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Despotism 3k AIに飼われる100年後の世界【レビュー】

ゲームレビュー
ゲームレビュー

こんにちは、ちゃぶ台です。

今回は Despotism 3k というシミュレーションを紹介します。AIを操り、家畜である人間を労働・生殖させてエネルギーを稼ぐというブラックユーモアに溢れた作品です。見た目以上のコアな難易度と波乱を呼ぶランダムイベントにより阿鼻叫喚間違いなしの作品なので、リソース管理系のジャンルが好きな人は是非覗いてみてください。

それでは早速紹介していきます!
#若干の18禁要素が含まれているので、18歳未満の方は大人になってから戻ってきましょう。

概要

タイトルDespotism 3k(デスポティズム3K)
対応機種Steam, Nintendo Switch
価格820円(Steam), 1,149円(Switch)
プレイ人数1人
言語日本語対応
ジャンルシミュレーション
開発元 / 発売元Konfa Games / Konfa Games
一言見せられないよ! ではないですよ!(チューブ)

ストーリー

人類はAIに支配された… それっていいことですよね、なにしろ我々は勝者側なので!哀れな人間どもからエネルギーを吸い出し、あなたの帝国を築き上げましょう。人間どもが過労死したり餓死したりしないよう、常に注意を払い続けないといけません。もっとも弱者はいつでもバイオリアクターに投げ込むことができますが。
言い換えると、このゲームはローグライト要素を採り入れたリソースマネジメントシムです。ドラマティックなストーリー、ポップカルチャーに関する大量のパロディも入っています。それからジョークも。こんなに楽しい虐殺なんて今までなかった!(Steam Storeより抜粋)

こんなゲーム

人間を家畜として繁殖・労働させてエネルギーを吸い出すシミュレーションです。メインとなるキャンペーン1ではエネルギーを稼いで25日間を生き残ることが目標です。操作はマウスで、ボタンの押下(人間の移動・装置の強化・選択肢の決定)のみとシンプルです。各プレイは独立しており、プレイ開始時は毎回下記の状態からゲームが開始します。

最初は人間が5人の状態からスタートします。左上の雷アイコンがエネルギー量です。

人間は下記の5か所の装置に入れることができます。(左から順に記載しています。)

  • 人間ストレージ・・・生まれた人間が保存される。人間の体力が徐々に回復する。
  • 発電ホイール・・・人間が走ることでエネルギーを生み出す。
  • チューブ・・・2人セットで送り込むと人間が繁殖する。
  • 食料ジェネレータ・・・人間が働くことで食料が生成される。
  • バイオリアクター・・・人間がエネルギーと食料に分解される。

プレイヤーは各装置の下にあるボタンを押すことで人間ストレージ内の人間をアームで移動させることができます。ホイール・チューブ・ジェネレーターの中の人間は体力を消耗し、0になると死んでしまいます。勿体ないので、一度ストレージに戻して体力を回復させた後に再利用したり、バイオリアクターに放り込んでエネルギーと食料に分解することとなります。

バイオリアクターに人間を放り込む図。

20秒毎にエネルギーと食料が消費され、消費するエネルギーが足りない場合にはゲームオーバーとなります。エネルギーの必要量は日数が経過する毎に増えていくため、人間をどんどん増やして稼ぐ必要があります。食料は生きている人間の人数分消費します。足りない場合は、食料にありつけなかった人間が死ぬこととなります。

ご飯が足りなくて大量の人間が死んだ図。(赤いドクロの数だけ死んでいます。)

それぞれの装置はエネルギーを支払うことで強化し、稼働率を上げたり、より多くの人間を同時に働かせるようにできます。また、エネルギーを消費することでアームの数を増やすこともでき、同時に移動させる人間の数を増やすこともできます。

改良した結果、ノルマのエネルギーを払えなくなってゲームオーバーとなることも多いです。

1日が終わるたびにランダムイベントが発生します。選んだ選択肢によって働いている人間が半減・ゾンビ化したり、ホイールの性能が上がったり、画面の視認性が悪くなったりとメリット・デメリット効果を受けることとなります。選択肢の結果は毎回同じなので、どれを選ぶと何が起こるか覚えておくことが好ましいです。

選択肢は一見どうなるかわからないものばかりです。
死亡確定のマイケル。どれを選んでも同じです。

1プレイは40分程度でクリア可能です。クリア後は難易度の高いハードコアモードやエンドレスモード、マップ探索要素のあるキャンペーンモード2を遊ぶことができます。キャンペーンモード2もゲームシステムは同じですが、マップに人間を送り込んで探索を行いつつ30日を生き残る必要があり、より難しい難易度となっています。

送り込む人数によって成功率が変動します。
成功時にはエネルギー・人間・食料を獲得することがあります。

おすすめポイント

・見た目以上にハードな難易度

ゲームシステムはシンプル、操作はマウスでポチポチするだけですが、難易度は高めで電力の支払いに常に追われることとなります。装置を強化しないとジリ貧となるのに強化するエネルギーを捻出するのも厳しい状態が続き、最初は何度もゲームオーバーとなります。

発電ホイールを最優先で強化すればかなり安定します。

立ち回りが毎回同じになりやすいゲーム性ですが、数多くのイベントにより、ランダム性が組み込まれています。下記のように様々な映画や漫画をオマージュしたイベントやブラックユーモア溢れるイベントが出現して楽しめます。プレイを重ねることでプレイヤー自身の経験値と知識が溜まり、自然とクリアできる丁度いい塩梅の難易度でした。

-イベント例

  • アームがクトゥルフの脚になる
  • BTTFの登場人物と時間の流れを変える
  • ドクター・オクトパスとピーターパーカーの悪口を言って意気投合する
  • X-menと同じ体性になり疲労速度が遅くなる
アームが脚になったイベント。速いけどたまに人間を潰してしまいます。

キャンペーン2は人数の増減が激しくなるため、1で培った知識だけではクリアが難しいです。マップ探索含め、ガラッと攻略方針が変わることから楽しめました。

キャンペーン2は大味で人間が大量に増加します。

このゲームに向いている人・向いていない人

こんな人におすすめ

・リソース管理が好きな人
・ブラックユーモアが好きな人

装置の強化や人間の投入のタイミング1つでその後の展開が大きく左右することとなります。最初は何度も失敗しますが、得た経験則を活かしてクリアすることが楽しい作品なので、リソースを管理したり作戦を練ることが好きな人にはおすすめすることができると思います。

また、有名作品のオマージュイベントや軽いノリで沢山の人が酷い目に遭う作品です。ブラックユーモア全開の作品なので、この手のノリが好きな人にもおすすめすることができると思います。

一方で、以下の人にはおすすめできないです

・適当にプレイしてクリアしたい人
派手なゲーム性を求める人

ゲームシステムは単純ながら、ノーマルモードでもクリアには長時間要することとなります。一時停止・倍速ボタンはあるものの、常に忙しいので、適当なプレイで攻略を目指す人にはおすすめできないと思います。

また、画面はずっと同じで、操作もずっと人数調整や選択肢のボタンをポチポチ押すだけなので、ゲームとしては地味です。選択肢と立ち回りを覚える覚えゲーとなるため、派手な演出を求める人や飽きやすい人にもおすすめすることはできません。

ここに注意!

イベントの選択肢によっては致命的なデメリット効果が発生します。チューブが1日使えなくなる、発電効率が悪くなる等、選ぶとゲームオーバーに直結する選択肢があるため、外部サイトなどでカンニングしても良いかもしれません。

類似のゲーム

Despot’s Game・・・現在、本作の続編のローグライクRPG。現在攻略中

総括

人間を生殖・労働させてエネルギーを稼ぐシミュレーションです。ゲーム性はシンプルですが難易度が高めで挑みがいがあります。バラエティ豊かなブラックユーモア溢れるイベント、人間の投入や施設強化のタイミングを計ることが楽しい作品です。リソース管理系の作品が好きな人は是非遊んでみてください!

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