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Figment 心の中は雨のち晴れ【レビュー】

ゲームレビュー
ゲームレビュー

こんにちは、ちゃぶ台です。

今回は Figment という見下ろし型の2Dパズルアクションを紹介します。人間の心の奥というカオスかつ繊細な舞台の中で、心に潜むネガティブな感情に立ち向かうというコンセプトです。心の世界故の、何でもありな展開とユニークなアートスタイル、ミュージカルを彷彿とさせる賑やかさが特徴的な作品なので、雰囲気ゲーが好きな人は必見です。

それでは早速紹介していきます!

概要

タイトルFigment
対応機種Steam, PS4, Nintendo Switch, IOS, Android
価格1,980円(Steam), 2,200円(PS4, Switch), アプリ内課金(IOS, Android)
プレイ人数1人
言語日本語対応
ジャンルパズルゲーム2D アクション
開発元 / 発売元Bedtime Digital Games / Bedtime Digital Games
一言一人一人の心の中にダスティとパイパーがいると思うと元気がでますね。

ストーリー

人間の心の奥を舞台に繰り広げられるミュージカル・アクション・アドベンチャー…フィグメント・ワールドへようこそ。奇妙でシュールな世界。人間の潜在意識、衝動、記憶がぎっしりつまった私たちの頭の中ではさまざまな声がそれぞれに意見を言います。

長年ずっと静かに穏やかに過ごしてきたこの心に、変化が起きました。これまでには無かった考えが生まれたのです。悪夢のような生き物が頭のあちこちにはびこり、恐怖を撒き散らすようになりました。唯一の希望は、心の中で勇気をもたらす発言をしてきたむっつりダスティが自分を取り戻し、心が恐怖に立ち向かうように仕向けることです。

ダスティといつでも楽観的な友人のパイパーは心の中のあちらこちらへ行き、問題を正すためのパズルを解いたり、悪夢をやっつけたりしながら失われた勇気を取り戻そうと奮闘します。さぁ、この冒険に一緒に出かけましょう。

(Steam Storeより抜粋)

こんなゲーム

見下ろし型のアクションゲームです。人間の心の中に住む、主人公のダスティを操り、この世界に蔓延る悪夢を退治するために心の中を冒険します。ダスティにはパイパーという陽気な鳥の相方がいて、行動を共にします。

謎の生物ダスティと陽気な鳥、パイパーのタッグで悪夢退治を目指します。
パイパーはダスティについてきて励ましやヒントをくれます。

操作は移動・ローリング・剣での攻撃・アイテムを使うです。ストーリーは一本道で、パズルを解きながら進んでいき、時折現れる雑魚敵やボスと戦います。回復アイテムが至る所に配置されており、雑魚敵の種類、攻撃パターンも少ないので戦闘は簡単です。万が一死んでしまっても直近から再開可能なので、気軽に進めることができます。

戦闘は敵の攻撃を避けつつ反撃する戦い方です。左の緑のケージがダスティの体力です。

パズルは1つの法則に従って解くようなものではなく、様々なバリエーションのものが用意されているため、ルールや解き方を考えながら解き進めていきます。時にはアイテムを使用したり、ブロックを押したりと配置されているギミックを活用して進んでいくものもありました。

複数のアイテムを正しい順番で使うパズル
ブロックを押し引きして所定の位置に運ぶよくあるパズル
点灯する床と順番を覚えてその上を正しく進んでいくパズル
一見何をすればいいかわからないパズルも。

パズルのバリエーションは10種類以上ありますが、ユニークなパズル・凝ったパズル・難易度の高いパズルは無く、アクション要素含めて全体的に難易度は控えめでした。

収集要素として16個のメモリーがステージ内に隠されています。分かり辛い所や回収に工夫がいる所に隠されているため、よく探しましょう。基本的に1度訪れたマップには基本的に戻ってこないので1周で回収を目指す場合は注意が必要です。

折角見つけたと思ったら悲しい想い出も・・・

全体的な割合としてはパズルが7割、戦闘が3割程度です。エンディング迄は3~5時間程度で、上記収集要素はあるものの、クリア後のお楽しみ要素ややりこみ要素などは一切ありませんでした。

おすすめポイント

・不思議だけど賑やかな世界観

人の心の中の世界が舞台となり、奇妙な物体が沢山配置されています。鉛筆や消しゴムで構成された足場や、画鋲や芋虫でできた通路、段ボールやポットでできた家など、夢や深層心理特有の少し奇妙な光景が手書き調で表現されており、プレイヤーの探求心をくすぐります。

住人達は自身の家に閉じこもりがちです。どこか心が病んでいる様子。

この世界は大きく4(+α)つのフィールドに分かれており、フィールド毎に背景やパズルの傾向が異なります。行く先々でカオスな光景を見ることができるので探索していて楽しいです。

所狭しとオブジェクトが並べられています。

各ボスは歌いながらダスティを攻撃してくる点が斬新です。ネガティブな字面を巧みに音楽に乗せて攻撃してくるのですが、ミュージカルのような賑やかさがあり盛り上がります。敵の攻撃やステップ等の動作も音楽とマッチしており、聞いていて・見ていて楽しい魅力的なシーンでした。

ボスはノリノリで歌いながら攻撃してくるので、どこか憎めないキャラクターをしています。

ダスティは気難し屋で、悪魔退治にあまり乗り気ではないキャラクターな一方、パイパーは陽気な性格で、悪魔退治に積極的です。性格・見た目・思想の全く違う2人のデコボコペアが協力しながら困難を乗り越えるシナリオには少し勇気づけられました。シナリオはややありきたりですが、王道な展開で最後には心がスッキリするような結末を迎えるため、プレイ後には元気がでる作品だと思います。

このゲームに向いている人・向いていない人

こんな人におすすめ

・普段あまりゲームをプレイしない人
雰囲気ゲーが好きな人

アクション、パズルの双方が簡単な難易度です。細かい操作は不要で、ミスしてもすぐにリトライできるため、普段ゲームをしない人でも楽しめるような作品となっています。また、絵本のようなユーモア溢れる世界観&ミュージカル調のボス戦が新鮮なので、賑やかな世界や不思議な雰囲気が好きな人にはおすすめできると思います。

一方で、以下の人にはおすすめできないです

・高難易度のアクション、パズルゲームを求める人
コストパフォーマンスを求める人

アクション、パズル自体は独自性が無く単調な印象でした。戦闘で負けそうになることも殆どなかったため、アクション性に期待している人、高難易度/凝ったアクション・パズルを求める人、爽快感を求める人には向いていないと思います。
また、値段の割に3~5時間程度でクリア可能とボリュームは少ないです。コストパフォーマンスを求める人にも向いていない作品だと思います。

ここに注意!

賑やかではありますが、ゲーム性としてはパズル・アクションの双方の観点でユニークさに欠けるような印象を受けました。

やや不気味な部分もありますが、ホラー要素などは一切ないので小さい子供も楽しめると思います。

類似のゲーム

Figment 2: Creed Valley・・・本作の続編。世界観はそのままなようです。

Figment 2 心に溜まった闇を流そう【レビュー】
本作の続編。ゲーム性は雰囲気は全く同じなので、本編が好きな方はこちらもどうぞ。
Back to Bed 世界初!?睡眠導入用パズルゲーム【レビュー】
同じくBedtime Digital Gamesのパズルゲーム。主人公を寝させるために、ベッドまで誘導する作品。

総括

見下ろし型の2Dパズルアクションです。心の中の無秩序な様子を表した手書き風のデザイン、ミュージカルのようなボス戦、心温まるストーリーが高評価でした。一方で、難易度は簡単・ボリュームが少ない・ゲーム性にあまり特徴がないように感じました。雰囲気ゲーとしては十分なクオリティだと思うので、動画などを確認の上で購入することをおすすめします。

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