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真昼の暗黒 黒くて紅い衝撃のサイコノベル【レビュー】

ゲームレビュー
ゲームレビュー

こんにちは、ちゃぶ台です。

今回は 真昼の暗黒 というフリーのノベルゲームを紹介します。とある女性の失踪事件を描いた作品で、タイトルの通り、真っ黒な展開が続くサスペンスです。身の毛がよだつ程怖いのに、その後の展開が気になりついつい先を読んでしまう作品です。人が狂っていく過程や犯人の心象描写が非常に生々しく綴られており、おすすめ(?)の作品です。

下記のページからすぐに遊ぶことができるので気になった方は覗いてみてください。

MAC 版: https://freegame-mugen.jp/adventure/game_7376.html
Windows 版: https://www.freem.ne.jp/win/game/18312
ブラウザ版: https://novelgame.jp/games/show/1012

若干のグロ要素や性的なシーンがでてきます。(R15です。)
#本記事にネタバレは含まれておりません。

それでは早速紹介していきます。

概要

タイトル真昼の暗黒
対応機種PC(アプリケーション版・ブラウザ版)
スマホは非対応とのこと
価格フリーゲーム
プレイ人数1人
言語日本語
ジャンルノベルゲーム・サスペンス
開発元 / 発売元Summertime
http://summertimeinblue.net/mahiru/
一言キャッチフレーズは 『血で血を洗うノベルゲーム

壮絶な過去を持つキャラクターの回想シーンやサイコパスに近しい思考はどういう風に生み出して文章化するんでしょうね。狂った思考を造り出す能力も狂っていると思います。(誉め言葉)

ストーリー

時は2028年の東京都多摩市。小学五年生の昼間ミサは、年の離れた姉のうたげと二人で暮らしていた。ある日、ミサが家に帰ると、玄関には尋常ではない量の血痕と、誰かが引き摺られたような跡が残っていた。近くにあった遺留品のカバンから、ミサは血痕がうたげのものであることを察する。

ミサは駆け付けた警察に保護され、そこで暮方計というカウンセラーと出会う。本事件の担当となった計に対して、当初、ミサは信用できないと突っぱねるが、計の柔軟な対応により2人は次第に仲良くなっていく。そこからミサと計の奇妙な関係が始まり、2人を巻き込んで事件はさらに混沌を極めていくのであった・・・

怖さが紛れるようにマウスカーソルおいておきました。

こんなゲーム

ゲームシステム自体はオーソドックスなノベルゲームです。イラスト・ BGMと共に表示されるテキストを読み進めるだけです。選択肢なども最低限で読み手はシナリオに集中することができます。

うたげに世話を焼かれるミサ。可愛い。

が、本作はゲームの起動直後から早速特徴的です。普段、自分はノベルゲームはあまりプレイしないのですが、只事ではない始まりであることはすぐにわかりました。

ゲームを起動するとこんな画面から始まります。20代中盤以降の方ならおなじみの Windowsのデスクトップですね。真黒な背景、ぽつんと佇むタイトルの文字が既に怖い。。。

早速Game_Start.exeをクリックすると、ゲーム進行のためのセットアップが実施されます。結果に応じて快適な視点を提供してくれるとのこと・・・

心理テストとかで用いられるやつですね。

本ゲームでは同じ事件をミサ視点・第三者視点の2つの視点から読むこととなります。このセットアップの結果に応じて、どちらの視点で物語が進むか決まるようです。片方の視点で明かされない伏線や事象を、もう片方の視点から読み解くことで、物語が一本の直線で繋がっていくため、どちらの視点も楽しめるものとなっています。

本編は極めてシンプルなデザイン。イラストは綺麗。

スチル数も(差分抜きで)41枚、マルチエンディング、プレイ時間6時間越えとフリーのノベルゲームとしてはかなりのボリュームとなります。加えて、事件に関連するドキュメントやテキストも付録として用意されており、ストーリーの補完や考察のお供に一役買ってくれます。

ゲーム内で明かされる情報がパスワードとして設定されている。

内容についてはとにかくハードです。下記の項目で詳しく触れていきます。

おすすめポイント

・血なまぐさいサイコストーリー

本作はとある女性の失踪事件を描いたサスペンスノベルとなります。

事件が発生するまでの経緯や取り残された遺族のその後の暮らし、犯行時の描写等が事細かに描写されており、1つの事件についてとことん掘り下げられた作品です。

それぞれの登場人物の生い立ちの掘り下げや心象描写が非常に上手く、ややリアルな背景と緊張感のあるBGMが相まって読んでいるこっちまでどきどきさせられます。最終的には謎はどんどん解けていくのですが、途中まではかえって謎が深まったり、先の展開が読めない部分が続いたりと、読み手も暗黒に引き込まれていきます。

構成がしっかりと練られており、事件を追体験する読み手として、本作は非常に楽しめることができます。見たくも聞きたくもない展開を、否応なしに聞かされていく感じですが、怖いもの見たさでついつい先を読んでしまう感じのお話になっていました。進行に合わせてプレイヤーのMPも徐々に削られていくため要注意です。

このゲームに向いている人・向いていない人

こんな人におすすめ

・サスペンスな事件、サイコな思想に触れたい人

本作では一部犯人の視点で物語が描写されるシーンがあります。犯行に至るまでの経緯や犯人が持つ思想についても、事細かに描写されます。創作なのに、まるで本人から取材を行ったかのようなリアルさを持っています。

こういった作品が向いている人がどういった人なのか、自分には想像がつかないのですが、上記の内容を読んでピンときた方にはハマると思います。

一方で、以下の人にはおすすめできないです

・痛々しい表現が苦手な

基本的に痛々しい描写が苦手な人はプレイは控えることを推奨します。自分もあまり得意ではないので、フーフーと深呼吸をしながらゲームを進めました。
そういった描写に触れてもノーダメージな人、サイコな思想に触れてもノベルゲームだと割り切って遊べる人がプレイすることをおすすめします。

ここに注意!

記載の通り若干のグロテスク・性的なシーンが何度が出てくるのでご注意ください。
チャプターの解禁方法などは公式サイトから確認することができるため、詰まったら確認してもいいかもしれません。

また、一部誤字などが見受けられますが、気にならない程度なのでスルーしましょう。

類似のゲーム

MINDCIRCUS・・・直接的な繋がりはないですが、本作の前作にあたります。連続殺人に巻き込まれるお話です。

総括

女性の失踪事件を描いたフリーのノベルゲームです。人が狂っていく過程や犯行時の生々しい描写、犯人の狂った心象等がしっかりと描かれており、残虐な展開になるとわかっているのに目を背けることができない作品です。人間の理性に隠れた残虐性やマゾヒズムが十二分に発揮された作品となり、苦手な人もいると思いますが、上記記事を読んで気になった方はプレイしてみてください!

ミサとうたげが幸せな生活を送れますように!

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