こんにちは、ちゃぶ台です。
今回は Eyes in the Dark というローグライク2Dアクションを紹介します。謎のモンスターに攫われてしまった祖父を探して屋敷を探索するアクションで、モノトーンで描かれたビジュアルと懐中電灯を武器に戦う点が特徴的です。シンプルで遊びやすい作品に仕上がっているので、気になった人は是非覗いてみてください。
それでは早速紹介していきます。
概要
タイトル | Eyes in the Dark |
対応機種 | Steam |
価格 | 1,520円 |
プレイ人数 | 1人 |
言語 | 日本語対応 |
ジャンル | ローグライク, 2D アクション |
開発元 / 発売元 | Under the Stairs / Gearbox Publishing |
一言 | おじいちゃんを呼ぶボタンはありません。 |
ストーリー
物理学者である祖父の屋敷に招かれた少女ビクトリア。真っ暗な屋敷に踏み入れますが、そこには人影が見当たりません。懐中電灯を片手に屋敷の中を探し回り、ようやく祖父を見つけたと思ったものの、祖父は謎の化け物に攫われてしまいます。
祖父から託された時間を巻き戻す不思議な力を持った懐中時計を片手に、ビクトリアは攫われた祖父を探して広大な屋敷を探索します。
こんなゲーム
サイドビュー形式の2Dアクションで、攫われてしまったおじいちゃんを探して9つのステージをクリアします。ローグライクなので毎回最弱の状態からゲームが開始し、敵の配置や出現するアイテムは毎回ランダム生成されます。操作は移動・ジャンプ・ダッシュ(回避)・懐中電灯を360度任意の方向を照らす・スリングショットです。
懐中電灯は短射程ですが、光を当てることで暗闇を祓うことができるうえ、敵に攻撃することができます。懐中電灯は装備している電球によって、ショットガンのように拡散する光を短間隔で放出したり、壁で反射する波動を繰り出したりと様々な攻撃方法に変化します。
スリングショットはパチンコを用いて360度に遠距離攻撃を放つことができます。繰り出すと画面左上の弾丸ゲージを消費しますが、敵に懐中電灯の光を当てると弾丸ゲージは回復するのでどんどんと攻撃することができます。こちらも装備している弾の種類によって攻撃方法や軌道が変化します。
また、一時的に浮遊可能なロケットブーツや複数回ジャンプが可能なジャンプブーツ等、冒険を進めやすくなるブーツが装備可能です。冒険の要となりますが、冒険中に複数種類を獲得するチャンスがあるため、目当てのものを獲得しやすい点は魅力的でした。
道中では宝箱やショップから強化パーツを入手することができます。懐中電灯・スリングショット・靴にはそれぞれ最大5つまでのパーツを装備することができ、攻撃力や射程距離の増加、敵を状態異常にするなどの追加効果、移動速度やジャンプ力の向上といった恩恵を得ることができます。冒険が進むにつれて同じパーツでもより良い性能のパーツが出現するため、次々と新しいものに乗り換えていくこととなります。
本作は9つのエリアから構成されており、各エリアは雑魚敵部屋、宝箱部屋、ショップ、ボス部屋から構成されています。9つのエリアには任意の順番で挑むことができ、ボスを倒すと他のエリアへ進む鍵を獲得することができます。ボスを倒して、次の部屋に進む際には報酬と災難というメリット・デメリット効果を獲得します。
ゲーム終了後は集めた知識(クレジット)を用いて新しいパッシブ効果や初期アイテムの持ち込みをアンロックすることができます。ゲーム内で出現するアイテムを増やすだけなので、直接的に主人公が強化されるわけではありませんが、パッシブ効果は強力な効果が用意されているため、プレイを重ねるとクリアしやすくなるように感じました。
ストーリーは4章で構成されており、3章までがメインストーリー、4章がやり込み要素となっています。1-2章は短縮版のステージに挑むこととなり、メインとなる3-4章の9ステージ(1プレイ)は45-60分程度でクリア可能です。4章では主人公の先祖の秘密を知るために9回の冒険を行います。それぞれ異なるルールが設けられた中で冒険を行う必要があり、挑みがいがある一方で若干のかさ増し要素を感じました。
おすすめポイント
・シンプルで遊びやすいゲーム性
シンプルなゲーム性が魅力的です。9つのエリアはどこから挑んでも構いませんし、エリア間はワープが可能、各エリアの探索も部屋の数が少ないため、時間をかけずにテキパキとクリアできます。
メインとなる近距離武器は敵とつかず離れずの位置で攻撃を当て続けるような立ち回りを求められます。プレイ回数に応じた強化システムはありませんが、敵の攻撃方法はシンプルなので、回数をこなすことで着実に先に進めることができます。懐中電灯・スリングショットは同じ方向に繰り出すことができるため、2つの攻撃を使い分けしやすい点、ブーツやダッシュによって自由自在空中を駆け巡ることができる点が魅力的です。電球やスリングショットの装備を変えても操作感や立ち回りはほぼ変わらないので、一度操作に慣れてしまえば非常に遊びやすい作品でした。
トロフィーのやりこみ要素は強化アイテムを取得しないでクリアといった、難易度の高いものが用意されていますが、4章を含めても難易度は普通で、ローグライクアクションに慣れている人だと何回か挑むと十分攻略できるレベルの設定でした。
また、日本語訳は丁寧に訳されており、フレーバーテキストが多めで世界観がしっかり練られています。不気味な屋敷や幻想的な星空、勇気を奮い立たせるビクトリアの心境がモノクロの絵本のようなデザインで丁寧に描かれており世界観にマッチしていました。
このゲームに向いている人・向いていない人
こんな人におすすめ
・シンプルなローグライクアクションが好きな人
ゲームテンポはゆっくり、システムもシンプルで難易度もさほど高くありません。何度かプレイしていると確実にクリアできるようになる難易度なので、シンプルな作品を求める人にはおすすめすることができる作品だと思います。
一方で、以下の人にはおすすめできないです。
・繰り返しプレイしたい人
・高難易度アクションを求める人
敵の種類や攻撃パターンが少なめで、似たような性能の装備が多く、強化アイテムも少ないため、回数をこなすと同じようなビルドに辿り着く点がやや残念でした。何度もプレイすると飽きてくるので、長時間楽しめる作品を求める人にはお勧めすることができないと思います。
また、前述の通り難易度は簡単~普通です。ローグライクアクションに慣れた人だと直ぐにクリアできるため、高難易度アクションを求めてプレイする人は肩透かしを食らうかもしれません。
ここに注意!
ホラー感溢れる見た目ですが、ホラー要素や残酷な描写は一切ありません。
たまにゲームテンポが異様に早くなる時がありました。原因は不明ですが発生しないこともありました。また、購入したアイテムが一部取れないバグも見受けられたのが残念でした。
また、スタン効果を持つスリングショットで敵を完封できる等、やや大味なゲームバランスだと感じました。
類似のゲーム
見つけたら追記します。
総括
ローグライク形式の2Dアクションで、懐中電灯を片手に9つのステージをクリアします。モノクロのデザインと世界観の練り込み、縦横無尽にステージを駆け巡りやすい部分は魅力的でしたが、アイテムや敵の種類・やりこみ要素が少なくボリュームに欠ける点、一部不具合や調整不足が目立った点がやや残念でした。難易度はそれほど難しくはなく、遊びやすい作品に仕上がっているので、気になった人は是非遊んでみてください!
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