こんにちは、ちゃぶ台です。
今回は Dreamscaper というローグライク形式のアクションゲームを紹介を行います。キャシディという女性を操り、自身の夢の中に立ちはだかる不安や消極性といったネガティブな感情の具現化に立ち向かいます。美麗なグラフックと多彩で滑らかなアクションが魅力的な作品なので、ローグライクアクションが好きな人は是非遊んでみてください!
それでは早速紹介していきます。
概要
タイトル | Dreamscaper |
対応機種 | Steam, Nintendo Switch |
価格 | 2,570円(Steam), 2499円(Switch) |
プレイ人数 | 1人 |
言語 | 日本語対応 |
ジャンル | 2D アクション・ローグライク |
開発元 / 発売元 | Afterburner Studios / Freedom Games, Maple Whispering Limited |
一言 | 一瞬で睡眠に落ちることができるキャシディが羨ましいです。 |
ストーリー
キャシディという女性の物語です。毎夜、彼女は自身の夢の中で焦燥感や悪夢にうなされています。終わることのない絶望に打ち勝つために、現実世界で仲間達と友情を育んだり、自信を育てながら
こんなゲーム
見下ろし型のローグライクアクションゲームとなります。主人公のキャシディを操り、夢の中で合計6つのステージの冒険を行います。
操作は移動・近接攻撃・遠距離攻撃・ルーシドアタック(2種)・必殺技・防御・パリィ・ダッシュ(回避)と複雑です。近接攻撃・遠距離攻撃・ルーシドアタックはそれぞれ装備している武器で攻撃します。近距離攻撃は3コンボする連続攻撃です。遠距離攻撃は単発攻撃でルーシドという MP を消費しますが、ルーシドは時間経過で回復するため、出し惜しみなく使うことができます。ルーシドアタックは高威力・広範囲の攻撃で、2種類を使い分けることができますが、使用後に再使用可能となるまで数秒~60秒待つ必要があります。
必殺技(ルーシド・アウェイキング)は3バトルに1度使うことができ、自分以外の時間の流れを遅くすることができます。一方的に敵を攻撃することができるため、多数の敵が出現したときやボス戦では非常に有用です。
各ステージは雑魚敵部屋、ショップ部屋、アイテム部屋、ボス部屋、イベント部屋などでランダムに構成されます。雑魚敵部屋では敵を全滅させることで次の部屋に進めるようになります。イベント部屋では体力が回復することができる祭壇やマインスイーパー等のパズルを解くことで装備を入手できるパズルの間、手持ちの装備を強化することができる鍛冶場等がランダムで発生します。
アイテム部屋からはキープセイクというパッシブアイテムや上位レベルの装備が出現します。後半のステージに行くほど強いアイテムが出現するのでショップやアイテム部屋で装備を新調しながら先に進んでいくこととなります。
ボスの部屋では、不安や焦燥感といったキャシディの心の中のネガティブな感情が具現化して襲い掛かってきます。ボスの攻撃は激しいですが、攻撃パターンが少ないので、慣れてしまうと倒しやすいです。ボスを倒すことで次のステージに進むことができますが、一度倒したボスはスキップしてそのまま次のステージに進むこともできます。
マップから一度訪れた部屋にいつでもファストトラベルできる点、アイテムの取りこぼしやショップやイベントマスの内容がマップから分かる点が個人的に高評価でした。
本作には多数の強化要素があり、プレイを重ねることで主人公がどんどんと強くなっていきます。(1プレイ終了後に)現実世界に帰った時に、各プレイで獲得した強化アイテムを使ってプレイヤーの強化を行うこととなります。
◆空想・瞑想
敵を倒したり・道中にある障害物を壊すことで、グラス・リゾルブというアイテムを獲得することができます。これらを使用することでダンジョン内の施設を増やしたり、自キャラクターのステータスを強化することができます。前者は装備や回復アイテムの出現率に直結し、後者は攻撃力や体力に直結するため強化は必須です。
◆アイデア・スケッチブック
ダンジョン内で入手できるアイデアとスパークを回収することで、新しいアイテムをアンロックすることができます。後半にアンロックされるアイテムの方が基本的には強力なので、クリアできない場合は新しいアイテムの取得を目指してみましょう。
◆好感度
ダンジョン内で獲得することができるインスピレーションを使用することで、アイテムを作成してNPCに渡すことができます。NPC には好感度があり、アイテムをプレゼントしたり、話しかけることで好感度が上昇します。一定数上がると顔見知り→仲間→友人といったようにランクが上がります。NPC の好感度に応じて一部のステータスが上昇するため、積極的にプレゼントをあげましょう。
To Do リスト(クエスト)も用意されており、NPC との好感度を上げたり、新たなステージに到達することで強化用のアイテムを獲得することができます。
◆武器のマスタリー
武器・盾・ルーシドアタックといった装備は使用する毎に経験値が貯まります。最大まで貯まるとその装備をマスターしたこととなり、装備時にボーナスを得ることができます。初期装備はマスター済みのもの、マスター済みでは無いものから自由に選ぶことができるので、プレイスタイルに合わせて好きな武器を選択しましょう。
本作では最初からハードモードを選択することができます。難易度をあげることで、出現するアンロック用のアイテムの獲得数が増加するため、余裕が出たら難易度をあげてプレイすることをお勧めします。一度クリアするとナイトメアモードも解放されるため余力がある人は遊んでみましょう。1プレイは最長45-60分程度でクリア可能、Good End までは20-25時間程度です。
おすすめポイント
・非常に綺麗なビジュアル、温かなNPCとの交流
本作はキャシディの夢の中が舞台なので、キャシディが住んでいた町やこれまでに訪れた場所が出現します。自然豊かな背景、その世界を脅かそうとするボスのビジュアルが非常に美しく、キャラクターのアニメーションも滑らかなため、遊んでいて楽しいです。BGM も落ち着いたものが多いため、全体を通して世界観に惹き込まれます。
NPCとの交流は最初は話が長くて冗長に感じていましたが、各NPCのキャラクターがしっかりと際立っており意外と楽しめました。何気ない会話も多いですが、それぞれの心の葛藤や優しさに触れたり、キャシディとの掛け合いを見ていると心が落ち着きました。やや時間がかかりますが、NPC との交流にハマった人は是非Good Endingを見てほしいと思います。
・自然とクリアできるレベルデザイン
ローグライク作品ではありますが、ゲーム性は実力重視で難易度を大きく揺るがせるような強いアイテムの出現はありません。また、装備にはレベルがありますが、今いるステージ+0〜2レベルの装備しか出ないので、序盤に入手したアイテムで戦い続けるというような立ち回りもすることができません。敵の攻撃も激しく多方向から同時に攻撃されることが多いため、ローリングやパリィを活用して敵の攻撃をうまく躱す必要があります。難易度は高めですが、プレイを重ねることでキャラクターのステータスの上昇、ダンジョン内の施設の充実、プレイヤー自身の経験値が向上し、自然にクリアできるレベル設定となっていました。
また、周回によるアンロック要素や強化要素が非常に多い部分は賛否両論点ですが、その分 Good Ending を迎えた時の達成感はたまらないものでした。
このゲームに向いている人・向いていない人
こんな人におすすめ
・アクションゲームが好きな人
アニメーションは滑らかで操作感も良好、4種類の攻撃手段に加えてパリィや回避、防御等のアクションの幅が多彩なので遊んでいて楽しいです。主人公の強化とプレイヤー自身の成長が相まって、プレイを重ねることで自然とクリアできる難易度に設定されているので、アクションゲームが好きな人にはお勧めすることができると思います。
一方で、以下の人にはおすすめできないです。
・飽きやすい人
・高難易度のアクションが苦手な人
本作は周回プレイが前提の作品で、グッドエンディングを見るには20時間程度は周回を重ねる必要があります。人によっては早々に全ステージをクリアしても、周回数が足りずにグッドエンディングに辿り着けないという事態も発生しうるので、飽きやすい人や周回プレイをしたくない人にはお勧めできないと思います。
また、強化を進めることでクリアしやすくなりますが、難易度ノーマルでもやや難しめの難易度なので、高難易度アクションが苦手な人にもお勧めできないと思います。
ここに注意!
オートセーブ制ですがセーブアイコンが出てすぐにゲームを終了するとセーブが出来ていないことがありました。セーブアイコンが出た時は少し時間を置いてから終了すると良いかもしれません。
また、カメラが上からの俯瞰ではなく斜めに配置されている仕様上、画面の奥の方が見づらく攻撃を避けにくい点がやや不便でした。
・エンディングへの到達について
本作ですが、Good End を見るためには全ての NPC との好感度を Max にする必要があります。必然的に相当数の周回を求められるのでご注意ください。好感度を上げるための素材となるインスピレーションを獲得する手段が少なく、1プレイで僅かしか獲得することができない点がかなりしんどいと感じました。
私はこの方法で稼ぎを行いました。
類似のゲーム
Curse of the Dead Gods・・・同じくアクション特化の高難易度ローグライク作品。リスク管理が非常に難しいコアな作品。紹介はこちら。
総括
キャシディという女性を操り、悪夢として立ちはだかる喪失感や焦燥感の権化に立ち向かうローグライクアクションです。クイックトラベルやボスのスキップが可能な点、実力重視のアクションでビジュアルが綺麗な点、攻撃の手数が多く、戦略性に長ける点は高評価でした。一方で、成長要素が複雑かつGood Endingには必ず20時間程度の周回が必要となる点がやや気になりました。
今後複数回のアップデートが予定されているとのことなので、上記ネガティブポイントが改善されることを祈りつつ、気になった人は是非遊んでみてください。
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