こんにちは、ちゃぶ台です。
今回は Feudal Alloy という 2D アクションゲームを紹介します。Salt and Sanctuary のようなメトロイドヴァニア系の作品で少し粗が目立ちますが、中世風の独特なキャラクターデザインと難易度高めの歯ごたえのあるシステムが特徴なので、気になった人は是非遊んでみてください。
Youtubeにエンディングまでの動画を投稿してみたので、是非覗いてみてください。こちらです。
それでは早速紹介していきます。
概要
タイトル | Feudal Alloy |
対応機種 | Steam |
価格 | 1,730円(Steam) |
プレイ人数 | 1人 |
言語 | 日本語対応 |
ジャンル | 2D アクション・メトロイドヴァニア |
開発元 / 発売元 | Attu Games / Attu Games |
一言 | 金魚鉢が顔のキャラクターってちょいちょい見かけますよね。流行っているのかな・・・? |
ストーリー
アッツは小さな村の外れに住んでいる、普通のロボット農家でした。
彼はこれまでずっと、退役ロボットたちの世話をしてきました。
アッツは彼らの錆付いた体に、自家栽培のヒマワリから作ったヒマワリ油を注してあげていました。
仕事は大変でしたが、ほかのロボットたちを助けてあげられることに彼は大きなやりがいを感じていました。
その仕事のおかげで、彼はお年寄りロボットたちから面白い話をたくさん聞くことができました。
お年寄りロボットたちは、遠く離れた国々を旅したことや、歴史に残る数々の戦いを生き抜いたことなどを彼に話しました。
アッツは自分も旅に出たいと思っていましたが、その願いはいつも計画の段階でとん挫していました。
そしてアッツは、近くの森に危険な生き物が住んでいることを知っていたのです。
そんな中で、故郷の村を出ていくという危険をどうして冒せるというのでしょうか?
そんな中、ある静かな夏の日の午後に突然、ロボット盗賊団が村を襲撃してきました。
盗賊団は住人達の持っていた貴重な物品と一緒に、退役ロボットたちの世話に必要不可欠なオイルを全て盗んでいってしまったのです。アッツは途方に暮れていましたが、村人たちを助けたいという強い責任感を感じていた彼は、勇気を振り絞って危険な森へ行く決心をしました。
彼はお年寄りロボットの一人からさび付いた剣を借りて、村人たちが生きるために無くてはならないオイルを取り戻すために旅立ちました。アッツは最も人目に付かない経路として、村の地下にある、戦時中に敵の攻撃から隠れるために作られた地下室を進むことにしました。
(ゲーム内より抜粋)
こんなゲーム
サイドビュー形式の2Dアクションです。主人公のアッツを操り、盗賊団たちに奪われたオイルを取り戻すことを目標とします。メトロイドヴァニア形式の作品で、広大なマップを探索して攻略を進めていきます。操作は移動・ジャンプ・攻撃・アイテム(回復アイテムや爆弾など)の使用ですが、新アクションを獲得することでダッシュや遠距離攻撃等、取れる行動や探索範囲が徐々に広がっていきます。
本作ではスタミナのシステムとして “熱” の概念があります。攻撃や特殊アクションを連続で繰り出すと左上の温度メーターが上がっていき、最大まで貯まるとオーバーヒートを起こし、追加のアクションを出せなくなってしまいます。熱は時間経過で冷めていくので、適度に敵の攻撃を避けたり逃げたりしながらヒット&ウェイで攻撃することが一般的です。冷却材という消費アイテムで一定期間の間、熱の発生を緩和することもできるので、激しい戦闘の前には事前に使用してもいいかもしれません。
新規で獲得するアクションは戦闘でも有用ですが、いずれもオーバーヒートの元となるのでで使いどころをよく検討する必要があります。
ステージは8(+α)個用意されており、各ステージには雑魚敵ラッシュやボス戦が用意されています。一画面内での戦いとなり、逃げ道が無いため厳しい戦いを強いられますが、クリア後はご褒美が待っているので頑張って生き残りましょう。
ダンジョン内やショップで入手した装備を変更することでステータスを強化することができます。剣の他に頭・鎧・アーム・レッグの防具を装備することができ、攻撃力や体力、熱の冷却速度などを強化できます。
また、敵を倒すことで敵のガラクタを入手することができます。敵から入手したガラクタを集めることでアッツのレベルが上がり、スキルを強化することができます。スキルは3つのツリー形式となっており、冷却効率やアーマーの性能を向上させるもの、ガラクタの自動回収や追加アクションのアンロック等、探索が有利になる効果を持ちます。
また、敵を倒して得たコインを使用することで装備や消費アイテムを購入することができます。手持ちアイテムの売却はできないので、序盤は無駄遣いには気を付けましょう。後半はお金は余りがちになり、装備もダンジョン内で入手できるため、適当に散財することができます。
体力(オイル)が無くなるとミスとなり、セーブポイントから再開となります。ミスすると直前に使った消費アイテムは補充されませんが、死んでしまっても特にペナルティは無いため気軽にリトライすることができます。セーブポイントでは体力も回復できるため、見つけたらとりあえずボタンをポチっと押しておきましょう。
フィールドは非常に広大ですが、マップを入手すると自分の位置や未探索の場所が分かるようになります。各所にワープポイントが用意されているため、移動もあまり苦にはなりませんでした。
エンディングまでは4~5時間程度でボリュームはやや少なめです。エンディング後のやりこみ要素はありませんが、クリア後も盗賊から盗まれたアクセサリーを探すことができるため、10時間程度は遊べると思います。
おすすめポイント
・ふざけた見た目からの高難易度アクション
アッツも敵も何故か顔面に金魚を住まわせていて、ふざけた見た目をしているのですが、最初から最後まで一貫して難易度が高く、コアなユーザー向けの作品となっています。狭い足場を連続ジャンプで渡っていくようなシーンやピンポイントで敵の攻撃を躱すようなシーンが多く歯ごたえは十分です。
その分、回復アイテムを購入しやすく、1つのアイテムを99個保持可能、デスペナルティは無しと死んでも気軽にリトライできるため、死んでしまっても何度も挑んでみましょう。
また、放電やオーバーヒート、パーツやガラクタを集めて強化など、ロボットならではアクションがゲームシステムとがっちりハマっていて面白く感じました。
高温の地帯があり、何もしていなくてもオーバーヒートの状態となってしまったり、オイル切れとなって死んでしまうと木っ端みじんになってガラクタに分解されてしまったり、走る姿が不器用だったりとお茶目な一面が多く、アッツに愛着が湧いてくる良い作品だと感じました。
このゲームに向いている人・向いていない人
こんな人におすすめ
・歯ごたえのあるアクションゲームに挑みたい人
戦闘ではオーバーヒートすると被弾することが多いため、常に熱のゲージに注意を払いながら戦うこととなります。敵の攻撃力も高いため、特に強化が進んでいない序盤は空振りや技の出しミスなどが致命傷となる場合も往々にしてあります。後半も同時に多数の敵を相手にしたり、針の山の間を通り抜けたりと気の抜けないシーンが多いため、手ごたえのあるアクションゲームをトライしたい人におすすめできる作品となっています。
一方で、以下の人にはおすすめできないです。
・アクションゲームが苦手な人
・ストーリーに期待している人
レベルや装備を強化してもあまり成長しないので、アクションゲームが苦手な人にはおすすめできないと思います。一応お金には余裕があるので、詰まったら回復アイテムを大量に買ってごり押ししましょう。
また、あらすじを読むとストーリーがかなり練られているように見えますが、ゲームが始まるとNPCとの会話などは一切発生せず、ストーリーの掘り下げは一切ありません。アッツのお年寄りを助ける等のバックグラウンド等は一切活かされないので、ストーリーを楽しみにしている人にはおすすめできないと思います。
ここに注意!
敵の種類が少ないため慣れてしまうと戦闘はやや物足りないです。ボス戦も2種類しかないため、沢山のボス戦に期待している人は肩透かしを食らってしまうかもしれません。
レベルアップまでの必要経験値が異様に多く、成長速度が非常に遅いです。後半は敵を避けていたということも原因の1つですが、エンディング到達時に用意されているスキルの1/3もアンロックできませんでした。レベル上げに向いている場所なども無いので、レベリングは気休めだと心得た方がよさそうです。難易度は高めですが、オイル缶を大量に買い込むことでゴリ押しの攻略が可能なので、詰まった時は回復アイテムを大量に用意しましょう。
類似のゲーム
Salt and Sanctuary・・・2D 版ダークソウルの決定版でボリューム・クオリティの双方が高水準。いずれ執筆予定。
総括
サイドビュー形式のメトロイドヴァニア形式の作品です。ブリキのロボのアッツを操り、広大なマップの探索と新しいアクションの獲得を繰り返しながら先に進んでいきます。ガラクタを集めてレベルアップする点やオーバーヒートするといったロボットであることを活かした独自性、新規アクションの追加で探索範囲を増やしていく要素は良くできていました。また、それを上手く組み込んだ特徴的なグラフィックが好印象でしたが、ボスが少ない点や難易度設定が十分でない点、ステージの構成にあまり変化が見られない点やレベリングが機能していない点が欠点として目立ちました。ゲーム性は面白いので高難易度が好きな人は是非遊んでみてください!
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