度メトロイドヴァニア作品が好きな人
ボリュームやクオリティーも良好で難易度も高いため、挑みがいがある作品に仕上がっています。高難易度のメトロイドヴァニア作品やソウルライク作品が好きなコアなゲーマーにはオススメできる作品だと感じました。
一方で、以下の人にはおすすめできないです。
・高難易度のアクションが苦手な人
・パリィ主体の戦い方が好きな人
全体的に難易度は高めで、特にボス戦と後半のジャンプアクションはシビアです。ボス戦ではスタミナ不足に何度も悩まされることとなり、何度も死にながら敵の攻撃パターンを覚えることが必須となります。また、後半は空中アクションを駆使して針山を抜けていくようなシーンが多めです。繊細かつ素早い操作を要求されることが多いため、高難易度のアクションが苦手な人にはおすすめすることができないと思います。
また、パリィに該当する吸収は一部の敵や多くのボスに全く効ません。パリィを組み込んだ攻略はあまり使えないので、パリィ主体の戦い方が好きな人にもおすすめすることはできないと思います。
ここに注意!
個人的には下記の点が残念でした。
・スタミナの使用量が多く管理が難しい点
・序盤から装備に高レベルを要求されて中々装備ができない点
・ワープポイントの配置が少ないため移動がやや煩雑な点
・メイン要素であるパリィ要素が後半になるにつれて使い物にならなくなっていく点、
・攻撃のバリエーションが少なく、チマチマ殴ることしかできない点
類似のゲーム
3000th Duel・・・同じくメトロイドヴァニア形式のソウルライク作品。紹介はこちら。
総括
サイドビュー形式のソウルライク×メトロイドヴァニア作品で広大なエリアを探索します。操作が軽快でクオリティも高いものの、ボス戦・ジャンプアクションの難易度が高く求められるハードルが高めでした。やや吸収や移動周りで残念な要素がありましたが、難易度高めかつハイボリュームなため楽しむことができます。ソウルライク×メトロイドヴァニア作品が好きな人にはおすすめすることができる作品なので、気になった人は是非遊んでみてください。
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