こんにちは、ちゃぶ台です。
今回は Eastward というアクションRPGを紹介します。寡黙な耕夫のジョンと不思議な力を持つ少女の珊の2人を操り、世界を旅するアドベンチャーです。精巧なドット絵と圧倒的なボリュームが魅力的な大作RPGなので、気になった人は是非覗いてみてください。
それでは早速紹介していきます!
概要
タイトル | Eastward |
対応機種 | Steam, Nintendo Switch |
価格 | 2,800円(Steam, Switch) |
プレイ人数 | 1人 |
言語 | 日本語対応 |
ジャンル | 2Dアクション, RPG |
開発元 / 発売元 | Pixpil / Chucklefish |
一言 | フライパンより武器になりそうなものが他に沢山あるような・・・ |
ストーリー
遠くない未来。大陸中に広がった“タタリ”と呼ばれる瘴気によって世界が崩壊し始めたことで多くの人々は命を落とし、それまで築き上げたものはすべて壊滅してしまった。
そして、タタリから逃れた人々は地下に村を作り、今は新たな生活を送っている。しかし、外には美しい世界が広がっているかもしれないと、炭鉱で働く真面目な男「ジョン」と神秘的な力を持つ少女「珊(サン)」は希望に惹かれて外の世界へ歩みだすのだった…。(Steam Store より抜粋)
こんなゲーム
見下ろし型のアクションRPGです。とある理由で村から追い出されてしまった無口で不愛想なジョンと神秘的な力を持つ少女、珊(サン)を操り冒険します。ストーリーは8章から構成され、戦闘やクエストをこなしたり、ダンジョンに挑みながら物語を進めていきます。
プレイヤーはジョンか珊のどちらかを操作し、もう一方は自動的に後ろをついてきます。操作は移動・調べる(話す)・攻撃・キャラクターと武器の切り替え・アイテムの利用で、フィールド上では敵を倒したり、ギミックを解きながら先に進んでいきます。
ジョンは近接武器のフライパンや銃、爆弾などを扱うことができ、主に戦闘を担当します。珊は小柄で武器を扱うことはできませんが、エネルギー弾を繰り出すことができます。エネルギー弾は敵を怯ませたりするだけでなく、暗闇を照らしたり、特定のギミックを動かすことができます。2人の操作はいつでも切り替えることができるため、状況に適したキャラクターで進んでいくこととなります。
ジョンが扱う銃や爆弾は大ダメージを与えることができるうえ、遠くのギミックを起動したり、特定のオブジェクトを壊すことができます。消費アイテムの弾・爆弾を消費しますが、弾や爆弾は道中にある木箱や壺を壊したり、ショップから購入して補給することができます。
2人は同じマップ上で別行動することもできます。珊が時間制限のあるギミックを起動している間にジョンが開いた扉の先の障害物を壊す等、役割分担をしながらパズルを解くこともあります。各マップ内でパズルが完結して最終的には合流できるため、パズル自体の難易度はかなり簡単でした。
道中では依頼されたクエストをこなしたり、ダンジョンを攻略したりすることでストーリーが進んでいきます。ストーリー重視の作品で、戦闘/冒険シーンは6割、クエストや会話シーンが4割といった印象でした。
エンディングまでは20~25時間程度とボリュームは十分です。やりこみ要素として敵を倒して得た素材を組み合わせて様々な料理を作って図鑑を埋めたり、ドラクエをモチーフとした “大地の子” というRPGをゲーム内で遊ぶことができます。
おすすめポイント
・魅力的なドット絵
背景から建物、細かなオブジェクトに至るまで精密に描かれたピクセルアートが魅力的な作品です。最初は地下の世界からスタートしますが、世界中を旅をする過程で様々な施設や街を訪れて沢山の人と出会います。街や自然は再現性が高くジオラマのようなクオリティで、部屋の中も小物や家具が所狭しと並べられており、クリエイターの執念を感じました。
ゲーム性はかなりシンプルで、戦闘は2Dのゼルダシリーズを彷彿とさせます。戦闘は普通~やや難しい程度の難易度でパズルはかなり簡単なため、ARPGやパズルゲームに慣れている人であればやや物足りなさを感じるかもしれません。日本語訳やBGM、操作性は良好で全体的にクオリティが高めでした。
ストーリーは退廃した世界が舞台なため、基本的には暗めです。が、常に明るい珊と男らしいジョンの雄姿や、個性的な多数のキャラクター達によるユーモアあふれる会話にてほっこりさせられるため、それほど悲壮感は感じませんでした。個人的にはエンディングには満足でしたが、同時にやや投げっぱなし&説明不足感も感じたこともあり人を選ぶストーリーだと感じました。
このゲームに向いている人・向いていない人
こんな人におすすめ
・シンプルなアクションRPGを求める人
・アートワークを楽しみたい人
ゲームシステムは非常にシンプルで操作感は良好、難易度も易しいため遊びやすい作品です。日本語訳、ボリューム、全体的なクオリティも申し分ないため、シンプルなアクションRPGを求める人にはおすすめすることができると思います。
また、画像の通り最高峰レベルの精巧なドット絵が魅力的です。旅の中でレトロな街や大自然豊かな森や洞窟、列車など様々な風景を楽しむことができます。キャラクターのアニメーションも滑らかで圧巻のアートワークなので、綺麗なドット絵が好きな人にはおすすめできると思います。
一方で、以下の人にはおすすめできないです。
・アクション要素に期待している人
追加されるアイテム・アクションの数が少ないので、敵との戦い方やパズルの解き方のバリエーションが少ない点が気になりました。戦闘は敵の隙ができたタイミングでフライパンを振るだけとやや単調で装備のカスタマイズ性もほとんど無いため、凝ったゲームシステムに期待している人にはおすすめすることができないと思います。
ここに注意!
ストーリー上仕方がない部分もあるのですが、お使いイベントが多い点、やや会話のテンポが悪い点が気になりました。
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総括
見下ろし型のアクションRPGで、ジョンと珊の2人を操り冒険します。2人を切り替えながら、戦闘したり謎を解きながら先に進むようなゲームシステムです。アクションパートがやや単調な点が気になりましたが、ジオラマを再現したかのような精巧なドット絵が非常に魅力的で、これだけで満足できました。人を選ぶストーリー・作品だと思うので、気になった人は動画などを確認の上で購入を検討してもよいかもしれません。
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