こんにちは、ちゃぶ台です。
今回は Everhood という2Dアクションを紹介します。音楽に合わせて流れてくるノーツを避けまくるユニークな避けゲーです。特徴的なストーリーと視覚的にも難易度的にも激しい攻撃が際立つ作品なので、サムネイルに目を惹かれた人は是非覗いてみてください。
ゲーム内の映像は感光性てんかんなど疾患を持つプレイヤーに悪影響を与える場合があるとのことなでのご注意ください。
それでは早速紹介していきます!
概要
タイトル | Everhood |
対応機種 | Steam, Nintendo Switch |
価格 | 980円(Steam),1280円(Switch) |
プレイ人数 | 1人 |
言語 | 日本語対応 |
ジャンル | 2D アクション、音ゲー |
開発元 / 発売元 | Chris Nordgren, Jordi Roca / Foreign Gnomes, Surefire.Games |
一言 | サブタイトルのダサさがやばいと思ったけど本編の方が普通にやばかったでござる。 |
ストーリー
ようこそ、Everhoodの世界へ。ここは光が入り乱れる素晴らしい世界。ここの時間はいつでも止まり、あなたが歩み入るのを待っています。
ここであなたが操るのは腕を青い盗賊に盗まれてしまった赤いパペットです。
(Steam Store より抜粋)
こんなゲーム
音ゲー×2Dアクションゲームという変わったシステムです。片腕を奪われてしまったパペットの主人公が、腕を盗んだ盗人を探して旅に出ます。本作は探検パートと戦闘パートの2つに分かれており、それぞれについて解説します。
探索パートは見下ろし型のアドベンチャー形式で、NPCと話したりアイテムを入手したりしながら盗まれた腕を探して冒険を進めます。Undertaleと同じような雰囲気で、シュールな風景やクセの強い住人との交流、若干の謎解き要素等があります。序盤は一本道ですが、中盤からは取る行動でストーリーとエンディングが分岐します。
ストーリーを進めることでNPCとの戦闘パートが始まります。戦闘パートではBGMに併せて敵がノーツ(攻撃)を放ってきます。プレイヤーは横並びの5マスの上で左右の移動とジャンプを駆使して敵の攻撃をやり過ごします。一定時間やり過ごすと戦闘が終了し、勝利扱いとなります。
敵の攻撃に当たってしまうとHPが減り、なくなってしまうとゲームオーバーとなります。HPは時間経過で徐々に回復していくので、喰らってしまっても集中を絶やさずに回避し続けましょう。倒れてしまった場合は、曲の最初から再開することができます。
中盤からは敵のノーツを吸収し、相手に反撃することができるようになります。同じ色のノーツを2つ吸収して攻撃を繰り出せるようになるため、敵の攻撃に飛び込んでいくこととなります。タイミングが合わないと被弾してしまうので、避けるよりも難しいかもしれません。
難易度は ストーリーモード、イージー、ノーマル、ハード、エキスパートの5つから選択可能で、いつでも変更することができます。簡単になるほど最大HPとHPの回復速度が増加します。マルチエンディング形式で1周は3-6時間程度、バトルとストーリーの成分は半々くらいです。やりこみ要素としては強くてニューゲームと戦闘の譜面を作るエディット機能が用意されています。
おすすめポイント
・見た目も中身も刺激的な一本
インディーズゲームでしか体現することができない、強烈なインパクトをプレイヤーに与える1本に仕上がっています。開幕早々、毒々しい背景と共に 「人間性と時間を捨て去り、不死の時間を受け入れますか」との不可解な質問されるところからゲームが始まり、プレイヤーは物語に惹き込まれます。ゲームの目的は主人公の腕を探すことですが、この世界には真実が隠されており、それを解き明かすことも1つのゴールとなっています。
本作は Undertale から強くインスパイアを受けているとのことで、Undertale を彷彿とさせるノリや見た目のキャラクター、若干のメタ要素などが散見し、先が読めない展開が続きます。Undertale 程キャラクターの個性が特徴的・魅力的という訳ではありませんが、住人達との交流やシュールな街並みを見ながら冒険することは楽しめます。
戦闘はアップテンポな曲や落ち着いた雰囲気の曲、テクノサウンド等様々なジャンルの曲が収録されています。敵の攻撃はノーツが波打ったり、敵自体が激しく動いてプレイヤーを邪魔するだけではなく、画面全体が回転したり引き延ばされたりと「こんなのありか!」と言いたくなるような視覚的な攻撃が繰り出されてきます。ライブやアトラクションを彷彿とさせるような激しい映像演出、発想の斜め上を行く攻撃も多数あり非常に斬新で面白いです。気を抜くと即死するような難易度になっていますが、難易度調整で体力を増やすことができるので、誰でも楽しむことができると思います。
その他にもレトロゲームのオマージュやミニゲームなどの小ネタが多数ちりばめられています。見るものを視覚的に混乱させる映像や戦闘のシステムを少しアレンジしたミニゲーム等、趣向が凝っているイベントが多数用意されており、作者のゲーム愛を感じました。
このゲームに向いている人・向いていない人
こんな人におすすめ
・ユニークなゲーム性を求める人
・避けゲーが好きな人
演出やエフェクト、ゲーム性は非常にユニークで他の作品では味わえない強烈な刺激を味わうことができます。類を見ない作品を味わいたい人、ユニークなゲームを楽しみたい人にはお勧めできると思います。
また、どのエンディングも難易度は高いですが、特に隠しエンディング2つの難易度は異様に高く、攻略のしがいがあります。難易度的には Undertale に匹敵するレベルなので、手ごたえのあるアクションゲームに挑みたい人にもお勧めできると思います。
一方で、以下の人にはおすすめできないです。
・2D アクション、避けゲーが苦手な人
・純粋な音ゲーを楽しみたい人
難易度の変更は敵の攻撃(ノーツ)数が減るわけではなく、体力の最大値・回復速度に補正が入ります。後半のノーツ数がかなり多く、アクションゲームが苦手な人は回避するというよりも、増えた体力でごり押ししてクリアすることとなるため、爽快感は得られないと思います。そのため、アクションゲームが苦手な人にはお勧めできないと思います。
また、音ゲーっぽい見た目ですがあくまで避けゲーです。敵の攻撃は音楽に合わせて繰り出されますが、プレイヤーが避けるのはワンテンポ遅れるので、音楽に上手く乗ればいいという訳ではないのでご注意ください。
ここに注意!
5文くらい翻訳忘れがあり、唐突に英語の文章が出現する箇所がありました。
ゲーム内の映像は感光性てんかんなど疾患を持つプレイヤーに悪影響を与える場合があります。視覚的に非常に見づらいシーンがあるため、注意が必要です。
シナリオは独自性はあるものの、感動できるか面白いかと言われると微妙だと思います。1部エンディングは一切説明がないままスタッフロールに入るものもあり、Undertale を目指そうとしたものの温かみに欠けているように感じました。
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総括
音楽に合わせて流れてくるノーツを回避する2Dアクション+アドベンチャーとなります。ストーリーはUndertaleの雰囲気に寄せられており、やや奇を衒った感がありましたが、キャラクターの魅力や一部エンディングの説明不足感を感じました。戦闘については視覚的な激しさと意表を突くギミックが特徴的で、刺激的かつ面白さに溢れたシステムとなっていました。
やや人を選ぶ作品だと思いますが、非常にユニークで尖った作品なので、独自性溢れる作品を求めている人は是非遊んでみてください!戦闘以外のミニゲームや演出も非常に面白いので迷ったら買いの作品だと思います!
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