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Despot’s Game AIに反旗を翻せ!【レビュー】

ゲームレビュー
ゲームレビュー

こんにちは、ちゃぶ台です。

今回は Despot’s Game というローグライクRPGを紹介します。以前紹介した Despotism 3k と同じ世界観の作品で、AIに管理された人間が自由を求めてダンジョンを冒険するオートバトルのシミュレーションです。試行錯誤しながらパーティー編成や配置を決めたり、リソースを管理しながらダンジョンを探索することが楽しい作品なので、気になった人は是非覗いてみてください。

それでは早速紹介していきます!

概要

タイトルDespot’s Game: Dystopian Battle Simulator
対応機種Steam
価格2,050円
プレイ人数1人
言語日本語対応
ジャンルRPG, ローグライク, シミュレーション
開発元 / 発売元Konfa Games / tinyBuild
一言みんなと戦っていい感じに探検してたのにいきなり解体穴にツッコまれちゃうの怖すぎる・・・

ストーリー

奇妙な黙示録的な迷宮の中で、ある人々が目を覚まします。その姿は裸で、記憶がなく、手にはたくさんの武器を持っています。これはたちの悪い冗談なのか、狂った実験なのか、それとも…ゲームなのか?その答えはすぐに見つかることでしょう。(Steam Storeより抜粋)

こんなゲーム

ローグライク形式のRPGで人間達をロボットと戦わせて、12個のレベルをクリアすることが目標です。各レベルは雑魚敵部屋・ショップ部屋・食料部屋・突然変異部屋・イベント部屋・ボス部屋から構成されています。ローグライク形式なので各プレイは独立しており、部屋の配置や出現するアイテムはランダムです。

それぞれの人間にはレベル・体力・マナがあります。

各レベルの最初に降り立った部屋とイベント部屋以外の部屋では敵が出現します。敵を全滅させることでショップや食料が出現し、購入と部屋の移動ができるようになります。ショップでは武器と人間を購入することができます。

武器には5段階のレアリティが用意されています。
低コストでリロール・再入荷が可能です。アップグレードするとレアリティの高い武器が出やすくなります。

プレイヤーは人間を武装・配置させて敵と戦わせます。各人間には武器を1つ持たせることができ、持った武器によってその人間のクラスや攻撃方法が決まります。準備が完了したら、戦闘を開始します。戦闘はオートで進み、一度始まると終了までプレイヤーの介入要素はありません。戦闘中は人間は近くの敵を自動で攻撃し、マナを使ってスキルを利用します。

カルト信者は触手を召喚して戦う図。

プレイヤーは人間の配置も自由に選択することができます。先頭にいる人間は敵に近づきやすく、敵からの攻撃を受けやすいので、近接攻撃で戦う戦士や耐久力が高いタンクを前線に配置します。銃で戦う狙撃手や仲間を回復する治療師を後ろに配置することが一般的です。

タンクを最前線に、後ろに弓兵を配置し間に戦士を並べた図。

体力が無くなった人間は死んでしまいますが、使っていた武器は戻ってくるので人間を買って渡すことで再利用することが出来ます。人間が全滅するとゲームオーバーとなります。ショップから買った人間はレベル1ですが敵を倒すことで強くなっていきます。そのため、次々と人間を補充するよりは同じ人間で戦い続ける方が好ましいです。

現在のレベルと経験値は画面最下部の黄色いゲージから確認できます(“1″と書かれたところ)

また、敵を倒して得たお金で人間を強化することができます。攻撃頻度や防御力の向上、デバフがかかる可能性を減らす、ショップで割引のアイテムが出現する等、様々な恩恵があります。ここでの強化はパーティーメンバー全員に影響するため強力です。

フロー形式で左から順に開放します。

部屋を移動する際は、生きている人数分の食料を消費します。食料が無いと全員が空腹・飢餓状態となり、与ダメージの低下・被ダメージが増加します。食料は食料部屋で購入するか、どの部屋にも配置されている穴に人間を落とす(殺す)ことで補充することができます。

人数を闇雲に増やすと食糧難になってしまいます。
左上のマップを見ながら食料をどれくらい買うか決めましょう。

突然変異部屋では戦闘終了後にパッシブ効果を持つアイテムを獲得することができます。アイテムはランダムに表示された3つの中から1つを選択し、リロールすることもできます。パッシブアイテムはクラスに対して影響することが多いため、特定のクラスを集めてビルドを組むことが一般的です。

  • 戦士は防御力に対して+30のボーナスを受けとる
  • 射撃手はメインターゲットの後方にいる全ての敵にダメージを与える貫通弾を使う
  • 手品師は攻撃のたびに30のHPを回復する
  • 全員の能力が1.15倍発動しやすくなる

ボス討伐時にはアイテムを1つ獲得したうえで次のレベルに進めます。アイテムは下記のような効果を持ち、戦闘中以外はいつでも使うことができます。アイテムは次のような効果を持ち、戦闘や探索を有利に進めることができます。

  • 全ユニットの体力を30%回復させる
  • 特定のユニットの体力を全回復させる
  • 食料の消費なしでどこかの部屋にワープする
  • この部屋で倒れたユニットを全て復活させる
アイテムはランダムな2つから1つを選択します。同時に2つしか持てません。

1プレイは45分程度でクリア可能です。クリア時にはお山の大将戦に挑むことができます。お山の大将戦ではクリア時の編成で他のプレイヤーの編成に挑み、世界ランクを決めることとなります。勝つとより上位のプレイヤー、負けると下位のプレイヤーと再戦し、何度か繰り返して最終的な順位が決まります。

生き残った人間同士の仁義なきバトル

他にもハードコアモードやミッションモードも用意されています。ミッションは決まった構成でクリアを目指す詰将棋のようなモードですが、最初の3問以外はDLCの購入が必要でした。

ミッションは理想の編成構築を求められるため難易度が高いです。
ゲーム終了後はゲームの進度に応じて新しい突然変異や初期ビルドがアンロックされます。

おすすめポイント

・常に選択の連続

前作同様リソースの管理がメインとなるゲーム性です。お金の使い道が難しい所で、食料・装備・強化、ショップのアップグレードと複数の用途に使われます。時には食料不足で全ての部屋の探索を諦めたり、人間を食料に変えたり、イベントクリアのために無理して沢山の部屋を移動したりと苦渋の選択を迫られます。

難易度が高く厳しい戦いを強いられますが、同じクラスを集めることで強くなる特性から、意外と適当に編成しても案外いい所までいけます。多少は運に左右されますが、プレイ回数を重ねてイベントの内容やゲーム性を学ぶことで自然にクリアできる難易度に仕上がっていました。

個人的にはパーティー編成がしっかりしていれば空腹状態でも進めるように感じました。

また、お山の大将戦は相手の編成や配置から学べることが多く面白いです。ランク上位帯では同じ条件でここまで差がつくのかと驚かされました。多少の運や試行回数は必要ですが、自分の順位が○位と格付けされるため、極めがいがあります。

バトルが一番派手になるので面白いです。

また、前作同様に有名映画をオマージュしたイベントが発生する点も魅力的です。今作では、他作品のヒーローが仲間になることもあり、楽しむことができました。

選択肢次第でハリー(偽物)という魔法使いが仲間になります。

このゲームに向いている人・向いていない人

こんな人におすすめ

・リソース管理やパーティー編成を組むことが好きな人
・他のユーザーとの戦いに好きな人

パーティー編成や配置、探索範囲の決定やお金の使い道と常に選択の連続です。知識を蓄えつつ試行錯誤する過程が楽しい作品なので、リソース管理やパーティー編成で悩むことが好きな人にはおすすめすることができると思います。

また、お山の大将戦では世界ランク形式で自分の順位が表示されます。とことん編成を突き詰めて、トップランカーを目指すことが好きな人にもおすすめすることができると思います。

一方で、以下の人にはおすすめできないです

・複雑な作品が苦手な人
派手な演出を求める人

難易度高めのシミュレーションで、試行錯誤や周回が必須の難易度です。配置や編成等、考慮事項も多いため、手軽にプレイ・クリアしたい人にはおすすめできません。また、前作同様演出は最低限で同じような画面を延々と眺めることとなります。派手な演出を求める人、飽きやすい人にもおすすめすることはできません。

ここに注意!

イベントが11+α回と少ない分、前作よりもブラックユーモア成分が少なめな点がやや残念でした。

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前作に該当するリソース管理系のシミュレーション作品。こちらもブラックユーモア全開の作品です。

総括

武器を持たせた人間を配置して戦わせるシミュレーションです。取れる選択肢が多く、ランダムイベントも程よい塩梅の為楽しむことができました。ただし、ランキングに食い込むorミッションは複雑なゲームシステムを完全に紐解く必要があり、敷居が高いです。前作同様人を選ぶ作品ではあるので、動画を見た上で購入することをおすすめします。

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